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平成28年度飯田市キャリア教育推進フォーラムを開催しました。(その1)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年2月25日更新

第11回飯田市キャリア教育推進フォーラム開催

ジュニアリーダー  市民の皆様、企業関係者、学校関係者、保護者、児童生徒に対して、飯田市のキャリア教育の取り組みについて発表し、キャリア教育への理解をいただき、いっそうの推進を図ることを目的に、またキャリア教育を通して培われた見方考え方を発表し、自らの生き方を考え合う場として、飯田市キャリア教育推進フォーラムを1月28日(土曜日)に飯田市公民館で開催しました。

 今年は天候にも恵まれた他、会場を例年の人形劇場から飯田市公民館に変更し、各中学校へ中学生の参加を積極的に勧めることをお願いしたこともあり、小学生、中学生、高校生、一般の皆さん約320名の参加者があり、盛会のうちに終えることができました。

 今年で11回目となるこの会は、各中学校から推薦された2年生の結いジュニアリーダー(8期生)が中心となって運営しています。フォーラムは午後から始まりますが、朝から会場準備とリハーサルを行いました。全員がそろってリハーサルを行うのはこの日が初めてなので、全体の流れを確認しながら、ステージ上の配置の確認や個々の動きの確認を同時に進めていきました。この場でも、声の大きさや、進行の方法に、ジュニアリーダー同士で工夫や提案がなされ、ジュニアリーダーの意気込みが感じられました。

 お弁当の時間も削って打合せをし、受付開始時間となりました。会場となった飯田市公民館の出入り口付近や会場ロビーは、市内各校の中学生が集まり始めました。ジュニアリーダーが、受付係・接待係・会場係・放送係等の役割につき、いよいよ活動が始まりました。

 

結いジュニアリーダーの活動発表

 結いジュニアリーダー育成講座の1年間の活動について3名のジュニアリーダーが発表しました。

1 ジュニアリーダーの活動紹介

(1)ジュニアリーダー育成講座とは

 竜東中学校の川手 優くんが、ジュニアリーダー育成講座とはどんな講座なのかその目的を発表しました。

・中学校間の結いをつくる 

・自然、文化、人との出会いから自分のこれからのあり方を考える 

・ジュニアリーダー同士が、力を合わせて事を成し遂げる喜びを味わう 

・各校の生徒会活動やキャリア教育への関心を高める

(2)キャリアとは・私たちの学習課題

  役割続いて、緑ヶ丘中学校の赤羽駿亮くんが、「キャリア」の説明と、私たちの「学習課題」について発表しました。キャリア教育については各校で精力的に取り組まれていますが、改めてキャリアの語源から「キャリアとは、人生のその時々に、他の人や社会とどう関わることが価値あるかと考え判断しながら、自分らしい生き方を積み重ねていくこと」と確認した上で、育成講座の年間の学習課題を「働くことの意味は何か」「地域との関わりはどうあればよいか」としたことを、発表しました。

(3)年間の活動紹介

 最後に、遠山中学校の胡桃澤空生くんが、「育成講座の年間活動」を紹介しました。

第1回講座第1回講座 5月14日

・オリエンテーション

・生徒会の情報交換 講座のテーマ学習課題設定

第2回講座 7月2日

・講座のテーマ学習 

・農業宿泊体験事前学習

第3回第3回講座 7月30日~31日

・遠山郷での農業宿泊体験

・旧木沢小学校見学

・かぐらの湯の山崎さんに学ぶ

 

 

 

第5回第4回講座 10月22日

・講座のテーマ学習 各自の職場体験のまとめ等

・中根正佳さんに学ぶ

第5回講座 12月3日

・働くこと、地域との関わりについて意見交換

・フォーラムへの参加について  発表準備

 胡桃澤くんは「僕は、このジュニアリーダーの活動を行ってきて、働くことの意味や地域と関わること等に興味を持つことができました。また、将来の姿について考える機会も増え、自分の将来像などもはっきりしてきました。これからは、この講座で学んだことを、学校生活に生かしていきたいと思います。」と、発表を結びました。

 

2 学校の特色ある体験活動の発表

(1)竜峡中学校「地域文化を学ぶ(今田人形)」

今田人形 竜峡中学校の四方 幸さんは、竜峡中学校で地域文化を学ぶ講座として行われている「竜峡中学校今田人形座」の活動の様子を発表しました。

 竜峡中学校今田人形座の皆さんは、毎年、初心者も多いのですが、学年を超えた仲間で力を合わせ、三人で一体の人形を操る「人形遣い」や三味線に合わせて節をつけて語る「義太夫」を練習し、発表しています。さらに今年は、中学卒業後も人形浄瑠璃を続け、プロの道に進んだ先輩の凱旋公演があり、活動の意欲がいっそう高まったとのことでした。

「今田人形は、地域に300年以上も伝わる大切な文化です。地域の人々の心の優しさや強さが、長い年月の間、今田人形を通して伝わってきているのだと思います。私たち中学生が、それを受け継ぎ、次の人に繋ぐことの意義も大切に、これからも取り組んでいきたい。」と締めくくりました。

(2)高陵中学校「語る会から生まれた地域貢献」

語る会 高陵中学校の北原奈々さんは、生徒会で行っている「語る会」について紹介しました。

 生徒会の語る会は、毎年会員がテーマを設定し、会員一人一人が意見を出し合い深めていく活動で、今年は「一流の姿になるためには、日々どのようなことの積み重ねをしたらいいのか」と、テーマを定め話し合いを進めました。一学期は各学年で話し合いを進め、二学期は全校で「地域貢献」について話し合いを進めました。その過程で、上郷地区の運動会に参加したり、ゴミ拾い登校が決定実施されたことが紹介されました。北原さんは、「このように地域と深く関わる活動がこれからもどんどん生まれ、継続することで、高陵中の新たな伝統となることを願っています。」と発表しました。

 

3 職場体験を通して学んだことの発表  

 

(1)介護の仕事はいいなあ

  鼎中学校の松田日菜子さんは、グループホーム「陽気」での職場体験学習の様子を発表しました。

 お年寄りや小さな子供と接することが好きな松田さんは、お年寄りの介護の仕事を体験しました。笑顔いっぱいのおばあちゃんたちとスタッフの皆さんに迎えられて、心温まるしかも充実した体験をした松田さん。お年寄りが、家で一人で過ごすのはもったいないことと語る施設長さんや、入居者のおばあちゃんたち一人一人を尊重し、大切に対応するスタッフさんに支えられて、おばあちゃんたちの笑顔がいっそう広がっていることを実感したようです。「私は、改めて介護の仕事はいいなあと思います。自分の思い通りにならないところもあるけれど、相手の違うところを見つめて、違う方法で対応してみると、よい方向に向いて新たな発見があるというのがいいなあと思うからです。」と、発表を締めくくりました。

 

(2)コンシェルジュで学んだこと

  飯田東中学校の小松遥夏さんは、飯田市役所でコンシェルジュの仕事を体験したことを発表しました。

 小松さんは、接客業に興味があり、豊富な知識でお客様からの質問や要望にテキパキと対応しているコンシェルジュを体験先に選びました。「仕事で大切なのは、どんなことにも応えられる豊富な知識で人前で恥ずかしがらずに話すこと」と、勇んで臨んだ小松さんですが、いざその場に立つと、自分から話しかけることもできず、ただ立っているだけで疲れてしまいました。そんな小松さんが救われたのは、車椅子のお年寄りを案内した際にお年寄りの方からかけていただいた、「車椅子の操作とてもよかったよ。ありがとう。」の言葉でした。この体験をもとに小松さんは、「仕事で大切なことは、知識や技術的なことに加えて、相手の立場に立ち、相手の思いを想像する力であり、人の役に立つことが働くことの喜びであると学んだ。」と、発表しました。

 

 

小学校・高等学校の活動紹介

 

1 丸山小学校3年生の発表「ふるさと飯田を絵に残そう」

丸山小学校 丸山小学校の3年生は、地域の魅力を学び、地域に対する愛着を育む総合的な学習の一環として、中央道のカルバートボックスに大きな壁画を描いたことを発表しました。

 3年生は、かざこし学習の時間(総合的な学習の時間)に、飯田に受け継がれている文化・芸能・産業を知ろうという学習をしています。具体的には、りんご並木・りんご・人形劇・水引について調べ学習を進めていることから、カルバートボックスに、飯田の有名なものを描こうということになりました。学年の投票で決まった下絵を地域の方にも見ていただいた後、早速カルバートボックスの壁にペンキで製作が始まりました。1組はりんご 2組は人形劇と干し柿 3組は獅子と水引を描きました。10月下旬から11月までのおよそ一ヶ月の時間をかけて完成させ、11月15日に除幕式が行われました。

  製作を終えた3年生は、以下の感想を述べました。

  • いい感じに描けた。多くの人にこの絵を見て欲しい。
  • この道を通る人たちに、すてきな飯田を知ってもらえるとうれしい。
  • この作業を通して、飯田のいいところをたくさん発見できました。飯田には自慢できるものやこと、場所がまだまだあると思います。そんな所をもっともっと探したい。
  • この道を通る人に、飯田のよさをPRするために役立てて、とてもうれしく思います。

 丸山小学校3年生は、飯田の有名なものを、学年全体で大きな絵に描いた体験を何時までも忘れることなく、飯田に対する愛着や誇りへと繋げていくことでしょう。地域のことをまず学び、さらに、「地域のPRのために役立てた」という自らの有用感を得たことは、今後、地域社会と関わりを持って生きていく子供たちにとって、大きな学びとなりました。

2 飯田女子高等学校 調理クラブの発表「地域の方と調理を楽しむ私達」

女子高 飯田女子高等学校調理クラブの皆さんは、地域の皆さんと郷土料理を楽しんだり、地域の行事に参加し、自慢の料理と販売とで地域の皆さんと交流をしたりしています。その活動の様子を発表しました。

 調理クラブは、3年前に「自分たちの作ったものを、他の人に食べてもらう機会が欲しい。」ということで上郷公民館の「郷土料理を考える会」の皆さんと、上郷地区のイベントに参加し始めました。4月の「さくらまつり」には、昔からこの地域で食べられていた「やきもち」を現代風にアレンジして販売し、10月には、上郷文化祭で水団(すいとん)を振る舞いました。さらには、上郷成人式に、高級感のあるやきもちを振る舞いました。

 調理クラブの皆さんは、こういう活動を通して地域の方々と一緒に料理を作り、一緒に食べながら地域の方々から、熟練した調理の技を教えていただいたのはもちろん、調理の見通しや段取りの大切さ、その場その場の臨機応変の判断と対応の大切さを学んでいきました。さらには、調理をするとき思いやりの気持ちを持って調理することを教えていただきました。

 発表の最後は、

「私たちが、このようなことに気づけたのは、郷土料理の会のおじいちゃんおばあちゃんたちと、一緒に調理すること、食べることを通した活動をしたからだと思います。」

「私たちは、これからも地域の方々と交流を深め、もっと多くの知識や刺激を得たいと考えています。そして、リニアが開通したときは、飯田上郷の名物として、全国の人が食べてくれるような郷土料理を作り、もっともっと多くの人を笑顔にできるような活動をしていきたいです。」

 と、明るく力強い言葉で発表を結びました。

 

 

わが家の結いタイム三行詩・キャリア教育作文コンクール入賞作品発表

1 第6回「わが家の結いタイム」三行詩コンクール入賞者・作品発表

三行詩 今年で、6回目を迎えた三行詩コンクールには、2,903点の応募がありました。入賞した市内小中学校の5名の皆さんが参加してくださいました。

竜丘小学校  一年 牧ノ内 朝羽 さん

千代小学校  二年 小島 旭人 さん

丸山小学校  三年 山村 悠斗 さん

山本小学校  五年 牛山 廉 さん

緑ヶ丘中学校 二年 井原 蕊 さん

 

 

 

 

 

2 第7回「結いの町飯田」キャリア教育作文コンクール入賞作品発表

 コンクールも今年で7回目を迎えました。県内小中学校から、最多の30校、907作品の応募がありました。当日は、入賞した市内小中学校の8名の皆さんが参加してくれました。代表で、小学校中学校それぞれの部の最優秀賞(教育委員会賞)受賞の2名が作品を発表しました。

 小学校の部では、浜井場小学校6年の山路真拓くんが、「農作業から自分の未来へ」と題して、遠山郷で行ったふるさと体験をもとに考えたことを発表しました。

 山路くんは、「ふるさと体験」で遠山郷に行き、畑に肥料をまいたり、耕運機で耕したりなど農作業のお手伝いをしました。初め、重いからつらいなとか、大変だなあと思ってしまった山路くんですが、次ぎに訪問したときに立派に育った夏野菜を収穫させていただいた時、ワクワクしたうれしい気持ちが湧いてきました。同時に、立派な野菜を作るには、土作りが重要なんだとわかりました。この体験をもとに山路くんは、自分は将来どんな大人になりたいのかを農作業と関連づけて考え、土作りと同じように、小さなことから積み上げて中も外も立派な大人になりたいと自分の気持ちを発表しました。

 

 作文中学校の部では、高陵中学校2年の今村仁美さんが、「地元を守る女性になりたい」と題して、飯田消防署での職場体験学習をもとに仕事や職業について考えたことを発表しました。

 今村さんには、東日本大震災を機に抱いたレスキュー隊員になりたいという夢があります。それで、飯田消防署での体験を心待ちにしていましたが、いざ始まってみると、ロープ登坂・はしご車搭乗などは予想以上に難しいものでした。しかし、こういった体験や、さらに心肺蘇生法・AED使用等の救助活動の体験を通して今村さんの夢は一層強くなっていきました。今村さんは「レスキュー隊員になることは、決して簡単ではないけれど、体力をつけ勉強も一生懸命頑張って 夢を実現させたい。夢を実現させて、地元を守る女性になりたい。」と力強く発表を締めくくりました。