この地域にすっかり、はまっています (Iターン・新海さん)
Iターンで飯田市に来られた新海さんに お聞きしました
移住者氏名 ・ 年 代
新海 健太郎さん 40代
出身地 ・ 移 住 年 月 ・ 移住先
愛知県名古屋市 1997年4月 上郷地区
家 族 構 成 ・ 職 業
夫婦 会社経営
移住までの経緯・概要
生まれてから大学卒業まで名古屋市で暮らし、自然のある地域に漠然とした憧れを持っていたので、長野県の企業に照準を定めて就職活動をしました。ご縁をいただいた企業に就職すると共に移住してきました。
最初の配属先が松川町ということで、不動産屋さんが紹介してくださった上郷地区のアパートに住み、以来、20年近く上郷地区に住んでいます。現在は家も建て、会社も創り、故郷へ戻る予定はありません。ちなみに妻も愛知県出身ですので完全無縁の地域にやってきました。
よかったこと・苦労したこと
水がきれい、空気がよいなど、ここでの暮らしは環境の良さを感じることが多いです。「人柄が温和」と聞いたことがありますが、他の地域と比べてはどうかは判りませんが、確かに温和でよくしていただいた記憶が多いです。無縁の地域で一番最初に親しくなったのは大家さん。続いて職場の先輩。そして趣味の自転車を通じた大勢の人々。今は仕事を通じて知り合った方々や従業員さん達に仲良くしていただいています。
そのようなこともあり、幸いこれまで苦労という苦労はありませんが、強いて探すなら同年や同窓生がいないこと。仕事や交友関係では、必ずこのキーワードが出てきて少し寂しい思いをします。特に商売をはじめて感じることが多くあります。些細なことですが。
移住を検討している方へのメッセージ
わたしは広告デザインや絵画アトリエ、カフェなどの会社を興して生活をしています。また、海外含め地域外の方に向けたサービス、例えばサイクリングツアーや見晴らしの良い土地の売買(不動産業)など、地域資源を活かした仕事にも挑戦を始めたところです。
地域外からの「外貨」を得ることや地域の財産を守ってゆくということを意識することが多くなりました。これは地方の特性ではないかと思います。わたしの場合は、主要事業である広告デザインを通じて地元で商売をされている方々と一緒になって地元を盛り立てていこうという気持ちが強くなりました。また、一般的に「まちづくり」と呼ばれる活動を自社の事業と結びつける取り組みにもこの頃は積極的です。
山や川、田んぼや町並み、景観、文化・・・わたしの好きなものをずっと守り繋いできたのが、ここで営みを続けてきた人々だと思っていて、自分もその一員になってゆければ、自分にとっても、これからこの地域を目指す人たちにも、いっそう住みやすい町が出来上がると思います。この町が好きな人が増えたら嬉しいです。すっかり、この地域にはまっています(笑)。
仕事の様子
飯田商工会議所青年部の活動で地元の中学校へ出張授業
自分たちで改装した古民家(現在アトリエ)での打ち合わせ風景