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平成25年9月20日(金)議会全員協議会市長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年9月20日更新

 平成25年9月20日(金)に、リニア中央新幹線「環境影響評価準備書」に関して開催された市議会全員協議会における市長あいさつをお知らせします。

市長あいさつ

全員協議会会 市長あいさつ

平成25 年9月20 日(金)・10:00~
本会議場

 全員協議会の開催にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 一昨日9月18 日(水)朝9:00、飯田市役所市長公室において、リニア中央新幹線計画に関する「環境影響評価準備書」を東海旅客鉄道株式会社から受けとりました。
 またそれに引き続き、同日の12:00 からリニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会の正副会長で記者会見を行い、市長として、そして同盟会長としての所見を述べさせていただいたところです。
 1,000 ページ以上にも及ぶ大冊なので、その内容については把握・検討し切れていませんが、いずれにしましても、事業を進める上で環境への配慮は大変重要であり、準備書の内容について検討した上で、必要に応じて、できれば期成同盟会として意見を申し上げていければと考えています。
 なお、この準備書にかかる縦覧期間は、明日9月20 日(金)から10 月21 日(月)までの1ヶ月間で、飯田市内では本庁舎のほか、座光寺自治振興センター及び上郷自治振興センターに設置される予定です。
 またこれに併せ、JR東海による地元説明会も、10 月の上中旬に市内3カ所で実施される予定です。
 一方、準備書の中で、リニア駅の位置及びルートについても発表がありました。具体的には、リニア駅は飯田市上郷飯沼付近に設置され、またルートは恒川遺跡をはじめとする遺跡群や、水源域を回避する形で設定されています。
 これについては、飯伊地域はもとよりリニア中央新幹線建設促進長野県協議会として要望していた事項について、東海旅客鉄道株式会社がご配意いただいた結果と考えています。
 併せて要望していたJR飯田線との結節については、今回示された県内リニア駅と最寄りの元善光寺駅とは約1km離れており、課題が残ったものと認識しています。このことについては、乗換駅(新駅)の設置を含め、今後東海旅客鉄道株式会社及び長野県と協議をして参る必要があります。
 準備書が公表されたことにより、「リニア推進ロードマップ」に掲げる第1の柱「リニア本体工事」について明らかになり、これにより大きく動き出すことになると考えます。飯田市として、長野県と連携して早期開業に向けて協力して参ります。
 また、ロードマップの第2の柱「社会基盤整備」に関しては、駅周辺整備の在り方について、具体的な議論を早速スタートさせるとともに、アクセス道路の整備、中央自動車等との結節の上で重要となるスマートICについても、国・県等の関連機関との協議・検討を加速させたいと考えております。
 特に、スマートICは県の新総合交通ビジョンでも中央道とのアクセスを向上させるものとの位置づけであり、リニア効果を広範囲に及ぼすための視点や地域からの要望を踏まえる中で、飯田都市圏の幹線道路構想を点検し、新たな構想として再構築していく考えです。
 駅周辺をはじめ、中心市街地活性化基本計画の考え方や幹線道路構想の再構築の考え方も加えて、飯田市としての中核都市の考え方を早々に「たたき台」として示させていただき、議会、地域、周辺の他の自治体、国県はじめ関係機関と連携して協議したいと考えます。
 こうした事業の推進に当たっては、特に地権者はじめ事業に直接関係する地域の皆様の理解と協力が欠かせません。今後は、環境影響評価書が完成し、工事実施計画が認可されれば、「事業説明会」→「中心線測量」→「設計協議」→「用地説明」→「用地取得」→「工事説明会」を経て実質的な工事に入ることになります。
 本体工事や駅周辺の整備については、どの土地が事業の対象となるかは、測量が始まらないと確定ができないということでございますが、この件については、なるべく急いで中心線測量を行い計画設計を示すことを、JR東海に対して申し上げていきたいと考えています。
 またアクセス道路の整備や建設発生土の運搬等についても、地権者の皆様をはじめとする地域の皆様のご理解とご協力が欠かせません。騒音や振動等への不安をはじめ、工事中のことも含め、住民の皆様には様々なご心配もあろうかとは思いますが、それらの懸念については、建設主体である東海旅客鉄道株式会社に対し、誠実かつ的確なご対応をお願いするとともに、飯田市としても正確な情報をお届けしながら、精一杯対応して参る所存です。
 9月6日には座光寺地域自治会から「地域づくり基本方針」が提出され、また上郷地域においても急ピッチで基本構想の策定が進められています。こうした地域での議論の中で、住居の移転や居住域の分断等の懸念を抱える中、移転対象者が地区外に流出しないような取組の必要性が叫ばれておりますが、行政としてもこうしたことへの配慮も含め、地元住民の様々な面の不安を解消できるような取組が必要であると認識しているところです。
 これらの課題を地区としてまとめていくために、地元に地区対策委員会を設置することをお願いしたいと考えていますが、併せて、こうした諸々の心配や不安、あるいは事業に対する質問等に適時的確に、かつ丁寧に対応するため、市として相談窓口の設置を検討したいと考えているところです。
 一方、建設発生土については、過日JR東海から長野県分の土量として天竜川右岸から450 万立方メートル、左岸から500 万立方メートル、併せて950 万立方メートルもの量、これは治水対策事業の盛り土の約2倍に相当する量ですが、これが発生する見込みであるとの発表がありました。
 現在、県を窓口に飯伊地区市町村担当者によるワーキンググループ会議が設置されていますが、準備書で斜坑の概略位置が示されたことを受けで、具体的な検討に入ることになると思います。
 この土は一度に発生するものではなく、工事の進捗状況によるものですが、発生土の発生時期と量を把握し、公共事業においてどのような活用が考えられるか検討する必要がございます。現在までに発生土の活用候補地として既に相談いただいている地区もありますが、準備所で斜坑の概略位置がわかったことで、相談のあった地区のご意見を大切に、今後具体的な検討に入っていく考えです。
 さらに、今度の準備書の中で付帯施設としての保守基地が設置されることが新たにわかりました。今議会の一般質問でも申し上げたが、保守基地は幹線が通るところには必要な施設でございまして、H23 年12 月の県の環境影響評価技術委員会でも、その必要性について言及されているところです。
 今後、具体的な内容等について早急に県やJR 東海と協議していきたいと考えますが、本線工事、駅、発生土活用と同様に対応して参りたいと考えています。
 ロードマップ第3の柱「戦略的地域づくり」に関しては、平成22 年11 月リニア将来ビジョンにおいて整理した「小さな世界都市 多機能高付加価値都市圏」、内に対しては「守るべきもの 備えるべきもの」をどのように具現化していくか、まずは市民の皆様と、さらには南信州広域連合、伊那谷地域や県、国とも協調しながら、具体的な議論を進めて参ります。
 そうした中、「(仮称)リニア地域づくりムトス市民実践会議」を、市民主導の形で立ちあげる方向で準備をしています。8月に第1回目の準備会議、9月に第2回目の準備会議を開催し、その後3回目の準備会議を経て、取組みを進めるテーマ等を設定し、年内には本会議を立ち上げることを目指しているところです。
 特に、「戦略的地域づくり」を実践していくために、有識者を含めた幅広い学習や議論をするほか、その学習や議論に基づいて、構成メンバー自らが、あるいは飯田市や地域と協働して、リニア将来ビジョンの具現化に向けた取組を推進していく方向を考えています。
 また現在、リニア将来ビジョンが目指す地域像である、多機能高付加価値都市圏を実現する上では、「地域ブランドの確立」が必要不可欠であることからり、6月からブランド確立に向けた検討を行うべく、庁内にプロジェクト会議を立ち上げ、「リニア未来都市ブランディング事業」の取組みを進めてきています。
 今年度は当市が有する人的、文化的、知的財産を、地域固有のブランドとして構築するための短期・中期・長期の戦略プランを策定するとともに、リニアという新時代に向けた新しいビジョンの共有を図るため、市民を対象としたセミナーの開催を計画しているところです。
 また県内リニア駅は、長野県の南の玄関口としての役割を果たすことになります。7月に発足した「地域づくり勉強会」、あるいは8月に発足した「リニア中央新幹線整備を地域振興に活かす伊那谷自治体会議」等でのご意見も伺いながら、事業を進めて参ります。
 奇しくも今年は、リンゴ並木が誕生してから60年の記念の年に当たります。当市のみならず飯伊地域のまちづくりのシンボルとして多くの住民によって支えられてきた「りんご並木」の精神を基軸に、内外からの様々な知見を取り入れながら、リニア時代に向けた産業づくり・人づくり・地域づくりに、住民の皆様とともにこれまでにも増して力強く取り組んで参る所存です。
 議員各位に於かれましても、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ私からの全員協議会に当たっての挨拶とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

市長あいさつ