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海の男が山に憧れて〜益山さんの移住物語〜
山暮らしにどっぷり浸かる 益山さんに お聞きしました
お名前
益山 勝人さん
出身地
鹿児島県沖永良部島
移住したエリア
山エリア(南信濃)
職 業
林業
家族構成
夫婦 ・ 子
移住までの経緯・概要
高校生の時に始めたアマチュアレスリングで山梨県の大学に進学をして、そこで当時看護学生だった飯田市出身の妻と出会いました。お互い田舎から出てきた者同士意気投合したんです。妻の地元を訪れた時、「子育てするならこういうところでしたいね」と話していたら、妻の父のツテで、トントン拍子に仕事が決まり、コミュニティを紹介され、引き寄せられるように移住が決まりました。結婚の挨拶に行った時に義父から出された条件が、猟師になることだったので(笑)、現在は林業の傍ら猟師として山で獲物を追っています。
よかったこと・苦労したこと
家は山のすぐそばにあって、山の恵みをいただくことが、生活の一部になっています。春は山菜、夏は渓流釣り、秋は松茸等のキノコ採り。年間通して山の幸を楽しみながら生活できることが山暮らしの良さですね。災害があっても、みんなで山に入って鹿を1頭捕れば空腹をしのぐことができるし、水や山菜もあります。そうした安心感があることが、何よりも豊かだと感じます。日々感じるのは、南信濃の水や空気の美味しさ。生きていく上で必要な知恵と資源は全て自然からいただいています。生かされていることを、肌で感じられるのは、山暮らしならではです。
移住を検討している方へのメッセージ
楽しみながら山に入って、鹿1頭、イノシシ1頭捕れば地域の農林業の被害が1つ減ります。日本各地で話題になっている、獣害というマイナスな問題だけど、捕ることでちょっとした収入にしたり、お肉をお裾分けしたりするのも面白くてやりがいがあるから、嫌々ではなく、自分から率先して山に行っています。地域貢献と言われると、なかなか一歩を踏み出すのが難しいけれど、その地域に根付いた暮らしと文化にどっぷり浸かって、山暮らしを楽しんでいたら、それが地域貢献になっていました。
仲間と山に入る益山さん