やりたいことがやれる町のサイズ感が丁度よい(Iターン・坂井さん)
Iターンで飯田市に来られた坂井さんにお聞きしました
移住者氏名 ・ 年 代
坂井 公淳さん(写真・左) 50代
出身地 ・ 移 住 年 月 ・ 移住先
新潟県新潟市 2001年6月 三穂地区
家 族 構 成 ・ 職 業
夫婦 感環自然村代表、通訳、翻訳家
移住までの経緯・概要
飯田に何の縁もなかった僕が飯田に来たのは17年前。2000年に10年間のアメリカ生活を終え帰国したのち、モーグルという競技のワールドカップで事務局通訳として働いていました。アメリカ時代大学で野外教育と救急救命を学び、卒業後は現地の消防署で働いていたので、当然毎日英語を使っての生活でした。その影響で帰国してからも英語を使う道を模索していたんですね。そんな時飯田で通訳の仕事があった。それが移住のきっかけとなりました。その後何年か子ども達のキャンプを運営した後に、感環自然村を設立しました。
飯田は僕にとって、とても住み易い場所です。もちろん自然が豊富で住環境が良いという面もありますが、それ以上に人がとても優しく、面白いことに挑戦している人が多いことが魅力です。プラスして町のサイズ感がすごく良いんです。例えば何か新しいことを始めようとした時に、多方面と繋がり易い。民間だけではなかなか広がらないところも、地域の方をはじめ行政にも協力をお願いして繋がることが出来る。これは大きな町だとなかなか無いことです。飯田の懐深さですね。団体を運営している者としては本当に有難いことです。
よかったこと・苦労したこと
今住んでいる三穂という地域が好きで、とても快適に暮らしています。快適さの一番の理由は、地域の方が本当に良くしてくれるということ。子どもの団体運営と通訳。この少し変わった仕事のために、地域活動などに参加出来ずご迷惑をおかけすることも多いのですが、そこを許容してくれています。
飯田下伊那地区は自然に恵まれていて環境が良く、生活に密着した里山もすぐそばにあるので外遊びをしながらの子育てにも良い、とても住みやすい土地です。
僕の団体でも開催していますが、集いの広場※のように子育て中の保護者が金銭的負担なく過ごせる場所も解放されているので子育て世代にも優しいと思います。
飯田と都心部とで大きく違うところは、飯田は色んな意味で地域の繋がりが強いので、皆でやる作業をはじめご近所との付き合いがあります。移住して来る方の中には、ご近所との付き合いが面倒だと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、地域と関わりながら自分の存在を知ってもらうこと。これがその後の生活を快適にするポイントだと思います。
僕は仕事柄県外へ出ることが多いですが、それでも地域の集まりに入れてもらっています。地域の集まりを組合と言いますが、組合に入ることでご近所さんと知り合いになれます。知り合いになると朝起きたら玄関に箱一杯の季節野菜や果物が置いてあったりします。こんな嬉しい繋がりがあるんですね。
まずは地域に入る。そこからスタートするのがその後の生活をより楽しくする秘訣だと思います。もし地域で分からないこと、これは難しいと思うことがあれば率直に皆さんに相談したら良いです。対応を考えていただけることが多いから。
それと仕事に関しても、今の時代場所によって限られる仕事は少なくなってきています。僕のやっている通訳の仕事もそうですが、やれる方法を考えれば飯田をベースにしても十分にやっていけます。メジャーリーグの通訳の仕事をしているとしばしば「飯田に居ながらですか?!」と言われますが、出来ちゃうんですね。これからの時代はより働く場所は関係なくなっていく。その面でも飯田が良いですね。
移住を検討している方へのメッセージ
空気が良く、自然がたっぷりな場所に住みながらやりたいことをやれる。
こんな良い場所はなかなか無いと思います。困ったことがあったら地元の人に訊く、そして沢山いるIターンの人たちとも繋がり、移住の先輩たちからのヒントをもらうこともきっと助けになりますね。まずは遊びに来ながら様子を見てから移住し、仲間になってもらえたら嬉しいですね。
くらしの様子
感環自然村での活動のひとこま
三穂地区
三穂地区HPはこちら(外部リンク)
感環自然村HPはこちら(外部リンク)