『飯田市歴史研究所年報18』を刊行しました
印刷用ページを表示する 掲載日:2020年12月12日更新
飯田市歴史研究所年報18(Annual Bulletin of The Iida City Institute of Historical Research)
地域史研究集会の記録、飯田・下伊那をフィールドとした研究論文などを盛り込み、毎年発行しています。
最新号「年報18」は、歴史研究所の2019年度の主な活動をまとめました。
今回の特集である「飯田・下伊那の蚕糸業と地域社会」は、同テーマで開催した2019年度の地域史研究集会をもとにして
います。近現代の飯田・下伊那の経済を支えた蚕糸業の盛衰を、他地域との比較なども含めて分析した論考や、現代に蚕糸
業文化を継承する試みを紹介した論考が掲載されています。特集以外にも、中近世移行期の遠山における森林資源の活用
に関する研究、近世座光寺村の村落社会の分析、清内路での建築調査の成果をまとめた論考などを掲載しています。ぜひ
地域史研究の豊富な成果をお楽しみください。
飯田市歴史研究所年報18
飯田市歴史研究所編/飯田市教育委員会発行
2020年、198頁、B5判、定価1,800円
内容
特集 「飯田・下伊那の蚕糸業と地域社会」
- 趣旨説明 特集「飯田・下伊那の蚕糸業と地域社会」によせて
- 日本蚕糸業の地域類型 -長野と群馬の組合製糸を中心に (石井寛治)
- 下伊那の蚕糸業と地域構造(田中雅孝)
- 天龍社の盛衰と蚕業技術員の機能(太田仙一)
- 飼うから始めるお蚕様プロジェクト -阿智村全村博物館構想-(大石真紀子)
- 蚕種の保存に使われた天然の冷蔵庫・風穴(片桐一樹)
第16回地域史研究集会 山里社会-近世から近代へ
- 近世初期の城郭・城下町建設と遠山の森林資源 (吉田ゆり子)
- 吉田ゆり子報告に対するコメント (多和田雅保)
論文
- 近世座光寺村の組と家 (羽田真也)
史料で読む飯田・下伊那の歴史11
- 上飯田村・飯田町役場文書-「建物原簿」を読む (福村任生)
史料で読む飯田・下伊那の歴史12
- 『伊那郷友会雑誌 第1号』「沿革」記事から 伊那郷友会の成立と初期親睦会 (竹村雄次)
調査報告
- 川路地区の歴史的建造物 (福村任生)
- 遠山谷山原集落におけるヤライと家屋に関する調査報告 (樋口貴彦)
- 清内路建築実測調査1 (山里の建築研究会)
新刊紹介
歴史研究所新刊紹介
研究活動助成成果報告
歴史研究所 2019年度の記録ほか
問い合わせ
飯田市歴史研究所
電話0265‐53‐4670
年報1~17号については詳細ページがありますので、下記のリンクよりご覧ください。