市長メッセージ (8月17日 動画あり)
市民の皆さんへ 市長メッセージ
一週間で管内34名の陽性者公表
本日(8/17)、飯田保健所管内において7名の新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認されたとの公表がありました。感染された方、ご家族をはじめ関係者の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い回復をお祈りいたします。
県外との往来者や県外からの来訪者が起点となって感染拡大
飯田保健所管内で、11日から本日までの一週間で34名の陽性者が公表されました。その内訳は次のようになっており、圏域外との往来や県外からの来訪者が起点となって感染が広がっていることが推測されます
- 県外との往来者 5名
- 県外在住者(帰省者などと推測) 5名
- 陽性者との接触者(陽性者の同居家族、職場同僚などと推測) 18名
- 調査中 6名
直近1週間の原因別陽性者数 (その他のファイル/461KB)
10代以下の感染者が拡大、ワクチン接種済みの方の感染例も
また、年齢別に集計すると次のようになっており、若年層への感染拡大が確認できます。特に、これまで感染例がほとんど見られなかった10歳未満への感染が複数確認されていることは、注視しなければならないと考えております。
- 10歳未満 4名
- 10代 6名
- 20代 5名
また、60代以上の感染例の中には、ワクチン接種済みの方が感染した例が複数含まれているとお聞きしており、この事実も深刻に受け止めなければならないと思います。
直近1週間の年代別陽性者数 (その他のファイル/505KB)
当圏域の陽性者の4分の3がデルタ株と推測される
PCR検査を行っている市立病院のデータによれば、ここ最近の陽性者の4分の3の方から非常に高いウイルス量が測定されており、南信州圏域での急激な感染拡大もデルタ株によるものと推測されます。
アメリカCDCは、デルタ株について「水疱瘡(みずぼうそう)と同程度の感染力がある」と発表しています。これは、1人の感染者から5人ないし9人にうつる、ということを意味しているそうです。いわゆる「空気感染」の状況であり、閉鎖空間に一緒にいたら間違いなく感染するというレベルです。
従来の「マスク」「手洗い」「消毒」だけでは防ぎきれないと言わざるを得ません。
これまでとは違うレベルの感染対策を
感染力の極めて強いデルタ株といつ接触するか分からない、という前提で、これまでとは違うレベルの感染対策を行う必要があります。具体的には、
1 人とできるだけ会わないようにする
やむを得ない場合でも、少人数、短時間で会うことを心がけてください。また、混雑している場所も避けましょう。
2 帰省や県外への訪問は控える
全国で感染者が急増し、東京を中心とする大都市圏では桁違いに多くの陽性者が出ています。帰省や旅行、出張などは控えることが重要です。
3 圏域外と往来をせざるを得ない皆さんは、圏域外から帰ってきたら、必ず検査をお願いします。
飯田市では、簡易検査キットを無料で配布しております。検査キットを使った検査をきっかけに、陽性が確認された例も複数出てきております。
4 感染防止対策、特に換気を徹底する
5 体調がすぐれない時はすぐ医療機関に相談する
早期の検査と治療を行うことが、重症化を防ぎ、感染拡大を防ぐことにつながります。
私たちの大切な命と暮らしを守るためには、「デルタ株」の拡大を、今食い止めなければなりません。
新型コロナに感染しない、感染させないという強い思いを共有していただき、ご協力いただきますようお願いいたします。
令和3年8月17日
飯田市長 佐藤 健