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【提言】伝統行事はそんなに大切なのか
やらまいか提言箱にいただいた提案内容と回答を紹介します
提言
新型コロナウイルス感染症の感染状況から、まだまだ行動が制限されています。子どもたちにとって「今しか体験できない」行事なども全部中止になっています。
そんな状況なのにお練りまつりは実施するそうで、伝統行事とはそんなに大切なのでしょうか? 一度でも延期や中止になると廃れてしまうような伝統なのでしょうか?。
市からの回答
現在、小中学校では新型コロナウイルスの感染事例が多く見受けられ、児童生徒の新規感染者がなくならない状況が続いています。このような中で、本来の学校運営を実行していく上で開放する状況にないという判断から、児童生徒以外の校内への立ち入りを極力避けるため、原則利用不可としていますが、学校の春休み期間中(3月23日から4月5日まで)学校が行事や部活動等で使用していない時間帯利用を再開しています。
一方、飯田お練りまつりの参加団体は、7年に一度の祭典が次世代へ継承する機会となっていることをお聞きしました。このような状況を踏まえ、地域の伝統文化の保存・継承のためには、お練りまつりを契機とした練習の機会を確保する必要があると判断し、学校の了解を得て、感染防止への配慮を充分に行っていただくことを前提に例外として許可したものです。
子どもたちの様々な活動については、日々状況が変転するなかで「どうやったら活動できるのか」、主催者の方々におかれましても日々模索されていることと思います。市有施設の利用につきましては、新規感染者の状況や市民活動・社会活動の継続とのバランスを考慮して対応を変えてきております。コロナ禍における子供たちの様々な活動のあり方については、子どもの健康を守ることを一番に置いて、保護者をはじめ活動を支える関係の皆様方と一緒に考えていきたいと思います。
飯田お練りまつりは、飯田商工会議所が事務局を務める飯田お練りまつり奉賛会を中心に企画・運営されております。
現在お練りまつり奉賛会では、「屋外イベントでは、マスクを外しての会話を防ぎ、知らない方と触れ合わない、距離をとる、などの対策が必要」という専門家からの助言のもと、長野県から出されている「大規模イベント開催における感染防止安全計画の策定について」に沿った「感染防止安全計画」を策定して準備を進めています。
具体的には、まつり会場周辺や臨時駐車場に検温や不織布マスク着用等の感染対策を確認する受付を設け、受付を済ませたうえで観覧していただくほか、会場内での飲食の制限、観覧時の密集回避を徹底するための雑踏警備、手洗い及び手指・施設消毒の実施などの対策を行います。
参加団体の方には、出演者全員の行動把握とともに、出演14日前からの体調管理及び出演日の抗原検査を実施し、演舞場所における密集回避対策などの十分な対策を講じた上で開催するものとしています。
また、飯田市及び周辺の宿泊施設を通じて、宿泊者に簡易検査キットを配布し、地域外からのお客様も観覧前に検査を実施して、安心して見られるよう取り組みをしております。
飯田市としては、お練りまつり奉賛会の方針のとおり、安心安全に当日の祭り開催を支援するため、簡易検査キットの配布や上記の感染対策への補助を行っています。
中止や延期をするのではなく、数えで七年に一度、当地域の伝統芸能が市街地を賑やかす時を心待ちにしている方々のため、飯田市としても、お練りまつり奉賛会と協力しながら、引き続き感染対策への支援に努めていきたいと考えています。
ご案内
回答の担当課
観光課、教育委員会