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第3回飯田市地域史研究集会 内容紹介

ページID:0020398 更新日:2005年10月4日更新 印刷ページ表示

第3回飯田市地域史研究集会

 2005年8月27日、28日に追手町小学校講堂で開催した地域史研究集会には、2日間で延べ200人以上の方々にご参加いただきました。今回は東京や大阪など遠くからも大勢来ていただき、大盛況となりました。ありがとうございました。

1日目 シンポジウム「古島敏雄の人と学問」

シンポジウム

 記念講演では、岩本純明さん(東京大学教授)が、古島敏雄氏の人柄や研究史上の意義、研究者としての姿勢などを紹介しました。続いて吉田ゆり子さん(東京外国語大学教授)が研究報告を行い、古島氏の「御館・被官」研究の重要性や現在まで積み残された課題についてお話ししました。その後、郷土史家の原彰一さん、塚田孝さん(大阪市立大学教授)、吉田伸之歴史研究所研究部長によるコメントがありました。飯田・下伊那において古島史学の意義を再認識するための重要なシンポジウムとなりました。
 なお、記念講演を予定していた山口啓二さんは体調不良のため参加が難しく、プログラムを変更して行いました。

2日目 研究報告会

 飯田・下伊那の歴史にかかわる8本の研究報告が行われました。中世の禅僧や近世の農書、近現代の都市問題や労働問題、政治思想、現代における図書館の役割など、多彩なテーマの報告がありました。下久堅小学校のみなさんは、久堅和紙の製造に関する実践と学習の成果を発表しました。初日と同じく多くの方のご参加をいただき、どの報告も会場からたくさんの質問が出て、意見交換が活発に行われました。次回以降もより充実した内容となるように工夫していきたいと思います。

会場内の催し

会場内の催し

 シンポジウムテーマ「古島敏雄の人と学問」にあわせ、写真や年表、古島氏が少年時代を過ごした丘の上の解説、古島氏に関する書籍などを展示しました。また下久堅小学校による楮(こうぞ)と紙すきに関する展示、中央図書館による貴重書の展示など、大変充実したものとなりました。
 桜井絵美さんのピアノ演奏や飯田交響楽団の弦楽四重奏、池上純子さんのアートパフォーマンスもとても好評でした。販売コーナーでは地域史に関する書籍を販売し、参加者の多くの方々にお立ち寄りいただきました。