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鳥屋同志のカヤの木

ページID:0046000 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月18日更新

鳥屋同志のカヤの木(とりやどうしのかやのき) 1本

区 分:飯田市天然記念物(昭和60年6月20日指定)

所在地:飯田市大瀬木3777-1 飯田市立旭ヶ丘中学校

所有者:飯田市

かやのき

概 要:

この木は樹高約20m、胸高幹囲4mを測る大木で、飯田下伊那でも屈指の大きさです。

カヤはイチイ科の常緑樹(じょうりょくじゅ ※1)で、雄と雌が株ごとに完全に分かれている雌雄異株(しゆういしゅ)です。日本の福島県から鹿児島県までと、朝鮮半島に分布します。花は晩春に開花し、種子は翌年の晩秋に熟し、食用にもなります。

この木は雌株で樹勢もよく、毎年多くの果実が成ります。

カヤの実は、樹脂が多い果肉(仮種皮)を取り除くか、腐り落ちて種子だけになったものを拾い、乾燥させた後に炒り(いり)、硬い殻を割って食べることができます。アーモンドのようです。

※1 樹緑樹:葉が一年中ついている木をいいます。

かやのみ

本株の実には二つの小さな穴があり、「弘法様の針の跡」と呼ばれています。

かやの木の伝説(弘法伝説)

昔、弘法大師が諸国を巡り歩いていましたが、暗くなってしまい鳥屋同志の百姓の家に一晩の宿を求めました。百姓のお爺さんとお婆さんの快いおもてなしに、僧侶はお礼としてカヤの実を繋いだ数珠から玉を一つだし、埋めて旅立っていきました。

春になり芽が出て、やがて実が成りますが、外側の緑色の皮をむくと、実の先に針の先で突いたような小さな穴が二つあります。これをみたお爺さんは、弘法様が数珠の糸を通した穴ではないかといいました。こうして、弘法様の針の跡と呼ばれるようになりました。

その後

カヤの木がある北原さんの家は、昭和20年頃までは「鳥屋」という屋号でした。昭和57年、旭ヶ丘中学校建設のため、北原さんは引越しましたが、カヤの木はそのままの位置に残され、昭和60年に飯田市天然記念物に指定されました。

見学・注意事項

中学校の敷地内ですので、中学校へ声をかけて下さい。

アクセス

○信南交通 広域バス駒場線「中村」 徒歩4分

書籍案内

『伊賀良に残る昔話 その1』 飯田市伊賀良公民館 伊賀良を広める会 1986

『飯田市の古木・名木』 飯田市教育委員会 1997

飯田市立図書館(外部リンク)でご覧いただけます。


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