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ふれあいトーク「飯田市民生児童委員協議会会長会のみなさんと」(2023年7月21日)
市内20地区の民生児童委員協議会会長会のみなさんと、主任児童委員会会長さんから、現場の声をお聞きし状況や課題などについて意見交換をさせていただきました。
民生児童委員のみなさんが地域課題についてお話しされる真剣な眼差しや、地域のみなさんの様子をご自分の家族のように心配される姿に、飯田市の地域福祉の底力を感じました。
日時 2023年7月21日(金) 13:30 ~ 14:30
場所 飯田市役所 A203・204
参加者 民生児童委員協議会会長会のみなさん
懇談の概要
交通弱者対策について
みなさんから
- 運転免許を返納した高齢者は移動手段に困っている。福祉有償運送の対象者が限定されていて利用できないという声も多い。対象者の拡充や、他の市町村の取組みを参考にするなど一緒に解決していきたい。また、乗り合いタクシーの利便性がもっと向上することも期待している。
市長から
- 交通事業者とのバランスも重要であり、どんな解決方法があるのか引き続き研究していきたい。
ごみ出し困難者について
みなさんから
- 高齢者など自分で集積所までごみを出しに行けなくなり困っている方が多く、ごみ屋敷化してしまうケースもあります。ごみは毎日のことであり、先延ばしにはできない。まずはモデル地区で戸別収集に取り組むなどの必要性を感じる。
市長から
- 市内にはごみ出しが困難な方のお宅を回ってごみ出しを援助しているNPO法人が1つあるが、そのような法人が増えたり利用しやすくなるなどの変化を期待している。また、竜丘地区で住民同士のごみ出し支援を始めたが、大変注目している。良い動きがほかの地区へも広がっていくと良いと思う。
民生児童委員のなり手不足について
みなさんから
- 大変な仕事というイメージを持たれがちだが、活動よりも選出が課題である。選出にあたって、区長さんなど役員さんが何人も交渉するなどしてもなり手がいなくて困っていると聞く。3年に一度の選出に意識を持ってもらえるように早い段階での情報発信が必要だと感じる。
市長から
- まちづくりの会合でも選出に苦労しているとの声を聞いている。大正時代からの制度であり、社会がこれだけ変革しているのに100年前の制度では限界に来ていると感じている。市長会だけでなく、単独でも厚生労働省や総務省に声をあげている。制度を変えるには時間がかかるが、公募との併用など飯田市方式を探っていけたらと思う。また、必要な個人情報をタブレットで管理するなどの対応も検討して行きたい。
個人情報の管理について
市長から
- 個人情報書類(福祉台帳)を預かるのが心理的に負担だという声を聞くが、実際はどうか。また、費用やセキュリティの課題はあるがタブレットで情報管理するという方法もあると思う。制度全体を見直す中でタブレット利用ということもあるかもしれない。
みなさんから
- 福祉台帳があるから活動しやすい、台帳がないと一から自分で情報を得ないとならない。小学生が利用しているタブレットは、本人でないと使用できないようなセキュリティになっていると聞くため問題ないのではないか。我々も必要な情報にだけアクセスすれば良いし、台帳の差し替えもなくなる。
組合未加入者の増加による影響について
みなさんから
- 組合未加入者が増えており、表札がないことも多く不安を感じながら訪問することもある。また、まちづくりや消防で考える災害対策は組合加入を前提にしていることが多く、未加入者は災害時にも取り残されがちである。
市長から
- 組合未加入の問題はどこの地区でも話題になり、未加入だけでなく脱退した人への対応も課題である。これまでのご近所同士のつながりだけでなくサークルなどの新しいつながりでカバーするという方法や、アパート向けのゆるめの加入の仕方なども考えられるのではないか。