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第2回飯田市地域史研究集会 内容紹介

ページID:0020399 更新日:2004年10月6日更新 印刷ページ表示

第2回飯田市地域史研究集会

 2004年8月21日、22日に追手町小学校で開かれた地域史研究集会には、夏の暑い中にもかかわらず、2日間でのべ200人以上の方々にご参加いただき、大盛況となりました。参加者の皆さん、講師・報告者の皆さん、ありがとうございました。

21日 シンポジウム「下伊那の国学」

シンポジウム「下伊那の国学」 

 国立歴史民俗博物館長の宮地正人さんによる記念講演「伊那の国学」、前高森町歴史民俗資料館長の林登美人さんによる研究報告「史料調査を通して垣間見た伊那谷の平田国学」が行われ、東京大学史料編纂所の小野将さんがコメントしました。宮地さんは中津川との強い結びつきによって伊那の国学者が主体的に政治運動にかかわっていく様を具体的に述べ、林さんは片桐家文書の整理を通じて解明した山吹国学の世界を説明し、今後の重要な研究課題を提起しました。
 当日のアンケートでは「当時の人の手紙などを駆使して、大変面白かった」「林先生のお話は身近で具体的でよく理解できた」などのご意見がありました。

研究発表会

研究発表会 研究発表会

 飯田・下伊那の歴史に関わる8本の研究報告が行われました。近世の酒造株や山論、近代の学校設置、菱田春草の仏経画、遺跡発掘、行財政史など多彩なテーマの報告がありました。Peace天龍(天龍中学校3年生)の皆さんは、平岡ダム強制連行に関する学習成果を発表しました。
 「それぞれ熱心な発表だった」と概ね好評でしたが、「1人当たりの時間が短い」というご批判もいただきました。今後の課題にしたいと思います。
 なお研究発表の合間には、2004年度飯田歴研賞の受賞式が行われました。

会場内の催し

 会場の一角に設けた展示コーナーでは、歴史写真展として、1930年代と1960年代の飯田の町並みを映した写真を展示しました。また、シンポジウムや研究報告会に関連して、国学四大人画像の掛軸やPeace天龍の活動記録ポスターの展示もありました。
 地域のアマチュア音楽家の方たちによるミニコンサートや、現代アート作家 北澤一伯さんによるアートパフォーマンスも行われ、美しく響く音色、入った瞬間に目を引く作品が、会場に彩りを添えてくれました。書籍販売コーナーには、『飯田市歴史研究所年報2号』ほか地域史関連書籍が並びました。