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第1回都市調査研究グランプリを受賞しました

ページID:0074479 更新日:2011年2月4日更新 印刷ページ表示

2011年3月に報告書『本棟造と養蚕建築』を刊行しました

飯田市域で現存最古の本棟造
飯田市域で現存最古の本棟造

飯田下伊那史料叢書2建造物編『本棟造と養蚕建築』(3月末発行予定)
飯田下伊那史料叢書2建造物編『本棟造と養蚕建築』(2011年3月刊行)

第1回都市調査研究グランプリを受賞しました。

 この度、歴史研究所が調査研究事業として継続的に行っている歴史的建造物調査・悉皆調査研究のうち、2006年度から5年間重点的に行った「飯田市域の本棟造と養蚕建築の悉皆的調査研究」が、『都市調査研究グランプリ(Cr-1グランプリ)』においてグランプリを受賞いたしました。調査にご協力いただいた皆さんに感謝いたします。

 同調査研究は、飯田市域を調査対象地域に、飯田・下伊那地域の「本棟造」と「養蚕建築」を調査研究対象として、約300件の民家調査を行った成果です。
 本棟造は切妻造妻入、もと石置板屋根の緩勾配屋根、2列3室の間取りを基本とする大型の特徴ある民家形式で、17世紀末~19世紀末の建築です。
 代わって明治中期以降建築された、養蚕向きに建築された総二階の主屋や蚕室長屋を養蚕建築と表します。
 どちらも身近に見られる建築物ですが、本棟造は全国的にも長野県中南信のみに分布する民家形式です。また養蚕建築は比較的新しい建築であるものの、飯田・下伊那地域は1戸あたりの収繭量が全国的にも最多であるため、その繁栄を色濃く伝える特徴ある建築です。

 これらの成果を、2011年3月に『飯田下伊那史料叢書2 本棟造と養蚕建築』として刊行しました。(A4判、約500ページ、3500円。お問い合わせは歴史研究所まで)

 本棟造はいつの時代のものがどれだけ残っているのか、どんな変化を遂げたのか、真ん中の部屋はなぜ暗いのか、養蚕業が建築にどのような影響を与えたか、身近な建物に対するそのような素朴な疑問を分かりやすく解説しています。
 巻末には資料として130件分の調査報告書(聞取調査書・写真・図面)を掲載します。

 これらの調査研究成果が歴史的建造物の保存・利活用と含めたこれからのまちづくりにおいて1つの基礎資料となると考えています。

竹ノ内家住宅(国重文 高森町)
竹ノ内家住宅(国重文 高森町)

 養蚕業の影響により二階を増築した本棟造
養蚕業の影響により二階を増築した本棟造

長大な蚕室長屋
長大な蚕室長屋

飼育室内部(養蚕風景)
飼育室内部(養蚕風景)

本棟造・蚕室長屋を利用した柿簾
本棟造・蚕室長屋を利用した柿簾

調査風景(長姫高校建築学科学生と)
調査風景(長姫高校建築学科学生と)

問い合わせ

歴史研究所 電話 0265-53‐4670

関連リンク

財団法人日本都市センター(外部リンク)

歴史研究所の刊行物

関連ファイル

Cr‐1概要・講評 (PDFファイル/998KB)

調査研究概要 (PDFファイル/3.54MB)

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