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伊那谷は食材の宝庫です〜宮澤さんの移住物語〜
飯田ならではの旬の素材でブラウニーを作る宮澤さんに お聞きしました
お名前
宮澤 優菜さん
出身地
東京都
移住したエリア
街エリア(鼎)
職 業
南信州フルーツブラウニー専門店経営
家族構成
夫婦
移住までの経緯・概要
もともと東京の飲食店で働いていて、時々ブラウニーを作って提供したりしていました。同じ系列店舗で働いていた夫とふたりでいつかお店を持ちたいという夢が有ったのですが、そんな時に直面したのが新型コロナウイルスでした。コロナを機に将来について考えるようになり、「何か始めるなら今しかない」という思いを強く持ちました。そして行き着いたのが、夫の地元である飯田市での起業でした。東京での出店は金銭的にも現実的ではなかったですし、何より、初めて飯田に連れて来てもらった時に、その景色や緑豊かなところに心を撃ちぬかれてしまって。1年を通じて様々な果実や食材が採れるこの地域なら、食材を掛けあわせることで唯一無二のブラウニーを生み出せるんじゃないかなって、飯田市のポテンシャルもすごく感じて、この地域初のブラウニー専門店「belieble」をオープンしました。
よかったこと・苦労したこと
移住して驚いたのは「組合」の存在。引っ越してきた時、挨拶に回ったのですが、お隣さんだけじゃなくて、そのお隣、またお隣も・・・と範囲が広くて驚きました。あとは火事になった時に時間も関係なく防災無線が鳴って知らせてくれること。深夜の2時に家の近くで火事が起きたことがあって、防災無線だけでもびっくりしたのに、義父が法被を着て「さ、行くか。」と出て行ったことにも衝撃を受けました。「え、お義父さん、消防士じゃないのに?!」って。義父が当時区長をやっていたので現場に駆けつけたらしいんですが、今思えばそういう助け合いの文化があるのもすごいことですよね。
移住を検討している方へのメッセージ
移住し、起業してからの変化として感じるのは「自分に自信を持てるようになった」ということです。自分の感じるままに、好きなことができている環境は幸せで、このタイミングで起業できてよかったと思っています。地方での起業はリスクを抑えて始められるので、何かに挑戦してみたいと思っている方にはぴったりだと思います。
また、東京では忙しくて人との距離感が遠い感じがしていましたが、飯田では近所のおばあちゃんが野菜をおすそ分けしてくれたり「この前これしてもらったお返しに」っていう贈り合いの文化があるのがすごく素敵です。基本的に温かい人が多くて、飯田に来てから人の優しさに触れる毎日を過ごしています。
地元の食材を使ったブラウニー