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ふれあいトーク「平和資料収集委員会のみなさんと」(2021年7月2日)
平和資料収集委員会のみなさんと、活動の様子や平和祈念館資料室の現状、平和祈念館の飯田駅前プラザ(仮称)への移転に伴う課題などについて意見交換をさせていただきました。
戦後76年が経過し、戦争を体験された方が年々少なくなっています。戦争の記憶を風化させず、その悲惨さを次世代に伝える活動に込められた、平和な社会が続くことへの委員のみなさんの願いを改めて認識しました。
日時 2021年7月2日(金曜日)8時45分~9時45分
場所 飯田市役所
参加者 平和資料収集委員会のみなさん
懇談の概要
飯田市平和祈念館設立へ向けた取り組みの経過
みなさんから
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「飯田駅前プラザ(仮称)」への移転が決まっている「飯田市平和祈念館資料室」は、1991年の「平和のための信州戦争展」でのアンケートで64%の方から得られた常設の祈念館の設置を希望する声に応え、2000年6月の飯田市議会で設置請願が採択され、2003年に竜丘公民館にオープン、現在は飯田市公民館内にあるもの。
現在、2カ月に一度の開館、随時の視察受け入れといった対応は委員がボランティアで行っているが、移転後は常時開館のため対応が難しい。専任職員の配置、教材の作成や映像等の活用など、平和学習のための体制と内容の充実を予算の措置を含めてお願いしたい。 -
高校野球の部長をしていたが、部活動も平和だからこそできること、と思っている。平和な社会が続くためには、戦争の悲惨さを次世代に伝えていかなければならない。
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先日、当委員会が資料収集していることを広報いいだで知った、と連絡をいただいた方のところに伺った。資料を預かる際に、「戦争を体験した本人は亡くなって詳細は分からないが、資料を手にすると戦争を生きてきた(本人の)姿や思いが伝わってくる。資料をぜひ生かしてほしい。」とおっしゃっていた。
委員会が収集した戦争で使用された実物を見ると、実感が湧く。平和学習にはとても有効な貴重な資料と考えている。
市長から
戦争の悲惨さと平和の大切さを次の世代に伝えていくことはとても大切なこと。学校で行う平和学習でも、実際に資料を見たり触れたりすることで、より身近に感じることができると思う。
移転先である飯田駅前プラザ(仮称)は、高校生など若い人たちが活動・交流するスペースであり、その中に「祈念館」があることは、大きな意義があると考えている。
平和への思いを次世代に伝え、つなげるため、展示のあり方やそれを紹介する人をどう育てていくかといった課題についてみなさんと一緒になって考え、しっかり取り組んでいきたい。