ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 分類でさがす > くらしの情報 > 教育 > 学習情報 > 食農教育 竜丘地区あぐりの田んぼ学校の米づくり 籾まき~田植え~生き物講座
ホーム > 分類でさがす > くらしの情報 > 教育 > ボランティア・市民活動 > 食農教育 竜丘地区あぐりの田んぼ学校の米づくり 籾まき~田植え~生き物講座

食農教育 竜丘地区あぐりの田んぼ学校の米づくり 籾まき~田植え~生き物講座

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年8月5日更新

あぐりの田んぼ学校 米づくり

あぐりの田んぼ学校とは?

 『あぐりの田んぼ学校』は、竜丘地区の農業者によるボランティアの集まりです。

 毎年、竜丘地区の小学校、保育園で米づくりの指導を行っています。

あぐりの田んぼ

 この活動の特徴は、子どもたちが田植えの前の籾まきから体験していること。

 また夏と秋には田んぼの生き物講座を行い、生き物と田んぼの関わりについても学びます。

 地域の皆さんのおかげで米づくりについて1年をとおして学ぶことができます。

5月 籾まき

 あぐりの田んぼ学校の米づくりは籾まきから行います。

 竜丘保育園では子どもたちが籾まき機を使って作業をしました。

籾まき

 機械をぐるぐる回すと下から籾がぱらぱらと落ちてきます。うまく落せたら、土を軽くかぶせ、水をたっぷりあげます。

 保護者の方と苗を運んで、育苗用の田んぼに持っていき、田植えまで苗の成長を待ちます。

育苗

6月 田植え

 籾まきした苗も成長し、お田植の季節となりました。

 実際のお田植の前に、学校や園で事前に予行練習をしてきたので、子どもたちの準備は万端です。

竜丘保育園 お田植

 竜丘保育園では、あぐりの田んぼ学校代表の熊谷さん宅そばの田んぼ(あぐりの田んぼ)で田植えを行います。

 最初は田んぼに入るのを怖がっている子どももいましたが、お父さんお母さんと並んで田んぼに入ってみると、泥の感触にも慣れてきたのか、どんどんと植えていくことができました。

保育園 田植え

 保護者の方からは、

 「子どもと一緒に作業ができてよい経験になりました」

 「家でも田植えは行っていますが、手作業での田植えは初めてでした」

 などとお話しがありました。親子で行うお田植えはとても貴重な体験となったのではないでしょうか。

竜丘小学校 お田植

 竜丘小学校では、竜丘保育園裏手の田んぼで米づくりを行っています。

 籾まきのあとは、畦シート入れ、代掻きと、指導を受けながら子どもたちが行ってきました。

畦シートいれ

 少し鳥についばまれてしまいましたが、籾まきした苗も大きくなり、田んぼにも水が入りました。いよいよお田植です。

 クラスごと順番に田んぼに入って作業をしますが、授業の時間内に終わるように、植える係だけでなく、苗を補給する係、紐を引く係など役割分担をして、自分たちで考えながら効率よく植えていきます。

小学校お田植

 事前の練習の成果もあって、時間内に広い田んぼすべてに苗を植え付けることができました。 小学校 お田植2

 過去にはヒエが多く出て収穫量が減ってしまったこともあり、しっかり草取りをしながら稲の成長を観察していきます。

7月 田んぼの生き物出前講座 

 あぐりの田んぼ学校で毎年とても人気のあるのが、美術博物館学芸員の四方さんによる『田んぼの生き物出前講座』です。

 稲もだいぶ生長して穂が出始めた7月21日に、今年も開催されました。夏の講座はカエルのお話です。

竜丘保育園での生き物講座

 保育園では四方先生が写真を見せながらお話しをします。

 日本の田んぼによくいる3種類のカエルのお話や、カエルが大好きなヘビのお話。

 保育園 生き物講座

 迫力ある写真にびっくりしながらも子どもたちは興味深々です。

 お話をきいたら、田んぼで生き物観察です。 

 田んぼの畦にはカエルの赤ちゃんがいっぱい。子どもたちはケースにカエルを捕まえていきます。

 用水路のたまりにはドジョウも見つけました。

 「ドジョウぼくのにとこに入れて!」 「見せて見せて!」と大はしゃぎです。 

保育園 田んぼ講座2

 田んぼで思い切り遊ぶ機会がなくなってきた子どもたちにとって、田んぼとそこに棲む生き物は新鮮に感じられたようです。

竜丘小学校での生き物講座

 小学校の講座では、まずスライドを使った授業です。

 「カエルを好きな人も、そうでない人も、カエルって面白いと思ってもらいたいんだよ」と四方さんは話を始めました。

 カエルの鳴き方、昼と夜の目の違いなど、普段気にしていなかったことにも気づかされ、子どもたちも話に引き込まれていきます。

 しかし、かわいく面白い生き物であるカエルたちを取り巻く環境も変わってきています。

 アマガエルとトノサマガエルは指の形が違います。そのことでトノサマガエルが育つことのできる田んぼが減ってきています。

 また、とてもかわいいツチガエルですが、実はレッドリストに載っている絶滅の恐れのある生き物であることなど、カエルの育つ田んぼとその環境の変化に子どもたちも真剣に聞き入り、メモをとっていました。

小学校 生き物講座

 座学のあとは、実際に田んぼに出て観察です。

 授業で教えてもらった、3種類のカエル(アマガエル、トノサマガエル、ツチガエル)も自分たちの田んぼで見つけることができました。

 四方さんが網ですくうと、小石とまちがうようなとても小さな昆虫も見つかります。

 生き物講座 2

 

 田んぼと生き物と子どもたち

 田んぼは生き物が湧き出るように育ちます。競争相手や外敵が少ないからです。

 しかしそれは稲の生長に合わせて水の入る時期にやって来て、卵を産んで育てるような生き物が暮らしやすいという特別な環境でもあります。

 田んぼで成長して、他の場所でその後を暮らす生き物にとっては、田んぼが他の自然環境とつながっていることが大切なんだよと四方先生は話します。

 最近の子どもたちにとって田んぼをはじめとした外遊びの体験機会は減少し、大人が用意しないと体験できないことも増えてきました。

 しかし、一度体験してその面白さを知れば、遊びや学びのフィールドとして、興味をもってもらうことができるのではないでしょうか。

 米づくりをとおして、食べ物の大切さ、生産者の苦労を知るだけでなく、田んぼとそこに暮らす生き物たちにも気づき、関心を持つことで“田んぼ”という里山の中の自然の在り方についても考えるきっかけにしてもらいたいと思います。