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令和3年飯田市議会第4回定例会 開会市長あいさつ

ページID:801534567 印刷用ページを表示する 掲載日:2021年11月24日更新

令和3年飯田市議会第4回定例会 開会 市長あいさつ

 本日ここに令和3年飯田市議会第4回定例会を招集し、令和3年度飯田市一般会計補正予算(第8号)案をはじめとする諸案件ついてご審議いただきますことに対し、御礼を申し上げます。

 早いもので私が市長に就任して1年余りが過ぎました。
 この間、市民の皆さんには、市政に対しまして御理解と御協力、そして、叱咤激励を頂いてまいりました。改めて、心からの感謝を申し上げたいと存じます。
 1年前の定例会では、私の市政運営に臨む姿勢、議会とのあるべき関係などのほか、市政を遂行するに当たっての私の所信を申し述べました。
 その自らの言葉に照らして恥ずるところはなかったか。
 「対話と現場主義」という政治信条は貫いているか、「市民の皆さんの声が届く市政」「市民の皆さんと共に歩む市政」そして「日本一住みたいまち」に一歩でも近づけたか。その評価は、市民の皆さんに委ねるべきものと存じますが、私としては、引き続き、真摯に、ひたむきに、市政運営に取り組んでまいる所存であります。

 この1年の最も大きな課題であった新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、献身的に検査・療養に当たっていただいている医療関係者の皆さんをはじめ、市民の皆さんの御協力により、何とかここまで乗り切ってまいりました。
 昨年末から今年1月にかけての第3波、お盆前後の第5波では、当地域においても感染者数の拡大が見られましたが、新型コロナウイルス感染症を直接の原因として亡くなった方がこれまで市内で出ていないという意味では、「命を守る」という最も大切な課題は果たせているのではないかと考えております。
 国全体の課題であったワクチン接種につきましても、飯田医師会をはじめとする医療関係者の皆様の御協力により、10万人規模の都市としては比較的スムーズに接種をすることができたものと考えております。昨日までに、対象者の約85%の方が2回の接種を終えております。
 加えて、8月から本格実施している抗原検査キットの無料配布による「水際対策」につきましても、実際に検査キットでの陽性判定をきっかけに早期に陽性を確認できた方が少なくとも4名いらっしゃったほか、検査キットの利用により安心感が得られるという効果や感染対策に対する意識の向上なども含め、一定の成果があったものと考えております。
 一方、コロナ禍により落ち込んだ宿泊・飲食業など地域経済の再生については、未だ道半ばと言わざるを得ません。11月から利用が始まっている「お買いもの商品券」を積極的に活用していただくなど、市民の皆さんの御協力をいただきながら、地域経済の再生に努めてまいります。
 これから年末年始を迎えますが、検査キットを活用した水際対策、引き続きの感染防止対策により感染者数の拡大を抑えながら、消費喚起を図ってまいりたいと考えておりますので、市民の皆さんの御協力をよろしくお願いいたします。そのことが、来年のお練り祭り、各地の御柱祭り、元善光寺の御開帳へとつながっていくものと考えております。

 先週の全員協議会では今後10年間の財政見通しを説明させていただきました。
 リニア関連の事業や文化会館の改築など大型投資を伴う事業を進めながら持続可能な財政運営を行っていくための「ものさし」として策定したものであり、この時期にこの事業を行うということをお約束するものではありませんが、財政指標を注視しながら一定の許容範囲の中で基金と地方債を活用し、必要な投資を行うという考え方に立っております。
 これまでの財政運営の考え方から一歩踏み込んだものになっておりますが、議員の皆さん、市民の皆さんと考え方を共有し、必要な事業を実施してまいりたいと考えております。

 先週金曜日には、令和4年度の当初予算編成に向けた「予算編成の基本方針」を庁内に示しました。
 令和4年度は、「コロナ禍を乗り越え、『日常』を取り戻す年」と位置付けたいと考えております。
 充実した検査、医療体制を維持し、市民の皆さんの命と生活を守ること、ウィズコロナ・アフターコロナに対応した各企業の事業転換を後押しして地域経済の再生を目指すこと、各種地域行事、集会、お祭りなどを再開するとともに市民の「ムトス」の活動を再興すること、の3点を軸に、コロナ禍により停滞している状況から再び立ち上がるための施策を講じてまいります。
 来年度は、「いいだ未来デザイン2028」の中期4年間の2年目に当たる年であり、未来デザインに掲げる「目指すまちの姿」を実現するため、これまでの事業の着実な推進のほか新たな取組にも積極的にチャレンジしてまいります。

 今定例会では、4月の議員改選を経て編成された新たな会派による初めての代表質問が行われます。この1年間の市政の振り返りとともに、10年間の財政見通し、来年度の予算編成の基本方針などを基に議論することになると思いますが、今後の市政運営に生きる活発な議論ができればと考えております。

 本日提案いたします議案は報告案件1件、人事案件1件、条例案件12件、一般案件10件、予算案件5件の計29件です。
 議案第99号「部等設置条例の一部を改正する条例の制定について」は、来年4月に行う組織機構改革に関する議案です。
 条例上の変更は、市長公室、総務部、総合政策部の再編が主な内容となっておりますが、「未来デザイン」に掲げる「目指すまちの姿」の実現に向け、デジタル社会の形成、多様な市民活動を応援できる体制整備などの観点を軸として機構改革を行いたいとするものであります。

 議案第108号は、飯田市公民館を(仮称)飯田駅前プラザに、橋南公民館をりんご庁舎(地域交流センター)にそれぞれ移転するため、施設の位置などを改めたいとするもの、議案第109号「飯田市過疎地域持続的発展計画(案)」は、4月に施行された「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法」に基づき、上村・南信濃地区の持続可能な地域社会の形成と地域資源を活用した地域活力の更なる向上の実現を目指す計画案を策定するものです。

 議案第119号「令和3年度飯田市一般会計補正予算(第8号)案」は、予算総額を7億2500万円余増額したいとするもので、来年5月にオープンする予定の(仮称)飯田駅前プラザに係る施設整備や備品購入に要する経費、匿名者からの寄付金を原資とする就学援助対象者への給付金事業の創設、6月に千葉県八街市で起きた小学生の交通死亡事故を受けて実施した通学路の緊急安全点検の結果に基づく安全対策工事に要する経費などを主な内容とするものであります。

 そのほか各議案の詳細につきましては、後ほど関係部課長からご説明いたします。

 最後に、信州大学の新学部誘致について申し上げます。
 改めてこれまでの経緯を申し上げますと、10月1日に信州大学の学長に就任された中村宗一郎学長が、就任会見において新学部の創設を検討すると言及されたことを承け、10月4日の私の定例会見において、新学部が創設されるのであればぜひ飯田に、と名乗りを上げたものであります。
 そもそも新学部の創設が学内で了承されるのかというところから始まって、その立地が決まり、最終的に文部科学省の認可を得るところまで、いくつものハードルのある話でありますが、私としては、当地域の悲願である4年制大学(学部)の設置を実現する千載一遇のチャンスと捉え、全力で取り組んでまいる所存であります。
 思い出されるのは、宮沢芳重さんのことです。
 松川町に生まれた芳重さんは、経済的事情で進学を断念しますが、学問への思い捨てがたく、家出同然で上京し、職を転々としながら勉学に励む傍ら、「郷立(ごうりつ) 飯田大学」を構想し、自らは食うや食わずの生活をしながら、飯田大学設立のための寄付を重ねられました。将来の大学図書館の蔵書にと当時の飯田図書館に贈った書籍は、今も中央図書館にあります。また、大学には天文台がほしい、その一歩として飯田高校に天文台をと訴え、自らも篤志を拠出して飯田高校の初代天文台創設に貢献されました。
 その後、芳重さんの進言を受けて「飯田大学準備委員会」が設立され、「飯田大学」創設に向けた検討が行われましたが、その実現を見ないまま、芳重さんは1970年、72歳でこの世を去られました。
 真理を探究し、生涯学び続けた芳重さんの境地には私など遠く及びませんが、「ふるさとに家から通える大学を」という芳重さんの思いを受け継いで、しっかり取り組んでまいりたいと思います。
 私たちは、「多くの学生が来てくれたらまちが元気になる」と願うばかりでなく、学生の皆さんが学生生活を送りたいと思うような、そして、将来「住んでみたい」と思ってもらえるような、そんなまちを創っていかなければなりません。
 私自身、その先頭に立って全力を尽くしてまいる所存であります。その決意を改めて申し上げますとともに、議員各位、市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げまして、開会に当たってのあいさつといたします。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 

※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。