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平成30年度第3回 結いジュニアリーダー育成講座をおこないました

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年9月4日更新

平成30年度 第3回結いジュニアリーダー育成講座を行いました。

 7月28日(土曜日)、29日(日曜日)、市内9中学校から生徒12名が参加しました。

 今回の講座は、遠山郷での1泊2日の宿泊体験学習です。毎年、ジュニアリーダーが楽しみにしている企画です。この育成講座の代表的な活動であり、「飯田型キャリア教育」で育みたい力がすべて含まれています。

 12名のジュニアリーダー(JL)は、これまでに2回の講座学習を重ね、仕事の意味や地域とのかかわり方を講座学習の課題に据え、遠山地区での宿泊体験に備えてきました。当日は台風直撃が予想され、1日目の午後から雨が心配されましたが、奇跡的に天候にも恵まれ、この2日間で仲間同士の交流を一層深めたり、上村地区・南信濃地区の地元の皆さんと関わる中で様々なことを学習したりしました。

1日目

 朝、飯田市役所を出発。天竜川を渡り一路遠山郷を目指します。今年は、午前中に上村公民館で事前学習を計画していましたが、午後から雨天の予報のため、急遽予定変更し、午前中から農業体験を行いました。上村公民館で、遠山中の生徒と合流し、さらに標高900mあまりある下栗に向かいます。飯田市役所を出発して1時間半ほどで最初の体験地の上中根農園に到着。早速、農業体験を行いました。

上中根農園で農業体験

 体験内容は、二度芋(ジャガイモ、二化性で夏と秋と年二回収穫できるため)とブルーベリーの収穫作業です。今年は、ジュニアリーダーの体験のために、一番急斜面の畑にジャガイモを栽培していただきました。

急斜面でジャガイモほり

 挨拶の後、傾斜30度ほどの畑に、さっそく挑戦です。「転ばないでー。」「下の足をふんばってー。」と農家の胡桃澤さんに声を掛けていただくものの、ずるずると足が滑ってしまいます。「傾斜が急だから、土が下に流れないように丸太で土留めをしてあるんだよ。」「芋を掘るときは、土を下に掻き落とさないで、上に掻き上げるように掘るんだよ。」と説明を聞いてから、さっそく作業開始しました。今年は、今まで雨が少なかったので既に茎は枯れてしまっているが、芋は豊作。一掘り毎にごろごろと収穫できました。一人一畝毎分担しましたが、なかなかの難作業。ずっとしゃがんでの作業です。でも、立ち上がると爽やかな風がほほを吹き抜けていきます。

急斜面の畑

 作業を終えた後、収穫したイモを運んで休憩。生徒は目の前に広がる山々の姿に目をやりながら、胡桃澤さんの話に耳を傾けました。農業だけでは暮していけない現状(胡桃沢さんは他に仕事をしながら、土日に農業をしている)、それでも先祖から引き継いだ土地をしっかり守り、次の世代に引き継ぎたいという気持ちで頑張っていると話されました。
 また、体験学習で訪れてくれる若者や、観光農園を訪れるお客さんへの感謝を持っていること、人とのつながりが一番の宝物であることを話してくださいました。そうして、皆さんも高校生や社会人になっても機会があれば是非来てくださいと話がありました。

 奥様は「結婚前に都会にいたけど、都会の川を見たときすごく汚くて、都会では暮らせないと思った。それで、ここに来たとき、なんていい所かと思った。」「ここで、自分の好きな山歩きや川歩きをし、体も丈夫になって子どもを育てることができた。」「今は、この下栗の観光ガイドなどで地域の役に立つことをしたい。」と、笑顔でお話下さいました。

 この日、お手伝いに見えた胡桃澤さんの弟さんも話に加わってくださいました。
 「自分は、ここで育ち飯田で働いているが、下栗で頑張っている兄貴を助けたくて、土日の来られるときは来て手伝っている。若いときは、農業なんて全然関心がなかった。だけど、年をとると、こういう自然に囲まれた土いじりが本当に好きになる。皆さんも、いろんなことにとらわれないで、自分がやりたいと思ったことをしてください。」と応援の言葉を頂きました。随分年の離れた兄弟だそうですが、生徒たちはお二人の様子を見て、「兄弟っていいなあ。僕も、家に帰ったら弟と仲良くしたい。」と感想を話していました。芋掘り作業の後は、ブルーベリー狩り体験です。急斜面の広い畑一面に植えられたブルーベリーの茂みの中で、先ずは一口。「木によって味が違うんだよ。」「大きいのが必ずしも甘いわけじゃないよ。」とのアドバイスで、みんないっぱい食べることができました。

ブルーベリー狩り

 生徒たちは、暑い中、斜面での慣れない農作業で疲れたようですが、農業の大変さや厳しさを実感するとともに、初めての作業に楽しかったという感想を持ったようです。また、働くことの意味について、まずは生活を保障する収入の確保(日常の生活維持・子どもの教育等)がその第一であるという現実をしっかり受け止めつつ、胡桃澤さんご夫婦の話から、自分の与えられた使命、仕事や生き方に対する多様な価値観、人とのつながりの大切さ等、豊かな自然の中で人と人とのつながりを大切に生きておられる姿を中心に様々なことを学びました。

感想
  • 農業だけでは生きていけなくて、他の仕事もしている。自分が楽しく続けられることがその人にとって働くこと。地域と関わって、一人ではできないことも他の人と楽しく乗り越えられることが地域と関わることの大切さ。奥さんは、都会から嫁いできて、農業に携わった。そのことが、人に喜んでもらえたり、笑顔にしたりしている。仕事は好きなものだけ選ぶのでなく貢献できることも大切。(US)

  • 農作業の大変な急斜面でやっていた。農業だけでは生計が立たないが、たくさんの人の支えで、人に喜んでもらっている。先祖代々の土地を守ること、自ら役割を持ち、自分のため人のために生活をすること。また、伝統を地域の皆で守ることでいっそう団結が深まる。誇り達成感を持つことになる。(KN)

  • 仕事をして、決して楽になるわけではない。農業をやりながら他の仕事をするのは決して楽ではなく、沢山の人の協力支えがあってできることだ。(AK)

  • 芋掘りは楽しかったけれど、その前のいろいろな仕事のことを考えると、農業はとても大変なんだと感じた。最近の人たちは全然農業をやっていないけれど、ほとんどの人がやったことがないのに、やろうとしないのは少し違うと思うので、一度自分が体験してみて、そのうえで自分がどのように生活していくのかを決めるべきではないかと感じた。仕事とは、お金を稼ぐだけではなく、達成感を味わうものだと思った。芋掘りは大変だったが、掘れた時に楽しいと感じたから。(TK)

  • 地域の特色を生かしながら農業の作業をしていた。働く姿を見て、大変そうだと思ったけれど、やっている姿を見て、楽しそうにしていると思った。(RK)

 

ビューポイントへ

 昼食後も雨が降ってこないので、明朝に計画していた「ビューポイント」に先に行くことにしました。日本のチロル下栗が一望できるということで、これを目当てに訪れる観光客も多いのだそうです。20分ほど山道を歩きますが、この山道は地域の皆さんが地域おこしの目玉としてみんなで力を合わせて作ったのだそうです。

ビューポイント

 木々の間の細道を歩いてきて、一気に視界が開けると、そこがビューポイント。もやっていた霧が吹き抜ける風で一気に晴れると、すぐそこの手が届きそうなところに下栗の集落。全員から一斉に「おーっ」と歓声がわき起こりました。

遠山地区と下栗の学習会

 宿泊場所のロッジ下栗に入館した後、午前中に予定していた学習会を行いました。

勉強会の様子

はんば亭(旧下栗分校跡)前で下栗についての学習会

 夕方、「はんば亭」前へ移動。はんば亭はかつて下栗分校が建てられていた跡地にあります。下栗の急斜面を登り切ったてっぺんに突然に広がった平地。平地はここだけといってもいいほど貴重な場所。そこに下栗分校が建てられていました。下栗の人々の学校に寄せる思いが理解できます。

下栗案内人の会の胡桃沢さんから説明を聞く

 下栗案内人の会代表の胡桃澤三郎さんより、下栗の自然と歴史についてお話を伺いました。目の前の南アルプスの山についての説明、現在の下栗集落の概要の話がありました。昔は年貢を榑木(くれき)という材木で納めていたこと、養蚕やこんにゃく芋が貴重な現金収入であったことなどをお話しいただきました。電気が使えるようになったり、道路ができて車が使えるようになったりしたのもそう昔のことではないとも話されました。この話を、子供達はどう受け止めたでしょうか。この地の厳しい自然環境とその中で生き抜く生活の姿を想像できたでしょうか。

 最近は、過疎化がすごく進んでいることを話されました。数年前に引越の会社のコマーシャルでここ下栗が取り上げられてすごいブームになったそうです。そこで、観光にも力を入れ、地域のみんなで協力して活動しているお話しもしてくださいました。「下栗が全国コマーシャルで一気に観光化され多くの観光客が来るようになったが、観光客は移り気です。また、せっかく下栗に来ても、バスでやってきてぱーっと帰ってしまい、ここでの滞在時間が少ないという課題もあります。これからも、この下栗のよさを多くの人に伝えていきたい。これからも、この地域についてなんとかしたいとか、どうしたらいいのかと考え活動していきたい。」と、地域の中で地域と共に生き、地域の発展のために活動している胡桃澤三郎さんのお言葉は、生徒たちの心に響いたことと思います。

【感想】
  • 下栗案内人の三郎さんは、地域の活性化のためどうするかを考えていた。元気な町にするために未来のまちづくりに力を入れていることが、地域と関わる中でやりがいや楽しみにつながると話していて、町のことを思うほど地域の力となり、関わりを深められると思う。(US)

  • 地域のことを考えたり、歴史を詳しく知りながら、今、暮らしている。この地を大切にしているんだなあと思った。(RK)

  • 三郎さんの一番の願いは、この地に人が帰ってきて欲しい。遠山郷は集落などがたくさんあるそうで、昔はたくさん人がいたけれど、高齢化が進み、限界集落になってしまったそうだ。遠山郷にも沢山の見所があるので、そこをPRして、人に来てもらうよう頑張っている。そのために、自分で頑張っているのはすごいと思った。(WS)

ロッジ下栗の支配人さんのお話を聞く

 夕食の後、この地下栗で生まれ、中学卒業と同時に親元を離れて名古屋に出、退職と同時に再びふるさと下栗に戻ってきた胡桃澤勝久さんのお話をお聞きしました。

 「仕事でお金を稼ぐことは、決して悪いことではない。起業して、雇用を生み出し、稼いだお金から税金を支払う。これみんな社会への大きな貢献となる。私は、お弁当屋を始めて、一生懸命働き、お金もそれなりに稼いだ。ただ、お金儲けだけが生きる目的となってはいけない。」

ロッジ支配人さんの話を聞く

 「私は、学校を卒業後いくつかの仕事をした。仕事はうまくいかないこともある。がんばって、がんばってそれでも、どうしてもダメだとなったら、次の仕事で頑張ってみることもいい。仕事はやってみなければ分からないし、どんな仕事にも、必ずやる価値がある。」
 「年をとって再び生まれ故郷に戻り、地域の中で生活することは楽しいことだ。地域のみんなと一緒になって、地域のこれからを考え行動することが楽しい。」と、中学生を相手に自分の人生そのままを話してくださいました。

感想
  • 人生の中で沢山経験することも、自分のしたいことをやり続けることも、それぞれ大事なんだと思った。(RK)

  • 勝久さんは、ロッジ下栗の清掃や受付まで、一人で全部やっていてすごいと思いました。やっていて「食事が美味しかった。」とか「きれいだった。」と言ってもらうとすごくうれしいと言っていました。一人で全部やるのは大変だけど、遠山を守っていくためにはやらなきゃならない。私も、誰かがやればいいではなく、自分からやってみたいと思いました。(YK)

  • 勝久さんにとって、働くとはお客様のため、地域のためである。地域と関わることは、住んでいる村を知り、楽しいと思うほどやりがいを感じる。(US)

  • とても気さくにお話ししていただけたので、とても聞きやすかったし、一番心に残った。自分のやりたいことを突き通す精神がかっこいいなと思った。(SN)

星空観察

 星座観測 夕食の後は、「満天の星空を見る会」にも参加しました。この4年間で、実際に星空を見ることができたのはたった1回というこの星空観測。今年も、あいにくの雨空で実際の星座観測はできませんでした。しかし、昼間から準備を進めてくださっていた「星見の会」の皆さんの「この地が日本でも有数の星空の美しい所」というお話や、このためにわざわざ名古屋から駆けつけてくださった皆さんの姿は、生徒の胸にしっかり残ったことでしょう。

天体望遠鏡の話を聞く

 

2日目

 心配した台風は、夜のうちに通過したということでした。飯田地方は幸いにも大きな被害が無く、下栗も少し青空がのぞいていました。
 朝食の前に、下栗の曲がりくねった傾斜の急な道路を少し歩いてみました。

雄大な景色を眺める

旧木沢小学校

 次に南信濃地区の旧木沢小学校へ向かいました。木沢活性化推進協議会前会長の松下規代志さんから、地区の大火の話や、その直後の学校再建の話、そして「学校は出会いの場であり、学びの拠点でありそのままの姿を残したい。」という思いや学校保存のいきさつをお聞きしました。集落のシンボルである小学校校舎を保存して維持管理していくことが大事で、出来ることは自分たちでやると話してくれました。

熱く語る松下さん

 その後、校長室、保健室、霜月祭り・森林鉄道の展示を見学。ジュニアリーダー達は、木造の小学校の不思議な温かさを感じつつ、松下さんの気さくな人柄と、地元の方の地域にかける思いにも触れることができました。

木沢小学校玄関で

【感想】
  • 「何かして」「何とかして」と他人に頼むのでなく、自分で何とかしていく。高齢化が進んでいるが、地域の活性化に力を入れている。旧木沢小を観光として力を入れているが、環境や地形が不便でなかなかうまくいかない。遠山の魅力をSNSなどで発信して広めたいと言っていた。(YK)

  • 自分たちの力で地域興しをしている姿はすごいと思った。地域を興すことは、楽しみとして行っていると聞いてすごくいいと思った。自分もクラスで地域興しについて考えていて、地域について考えるということは誇りがあると思った。(AK)

  • 少子高齢化が進んでいる。後の世代に伝えていくのが大変だが、他の人に任せるのではなく自分が最初に動く。働いていると楽しい。そこにやりがいがある。(MT)

  • やりがいは、木造校舎が心が落ち着く場所として沢山の人が来てくれることだと話していた。地域との関わりを楽しんで行い地域のためと実感することがうれしさにつながると思った。地域だけでなく学校でも楽しみを見つけ、生徒会など日頃できるところから携わっていきたい。(SU)

遠山郷土館での学習

 遠山郷土館は、外観がお城の姿をしています。ここで、地域の伝統を守ろうと活躍している「野郎会」会長の木下隆彦さんから「霜月祭りに生きる」と題してお話を伺いました。

霜月まつりを語る木下さん
 

 まず、霜月祭りについて「霜月祭りはこの地になくてはならないもの。」「昔は、日々の生活が厳しく、まさに神頼みで命の再生存命を願った。また、これが唯一の楽しみであり息抜きであったのだろう。」と、厳しい生活環境の中で霜月まつりが延々と引き継がれてきた経緯から話してくださいました。
 生徒の「どうしてそんなに一生懸命やるのですか。何が楽しいのですか。」の問に、「ここに生まれた人は霜月祭りがみんな大好きだと思う。この土地に生活している人はもちろん、仕事などでこの地を離れた人も霜月祭りには必ず帰ってくる。村中、下の名前で呼び合うような仲のいい仲間がみんなで力を合わせてお祭りを成し遂げていく。その一体感が楽しい。自分は、面(おもて)を付けさせてもらうが、その時は自分が本当に神様と一緒にいる気がする。面を外して現実の世界に戻るが、何とも他に代え難い気分である。」と語ってくださった。
 その、大切な霜月祭りが過疎・人口減少で運営できなくなっていること、今のままでは絶えてしまうので、何とか自分たちがまつりの継続に力となりたいと立ち上がったことを話してくださいました。
 大きな課題を抱えつつも、今自分たちにできることは何かと、具体的に行動に移している大人の姿にジュニアリーダー達は、大いに刺激を受けました。

【感想】
  • 野郎会を立ち上げるなどして、どうにかして霜月祭りを続けていこうとしているところを見て、本当に地域や祭が大好きだからこそできることなんだろうと思った。自分の地域にはあまり伝統的な行事は無いけれど、野郎会の人達と同じくらい地域を好きになりたいと思った。(SK)
  • 小学校3年から携わっていると聞いて衝撃を受けた。自分ができることから参加して、このまつりを守るという思いを抱いていて、地域のために携わろうという姿勢がすごいと思う。地域とは、世代を超えたつながり。(US)
  • 毎年霜月祭りに関わって地域の伝統を残していくことは大変だと思うけど、地域のためにやっていてすごいと思った。続けていくことなどの問題点はたくさんあると思うけど、続けていこうとすることは地域の力になっていると思う。教えてもらうのを待つのでなく、自分たちで会を開いて、進んで霜月祭りを支える姿は、地域の人たちも頼りになると思った。(AK)                                       

かぐらの湯で学習会

 次の研修場所である「かぐらの湯」へ入館して、最初にお昼を頂きました。メニューはもちろん遠山ジンギス丼です。大変おいしい味付けでしっかり頂くことができました。

遠山ジンギスをいただきます 

 つづいて、「かぐらの湯」の支配人酒井さんから「住みよい地域づくり・元気な地域づくりに向けて」と題して、お話を伺いました。
 東京から地元に職場を移した酒井さん。東京と比較しながら遠山の魅力を語ってくださいました。「田舎は、みんなが顔見知り、地域の多くの人とつきあうことができる。人は一人では生きられない。この人と人とのつながりこそ大切にしたいこと。」と、話してくださいました。
 自分を生み育ててくれた地域に恩返しをしようと、地域を大事に考え、「リニアが通り、三遠南信道が通ると、ここは南の玄関となる。それにふさわしい遠山郷を作っていきたい。」と、人と人とのつながりを大切に、地域の中で、夢をもって挑戦している酒井さんの姿に生徒たちは感銘を受けたようです。

酒井さんの話を聞く

【感想】
  • 魅力を伝えるには情報を発信するのがよい。「文化と生活が一番の魅力」の言葉には納得した。のびのびした生活・神様が関わっている文化。ジビエはくせのある肉だけど、この地ならではの食べ物。「フグの料理に力を入れていきたい。」という言葉から、まだまだ発展していこうという意志が感じられた。「必ず誰かに力を助けてもらう」「チームワークが関係している」という意見を大切に、これから生かしていこうと思いました。(SN)

  • 遠山の良いところを発信するには、他の地域にはないところを発信する必要があると自分もよく感じた。遠山の中心であるかぐらの湯を利用して観光客を呼び込む方法は、どこの地域でも活かせると思った。温泉を利用するだけでなく、フグの養殖にとして利用していて地域興しとして前向きだと思った。(AK)

  • かぐらの湯を大きな存在、拠点とし、自分の地域の良さを発信できるよう努力していた。田舎は人が少なく忙しいが、人と協力する機会が増え、人との関わりの幅が大きくなるという利点があった。酒井さんにとって働くとは、おもしろさを見つけ、地域のために務めることだった。(US)

コンパスハウス

 二日間の学習の最後に、若者が集う「コンパスハウス」を訪問しました。「遠山が大好きな若者が何かやっているよ。譲ってもらった空き家を改築して交流スペース作りをしているよ。」「とにかく、ワクワクした若者がいて、人が集まり始めているらしい。」そんな声を頼りにジュニアリーダー達も、ワクワクどきどきしながらコンパスハウス訪問をしました。

コンパスハウスで話を聞く

 改築が進んでいる部屋にあげていただいたジュニアリーダーたち。若者たちとの自己紹介が済んでも「ここにいる人たちはどういう人たち?」と、腑に落ちない様子。

「遠山が大好きで、ここを拠点に今の自分の生活をワクワク過ごしたい、自分のわくわく感を他の人に連鎖させたい。」こんな夢を持って、生活している若者たちの存在は、中学生であるジュニアリーダー達にどう映ったことでしょう。人はこの世に生まれてきて死んでゆく。この自分の一生を豊かで価値あるものとしたい。そのために仕事をし、社会や地域と関わって生きてゆく。自分だけでなく家族も地域の人もみんなが幸せに生きる生き方とは。こういった、原点に戻って考える大きなきっかけとなったことでしょう。

 最後は、若者たちが作る「山暮らしカンパニー」の「山」のハンドサインで記念写真を撮りました。 

記念撮影

【感想】
  • 自分たちの家を造りたいという思いを実行することはすごいと思う。今は、暮らしたり、人を呼び込んだりしているのは、地域に貢献しているなと思った。(AK)

  • 人を呼び込む、暮らす。遠山が大好きで楽しく暮らしたいというのが、コンパスハウス。楽しいワクワクする。心の底から楽しめる。楽しく暮らしていくには仲間が必要。つながりを生み出す「人と人との交差点」。皆さんとても楽しそうだったので、私も心の底から楽しめるようなことを探したいです。(MS)

  • 自分たちのやりたいことを実現するためには、他の何人もの協力がないとほとんど何もできないのだと感じた。「自分たちがワクワクできることをやろう」という目標に向ける思いがとても強いからクラウドファンディングでも成功したんじゃないかと思う。自分が楽しいと思える環境を自分でも作ってみたい。(TK)

  • コンパスハウスはたくさんの人に支えられて作られていることが分かった。自分たちが楽しみながら沢山の人を呼び込んでいて、自分たちが楽しめることが一番だと思った。この場所は人と人とを繋ぐ場所ということを理解して、これから自分たちも人とのつながりを大切にしたいと思いました。(AK)

 


 2日間、全員怪我や体調不良もなく過ごすことが出来ました。夏休みが始まってすぐの講座でしたが、ジュニアリーダー同士の交流も深まりお互いの距離も縮まったようです。今回のフィールドは、遠山郷でしたが、地元の方の地域にかける思いが伝わり、一人ひとりのジュニアリーダーが、自分は職業を通して、社会人としてどういう生き方をしていけば良いのかを考える機会に繋がりました。

 今後の講座でもジュニアリーダーの「結い」、地域との関わりについて、仕事をすることの意味について更に学習を深めるように実施していきます。

ジュニアリーダーの感想  「二日間の振り返り」

  • 多くの人からその方の考える「働く」ということを聞けた。感じたことは、みんなそれぞれ苦労しているけれど、それでも楽しく感じているということです。私が思うに、皆さんは今の人生、自分の決めたことに後悔なんて無いと思います。理由は、話している方、今回何人もの人に話を聞きましたが、全員笑顔だったからです。今を精一杯楽しんでいる、そんな顔に見えました。(SN)

  • 地元や地域の大切さを改めて実感した。今までは都会でずっと暮らしたいと思っていたけれど、また飯田市に戻って生活するのも良いのではないかと思った。これからの学習などを通して、将来についてまた考えてみたい。(SN)

  • すべてにチャレンジが入っていると感じた。自分たちで始めることが大切。「村おこしは、特別なことをするのではない。好きなことから。一歩が出ない人に十歩先の話をしてもダメ」と言われたように、一歩が踏み出せないといけない。人が少ないからこういう気持ちが持てると思う。知らないところで、いろいろ試行錯誤している姿が多いことに感動した。「好きなことがあるから、苦しいこともがんばれて、好きなことの楽しさが100倍になる。」自分でもやってみよう。(NI)

  • 沢山の自然・人の温かさに触れて、自分の地域にはない良いところを知ることができた。地域にはそれぞれの良さがあって、どこの地域も良さを伝えていけるように沢山の工夫をしながら活動を進めていることを知ることができた。私にとってこの二日間のもつ意味は、自分の暮らす地域以外の活動について知る機会であり、他の学校の生徒との交流を深めていく期間だったと思います。(RK)

  • 遠山郷での学習を通じて心に残ったことが二つあります。ひとつはコンパスハウスという取り組みです。いろんな所から来ている人がいて、その遠山を通じて生活をするというスタイルだと知り、かっこいいなと思いました。将来この活動があったら頑張って参加したいなと思いました。二つ目は、木沢小学校についてです。木沢小学校は人が少なくなって廃校し今は資料館になっていましたが、歴史があってびっくりしました。今後も小学校を守っていくために頑張っていくと言っていたのですごいと思いました。(WS)