ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

道路交通の安全対策その3

印刷用ページを表示する 掲載日:2008年4月17日更新

交通安全計画 交通の安全 第3節 道路交通の安全についての対策その3

交通安全意識の普及徹底

(1)段階的かつ体系的な交通安全教育の推進
(2)効果的な交通安全教育の推進
(3)交通安全に関する普及啓発活動の推進
(4)交通の安全に関する民間団体等の主体的活動の推進等
(5)住民の参加・協働の推進

2 交通安全意識の普及徹底

 交通安全教育は、自他の生命尊重という理念のもとに、交通社会の一員としての責任を自覚し、交通安全意識と交通マナーの向上に努め、相手の立場を尊重し、他の人々や地域の安全にも貢献できる良き社会人を育成する上で、重要な意義を有しています。

 さらに、交通安全意識を向上させ交通マナーを身に付けるためには、人間の成長過程に合わせ、生涯にわたる学習を促進して市民一人ひとりが交通安全の確保を自らの課題として捉えるよう意識の改革を促すことが重要です。

 交通安全教育指針等を活用し、幼児から成人に至るまで、心身の発達段階やライフステージに応じた段階的かつ体系的な交通安全教育を行います。
 高齢化社会が進行する中で、高齢者自身の交通安全意識の向上を図るとともに、他の世代に対しても高齢者の特性を知り、その上で高齢者を保護し、さらに、高齢者に配慮する意識を高めるための啓発指導を強化します。
自転車を使用することが多い母親と将来の運転者となる幼児・小学生・中学生及び高校生に対しては、運転者教育の基礎となるよう自転車の安全利用に関する指導を強化します。
 学校においては、学習指導要領に基づき、教育活動全体を通じ計画的かつ組織的な指導に努めます。
 交通安全教育・啓発活動を行うに当たっては、参加・体験・実践型の教育方法を積極的に取り入れるなどして、市民が自ら納得して安全な交通行動を実践することができるよう、必要な情報を分かりやすく提供することに努めます。
 交通安全教育・啓発活動については、国、県、飯田市、警察、学校、関係民間団体、地域社会及び家庭がそれぞれの特性を生かし、互いに連携を取りながら地域ぐるみの活動が推進されるよう促します。特に、交通安全教育・啓発活動に当たる行政職員や教職員の指導力の向上を図るとともに、地域における民間の指導者を育成するなど、地域の実情に即した主体的な活動を促進します。
 交通安全教育・啓発活動の効果を事後に検証・評価することにより、効果的な実施に努めるとともに、交通安全教育・啓発活動の意義、重要性等について関係者の意識が深まるよう努めます。

(1)段階的かつ体系的な交通安全教育の推進
ア 幼児に対する交通安全教育

 幼児に対する交通安全教育は、心身の発達段階や地域の実情に応じて、基本的な交通ルールを守り、安全に行動できる習慣や態度を身につけさせることを目標とします。

 幼稚園・保育園においては、家庭及び関係機関・団体等と連携・協力を図りながら、日常の教育・保育活動のあらゆる場面をとらえて交通安全教育を計画的かつ継続的に行います。
 これらを効果的に実施するため、財団法人飯田地区交通安全教育センター(所在地:株式会社飯田自動車学校内)の応援を得て視聴覚教材等を利用するなど、楽しく分かりやすい指導に努めるとともに教材・教具の整備を推進します。
 関係機関・団体は、幼児の心身の発達や交通状況等地域の実情を踏まえた幅広い教材・教具あるいは情報の提供等を行うことにより、幼稚園・保育園等において行われる交通安全教育の支援を行うとともに、幼児の保護者が幼児の手本となって適切な指導ができるよう保護者に対する交通安全講習会等の実施に努めます。
 交通ボランティアによる幼児及び保護者に対する安全行動の指導や、交通安全講習会等の開催を促進します。

イ 児童に対する交通安全教育

 児童に対する交通安全教育は、心身の発達段階や地域の実情に応じて、歩行者及び自転車利用者として必要な技能と知識を習得させるとともに、道路や交通状況に応じて、道路交通における危険を予測し、これを回避して安全に通行する意識及び能力を高めることを目標とします。
 小学校においては、家庭及び関係機関・団体等と連携・協力を図りながら教科「体育」、道徳、学級活動・児童会活動・学校行事等の特別活動、総合的な学習の時間等、学校教育活動全体を通じ、歩行者としての心得、自転車並びに乗り物の安全な利用、危険の予測と回避、交通ルールの意味及び必要性等について重点的に交通安全教育を実施します。
 関係機関・団体は、小学校において行われる交通安全教育の支援を行うとともに、児童に対する補完的な交通安全教育を推進します。また、児童の保護者が日常生活の中で模範的な行動をとり、歩行中、自転車使用中等実際の交通の場面で、児童に対し、基本的な交通ルールや交通マナーを教えられるよう、保護者を対象とした交通安全講習会を開催します。
 昭和49年9月に発足した飯田交通少年団は、自主的なグループ活動を通じて、交通安全意識の向上に努めること、交通安全についての知識を高めるとともに、奉仕と協力、融和の精神を養うことを目的として活動しており、交通安全意識の高揚のほか、将来を見据えた人格形成にも有益であります。このため関係機関・団体が連携を図り、飯田交通少年団の活動を支援します。
 交通ボランティアによる、通学路における児童並びに保護者に対する安全行動の指導、交通安全講習会などの開催を促進します。

ウ 中学生に対する交通安全教育

 中学生に対する交通安全教育は、日常生活における交通安全に必要なことがら、特に、自転車で安全に道路を通行するために必要な技能と知識を十分習得させるとともに、道路を通行する場合は、思いやりを持ち、自己の安全ばかりでなく、他の人々の安全にも配慮できることを目標とします。
 中学校においては、家庭及び地域の関係機関・団体等と連携・協力を図りながら、教科「保健体育」、道徳、学級活動・生徒会活動・学校行事等の特別活動、総合的な学習の時間等を中心に、学校教育活動全体を通じて、歩行者としての心得、自転車の安全な利用、自動車等の特性、危険の予測と回避、交通ルールの意味及び応急手当等についての交通安全教育を実施します。

エ 高齢者に対する交通安全教育

 高齢者に対する交通安全教育は、加齢に伴う身体機能の変化が、歩行者または運転者の交通行動に及ぼす影響を理解してもらうとともに、道路及び交通の状況に応じて、安全に道路を通行するために必要な実践的技能及び交通ルール等の知識を習得してもらうことを目標とします。また、高齢者自らが自律的に考え、他の高齢者に対する交通安全活動や地域に根ざした交通安全活動が行えるように努めて参ります。
 関係機関・団体、交通ボランティア、医療機関・福祉施設関係者等と連携し高齢者の交通安全教室等を開催するとともに、高齢者に対する社会教育活動・福祉活動、各種の催し等の多様な機会を活用した交通安全教育を実施します。
 交通安全教育を受ける機会の少ない高齢者を中心に、関係団体、交通安全ボランティア等による高齢者家庭訪問を通じた個別指導の取組みを広げ、高齢者と日常的に接する機会を利用した助言等が地域ぐるみで行われるように努めます。
 また、活動にあたっては、高齢者の自発性を促すことに留意しつつ、事故の実態に応じた具体的な指導を行うこととし、反射材の活用等交通安全用品の普及・活用等の促進に努めます。
 高齢運転者に対しては、財団法人飯田地区交通安全教育センター・関係機関・団体等と連携して、個別に安全運転の指導を行う講習会等を開催し、高齢運転者の受講機会の拡大を図るとともに、自発的な受講を促進します。特に、電動車いすを利用する高齢者に対しては、平成19年6月に電動車いす3台を配置した財団法人飯田地区交通安全教育センターと連携して、安全な利用に向けた交通安全教室の開催などを促進します。

(2)効果的な交通安全教育の推進
ア 参加・体験・実践型の教育方法の活用

 交通安全教育を行うに当たっては、受講者が安全に道路を通行するために必要な知識を習得し、かつ、その必要性を理解できるようにするため、参加・体験・実践型の教育方法を積極的に活用します。
 交通安全教育関係機関・団体は、交通安全教育に関する情報を共有し、他の関係機関・団体の求めに応じて交通安全教育に用いる資機材の貸与、講師の派遣及び情報提供等、相互の連携を図りながら交通安全教育を推進します。
 平成19年6月に財団法人飯田地区交通安全教育センターが配置した回転型のシートベルト効果体験装置については、県下初の導入であり、シートベルト効果を簡単にわかりやすく体験できることから、交通安全教育の場での活用の活性化を図って参ります。
 平成18年12月、東海西濃運輸株式会社からの寄付金で購入した衝突体験型シートベルト効果体験装置については、コンパクトで搬送ができ設置場所も選ばないことから、関係機関・団体に広報し、交通安全教育の場で活用されるよう推進を図ります。

イ 交通安全教育指導者の養成、効果的な教材の充実

 受講者の年齢や道路交通への参加の態様に応じた交通安全教育指導者の養成・確保、教材等の充実及び効果的な教育手法の開発・導入に努めます。
 交通安全教育の効果を確認し、必要に応じて教育の方法、利用する教材の見直しを行うなど、常に効果的な交通安全教育ができるよう努めます。

(3)交通安全に関する普及啓発活動の推進
ア 住民参加型交通安全運動の推進

スローガン

信濃路は ルールとマナーの 走るみち。

サブスローガン やさしい言い方

飲酒運転の根絶 お酒を飲んだら、車を絶対運転しない
高齢者の事故防止 ・判断力不足を感じたら、車を運転しない

  • 夜の外出時は反射材を身につけて
    夕暮れ時と夜間の交通事故防止 ・薄暗くなったら早めの点灯
  • 夜の外出時は反射材を身につけて

 広く飯田市民に交通安全意識の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、住民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進するため、「信濃路はルールとマナーの走るみち。」及び上記3つのサブスローガンを市民運動として定着させるとともに、運動主催機関・団体が相互に連携して、交通安全運動を組織的・継続的に展開します。
 交通安全運動の実施に当たっては、事前に運動の趣旨、実施期間、運動重点実施計画等について広く市民に周知することにより、住民参加型の交通安全運動の充実・発展を図ります。
 効果的な運動を実施するため、必要により地域の実態に応じた運動重点を定め、事故実態、住民のニーズ等を踏まえた実施に努めるとともに、地域に密着したきめ細かい活動が期待できる民間団体及び交通ボランティアの参加促進を図り、参加・体験・実践型の交通安全教室の開催等により、交通事故を身近なものとして意識させる交通安全活動を促進します。
 事後に、運動の効果を検証、評価することにより、一層効果的な運動が実施されるよう配意します。

イ 自転車の安全利用の推進

 自転車は本来車両であること、道路を通行する場合は車両としてのルールを遵守し、交通マナーを実践しなければならないことの啓発を進めます。
 自転車乗用中の交通事故や自転車による迷惑行為を防止するため、歩行者や他の車両に配慮した通行等自転車の正しい乗り方に関する啓発の強化を図ります。特に、歩道通行時におけるルールについての周知・徹底を図ります。
 薄暮の時間帯から夜間にかけて自転車の重大事故が多発する傾向にあることを踏まえ、自転車の灯火点灯を徹底するとともに、整備点検及び自転車側面等への反射材の取り付けを促進します。

ウ 全席シートベルト着用の推進

 県内のシートベルト着用率の調査では、平成19年4月現在、県の平均は、運転席96.4%、助手席93.0%でした。
 一方、飯田市は、運転席96.0%、助手席80.0%であり、県平均を下回っていることから、今後も引き続きシートベルトの着用効果及び正しい着用方法について理解を求め、後部座席を含めた着用の推進を図ります。
 また、高速道路等における車外放出事故の実態に鑑み、高速道路における後部座席等におけるシートベルト着用の徹底を図ります。
 関係機関・団体等との協力の下、あらゆる機会・媒体を通じ、積極的な広報啓発活動を展開します。

エ チャイルドシートの正しい着用の徹底

 県内のチャイルドシート着用率の調査では、平成19年4月現在、県の平均は、63.7%、飯田市は66.0%でした。
 依然として着用率が低いことから、今後も引き続きチャイルドシートの着用
 効果及び正しい着用方法について、幼稚園・保育園等と連携した保護者に対する効果的な広報啓発及び指導に努め、正しい着用の徹底を図ります。

オ 反射材の普及促進

 夜間の歩行者及び自転車利用者の交通事故防止に期待できる反射材の普及を図るため、各種広報媒体を活用して積極的な広報啓発活動を推進します。
 反射材の視認効果、使用方法等について理解を深めるため、参加・体験・実践型の交通安全教育を実施します。
 反射材の普及に際しては、特定の年齢に偏ることなく全年齢を対象とし、衣服や靴、鞄等の身の回り品への反射材の利用を推奨するとともに、適切な反射性能を有する製品についての情報提供に努めます。

カ 効果的な広報の実施

 新聞、テレビ(含ケーブルテレビ)、オフトーク、コミュニティFM、市報などの広報媒体を活用して、交通事故等の実態を踏まえた広報、日常生活に密着した内容の広報、交通事故被害者の声を取り入れた広報など、具体的で訴求力の高い内容を重点的かつ集中的に実施するなど、実効の挙がる広報を行います。
 家庭、学校、職場、地域等と一体となった活動や、官民が一体となったキャンペーンを行うことにより、高齢者の事故防止、シートベルト及びチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の追放等を図ります。
 交通安全に果たす家庭の役割は極めて大きいことから、家庭向け広報媒体の積極的な活用等、家庭に浸透する広報の充実に努め、子供や高齢者を交通事故から守るとともに、暴走運転・飲酒運転等を追放します。
 各種団体の交通安全に関する広報活動を援助するため、交通の安全に関する資料・情報等の提供を積極的に行います。

キ 高齢者及び夜間の交通事故防止の推進

 高齢者の交通事故を防止するため、高齢者交通安全対策の推進を図るとともに、加齢に伴う身体機能の変化が交通行動に及ぼす影響等についての交通安全啓発活動を積極的に行います。また、他の年齢層に高齢者の特性を理解してもらうとともに、高齢運転者標識(高齢者マーク)取り付け車両への保護意識を高めるように努めます。
 薄暮の時間帯から夜間にかけて重大事故が多発する傾向にあることから交通事故実態、危険性等を広く周知し、この時間帯の交通事故防止を図ります。
 また、自動車の昼間点灯・早め点灯を促進します。

ク 交通マナーアップの推進と交通事故防止意識高揚の推進

 夕方のライトの早め点灯や右左折の際の適正な合図、トンネル内での確実なライトの点灯など、交通マナーアップの普及啓発を推進します。
 住民が交通事故の発生状況を認識し、交通事故防止に関する意識の啓発を図ることができるよう、事故データに関する情報の提供に努めます。
 自動車の安全性能や安全装置に係る情報、交通事故状況など総合的な交通安全情報を共有し、交通安全に関する意識を高めます。

ケ 運転免許証更新時における交通安全意識の高揚

 警察及び飯伊交通安全協会と連携し、運転免許証更新時に交通安全意識の高揚を図って参ります。

(4)交通の安全に関する民間団体等の主体的活動の推進等
ア 地域の実情に応じた交通安全活動の推進

 まちづくり委員会等の自治組織に対し、立場に応じた交通安全活動が効果的かつ積極的に行われるよう、交通安全運動等の機会を利用して働き掛けを行います。
 安全で良好なコミュニティの形成を図るため、住民が主体的に行う地域に根ざした諸活動等に対し、行政と住民の連携による交通安全対策を推進します。

イ 交通ボランティア等の育成

 交通安全を目的とする各種団体については、交通安全指導者の養成等の事業及び諸行事に対する援助並びに交通安全に必要な資料の提供活動を充実するなど、主体的な活動を促進します。
 関係団体、交通ボランティア等が主体となった交通安全教育・普及啓発活動の促進を図るため、指導者育成のシステム構築及びカリキュラム策定に努めます。

(5)住民の参加・協働の推進

 交通の安全は、住民の安全意識により支えられることから、住民自らが交通安全に関する自らの意識改革を進めることが重要です。
 交通安全思想の普及徹底に当たっては、行政、民間団体、企業等と住民が連携を密にした上で、それぞれの地域の実情に即した身近な活動を推進し、住民の参加・協働を積極的に進めます。