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平成30年度第2回「結いキャリアアップ体験講座」

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年12月18日更新

第2回「結いキャリアアップ」体験講座

「霜月まつり」

12月8日土曜日、飯田市内小中学校教職員10名の参加を頂いて、「結いキャリアアップ」体験講座を実施しました。
一昨年度から、日帰りという日程に変更し、木沢地区正八幡神社「霜月祭り」を中心に、周辺地区の自然、文化、歴史などについて、研修を行いました。

講座のねらい

1 教師自身が、地域の資源と人材にふれる体験活動をしたり、地域の方々の生き方を学んだりすることを通して、これからの「ふるさと学習・体験活動・キャリア教育」の展開に生かすことができるようにする。(含:各校の「ふるさと学習」「体験活動」の実情と今後の学習計画についての情報交換)

2 遠山郷を愛し遠山地区の伝統を守ろうとしている人たちの生き方にふれることを通して、教師としてのキャリアアップを図るとともに、将来に向けて自身のキャリアデザインを描く。

3 参加した教職員同士で、学校間の「結い」をつくることができる。

講座の日程

・飯田市役所出発

 ・下栗の里見学    

 ・旧木沢小学校見学              

 ・ふるさと学習・ふるさと体験の情報交換    

・和田城(遠山郷土館)の見学及び霜月祭りの学習

・夕食(元家)             

・木沢正八幡宮(木沢地区)霜月祭り見学   

・木沢発     

・飯田市役所着     

講座の実際

上村・南信濃へ出発(12時30分~)

 愛宕駐車場に集合の後、上村・南信濃地区に向けて、出発しました。
 車中、工事の進む三遠南信道や中央構造線を話題にしつつ、矢筈トンネルを抜けて一気に遠山谷に入りました。神々の住む里「遠山郷」というわけで、気持ちも一層高まりました。
 途中の案内板でおおよその位置関係をつかみ、直線的に伸びる遠山谷の謎(中央構造線)にも迫りました。

遠山郷の大案内地図を前に

下栗の里見学(13時30分~14時)

 まず、下栗の里を訪ねました。下栗の里は、標高800~1100メートルの高地の集落です。「日本のチロル」と表現されるほど美しい所です。眼前に迫る南アルプスの山々、対面する急斜面に張り付くように開ける耕地と集落。平成21年に「にほんの里100選」に選ばれました。
 集落の上部には、平坦地があり、かつてここに「下栗分校」がありました。
 素晴らしい景色に、一同うっとり。同時に、ここに生きてきた方々の喜びやご苦労にも思いを馳せました。

下栗の景色

旧木沢小学校見学(14時~15時)

 平成3年に休校、平成12年に廃校となった旧木沢小学校の見学をしました。最近は、テレビの「バスの旅」等で取り上げられ、観光スポットにもなった旧木沢小学校。この日は、活性化推進協議会の松下さんに、温かく迎えていただきました。
 廃校時に取り壊しの危機もあった木沢小学校でしたが、地区の方々の「木沢小学校を残したい」という強い熱意で危機を乗り越えた旧木沢小学校は、木沢の自然・歴史・伝統文化の継承、地区の活性化を担って地域の新たな交流拠点として活用されています。
 見学の後、休憩室で休ませていただきました。休憩室には既に大勢の先客がいました。「ここは、研究の材料の宝庫なんだよ。」とおっしゃる大学の先生。「ここでの撮影のお礼に来ました。」という映画関係者、「毎年来ています。」というリピーター等々。ここ旧木沢小学校につながる多くの方々に、参加者一同圧倒されつつ、出していただいた「甘酒」と「おでん」に舌鼓をうちました。

旧木沢小学校で

 旧木沢小学校の玄関を出ると、隣の神社から「どんどこ どんどん」と、太鼓の音が響いています。音に誘われて、ちょっとのぞいてみることにしました。
 祭りは、もう始まっていて神事が進められていましたが、観客は少なくて気楽な雰囲気です。揃って写真を撮ることができました。夜への期待が高まります。

神社の中で記念撮影

 明るいうちに鳥居の前で記念写真を撮りました。

鳥居の前で記念撮影

霜月祭り事前学習(15時30分~17時10分)

 講師に地元にお住まいの飯田市文化財審議委員針間道夫さんをお願いし「霜月祭り」についてのお話をお聞きしました。始めに映像で「霜月祭り」の概要を視聴し、その後祭りで使う面など館内の展示物の見学をしました。
 遠山の「霜月祭り」は、昭和54年に文化庁の重要無形民俗文化財に指定された古い伝統を持つ古式豊かな祭事です。祭りの所作にはそれぞれ意味があることや、時代による祭りの変遷、さらに最近の人口減少による祭りの維持の難しさなどをお話しいただきました。

郷土館にて

学習の後は、お待ちかねのジビエ料理です。

ジビエ料理堪能(18時~)

 遠山には、熊・鹿・猪といった山の獣の料理を食べることができるお店があります。この日も、せっかく遠山に来たのだからと、夕食にジビエ料理をいただきました。ちょっと奮発して「鹿肉グリル」をいただきました。

ジビエ料理

霜月祭り見学(19時~)

夕食をすませ、いよいよ霜月祭り見学へ。

祭りは

・神名帳奉読

 全国の神々をお招きする。

・湯立て

 全国から集まった神々を、湯でもてなす。・・・・・・・

このように、神事が延々と続いていきます。

 昼間にちょっと覗いたときは、観客の数もそう多くなかったのですが、この時間となると建物の中はもう人でいっぱい。この祭りのためにふるさとに帰省して参加している人・写真愛好家・報道関係者、いろいろな人が祭りの神事を見つめていました。
 祭りは全国の神々を送り返したあと、村内の神々の登場や、若者がダイナミックに飛び跳ねる四面(よおもて)で盛り上がり、午前零時過ぎの「湯切り」でクライマックスを迎えます。人混みの中心で何が行われているのかが見えないほどでしたが、参加者は、人混みをかき分けかき分け、果敢に前に進み、「眠い・煙い・寒い」の霜月祭りを堪能しました。
 午前零時過ぎに祭りは終了。長時間に亘る研修でしたが、参加者全員体調を崩すこともなく無事帰路に就きました。

お祭りの様子

【まとめ】

 霜月祭りは地域を挙げての神事です。過疎化の中で、祭りの担い手不足が大きな課題となっていますが、ここでは大勢の若者が祭りに参加し、この霜月祭りの担い手となっています。祭りの維持のためには多くの課題もあるということでしたが、若者が地域に関心を持ち、地域の一員として責任を持って地域を支えていこうとする姿を目の当たりにして、胸にこみ上げるものがありました。
 参加者は、この体験を通して、地域の課題を踏まえつつも、地域に生きる喜びや意味を再確認しました。このことが、自身の生き方の見直しや、学習指導への反映に繋がっていくものと期待します。

【参加者の声】

アンケートが集まり次第、紹介します。