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令和4年飯田市議会第2回定例会 開会市長あいさつ

ページID:5202202 更新日:2022年5月24日更新 印刷ページ表示

令和4年飯田市議会第2回定例会 開会 市長あいさつ

 本日ここに、令和4年飯田市議会第2回定例会を招集し、令和4年度一般会計補正予算案ほか諸案件をご審議いただきますことに対し、御礼を申し上げます。

 始めに、昨日の全員協議会でも申し上げましたが、改めて、市役所の事務処理の誤りが続いたことについてお詫びを申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の令和3年度支給事務における支払いの遅延と職員が私費による立替を行ったという事案、平成31年度 社会資本整備総合交付金事業 道路改良工事において、工事の変更により議決を要する契約案件となったにも関わらず、議決を経ずに契約締結していたという事案、いずれの事案も、職員個人の責任ということでなく、市役所全体の問題として、重く受け止めるべきものと考えております。
 市民の皆さんに対し、改めてお詫び申し上げますとともに、市役所を挙げて再発防止に取り組んでまいります。
 なお、工事請負契約の締結につきましては、改めて議決を求める議案を提出しておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 「コロナ禍を乗り越え、『日常』を取り戻す」
 今年度の予算編成に入る前から、何度も申し上げているフレーズです。
 これを言い始めた頃、今年の年明けから現在まで続く「第6波」が、ここまで長く、また、大きな陽性者数で推移するものになるとは想像していませんでした。
 最前線で戦ってくださっている医療関係者の皆様に、改めて敬意を表し、感謝を申し上げます。
 その第6波の中で開催された「飯田お練りまつり」は、一部の出演団体で陽性者が出たことは反省しなければなりませんが、コロナ禍で萎縮してしまっていた人々の心を開放に向かわせる契機となったという点で、大きな意義があったものと考えております。
 その後、各地区の御柱祭や元善光寺の御開帳、3年ぶりとなる「飯田やまびこマーチ」「オーケストラと友に音楽祭」など各種の行事・イベントが開催され、少しずつではありますが、「日常」を取り戻す歩みが進みつつあります。
 国もマスク着用についての考え方を変え、長野県の感染警戒レベルの基準も、昨日、大幅に緩和されました。
 私としては、感染状況を見極めながらではありますが、コロナ禍を理由として様々なことが中止・延期されることが常態化した社会から、この環境下でも出来ることを工夫して行う「with コロナ」の社会へとモードチェンジを図ってまいりたいと考えております。
 この点について、市役所も率先して取り組んでまいりますが、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をよろしくお願いしたいと存じます。

 JR飯田駅前にあった大型商業施設「ピアゴ飯田駅前店」の閉店以降、後利用については、市民の皆さんから多くの要望や期待の声をいただいておりましたが、5月19日、新たに「丘の上結いスクエア」がオープンし、その2階3階には公共施設として「ムトスぷらざ」もオープンいたしました。
 翌5月20日には、キラヤ本町店のあったスペースに「なみきマーケット」がオープンし、5月1日の橋南公民館の移転・開館も合わせますと、短期間のうちに中心市街地の拠点となる施設が相次いで出来た格好になりました。
 これらの施設が、それぞれ市民の皆さんに活用されることはもちろん、相互に連動する形で、まちに賑わいを呼び、人の流れをつくることを期待するものであります。

 竜東エリアでは、3年ぶり15回目となるツアー・オブ・ジャパン信州飯田ステージが、下久堅地区を中心としたコースに変更して開催されました。
 TOJをきっかけに自転車をはじめた地元出身の山田拓海選手が出場したことは、誠に意義深いことでありました。
 また、今回から地域の皆さんや自転車愛好家、一般公募による実行委員会が設立され、市民の皆さんが主体となって企画・運営が行われました。
 大会当日にはTOJ応援隊として、コア学園の全校生徒の皆さんにもお手伝いいただきましたが、今後、ツアー・オブ・ジャパンという国際レースが、市民主体のイベントとして発展していくこと、そして、単発のイベントではなく、地域の活性化につながっていくことを期待しております。

 さて、本日提案いたします議案は、報告案件21件、人事案件3件、条例案件6件、一般案件3件、予算案件1件の計34件です。

 報告第8号「令和4年度一般会計補正予算第1号」は、当地域の新型コロナウイルス感染レベルが高止まりする中、連休を前に在庫が僅かとなった簡易検査キットを追加購入するための補正予算を令和4年4月27日付で専決をさせていただいたものでございます。

 議案第51号「令和4年度一般会計補正予算第2号案」は、歳入歳出ともに2億7,370万1千円を追加したいとするもので、主な内容は、国の「コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策」に伴い、生活困窮者等への支援として行う「子育て世帯生活支援特別給付金給付事業」に要する経費、橋南第一地区市街地再開発ビル1階にテナントとして入居される事業者への支援に要する経費、5月31日に開所を予定している「千代診療所」の運営に要する経費、匿名の方からの寄付を活用した低所得世帯向けの給付型奨学金に要する経費などでございます。

 議案第48号「工事請負契約の締結について」は、冒頭申し上げましたとおり、議会の議決を経るべき契約案件であった「平成31年度 社会資本整備総合交付金事業 道路改良工事」について、議決を経ずに変更契約を締結していたことが判明したことから、手続の瑕疵を治癒するため、改めて今議会において議決を求めるものでございます。

 その他の案件も含め議案の詳細につきましては、後ほど、担当部課長から説明いたしますので、よろしくお願いいたします。

 ここで、信州大学新学部誘致について申し上げます。
 先月、信州大学から新学部構想に対する地方公共団体からの具体的な支援等に関する照会がありました。
 4年制大学の誘致につきましては、飯田市のみならず飯田下伊那地域全体の長年の悲願であり、信州大学新学部構想に対して、この地域としてどのような支援ができるか、南信州広域連合を中心に検討を行いました。
 具体的な提案内容は、大学内における候補地選定にあたっての重要な考慮事項であり、また交渉事項でもあることから、大学側として意思決定されるまでは非公表としており、市といたしましても公表を差し控えますが、当地域として精一杯の内容をお示しいたしました。
 私としては、地元支援の内容もさることながら、この地に大学のキャンパスを置くことのメリット、すなわち、近い将来、リニア中央新幹線と三遠南信自動車道が開通し、三大都市圏、さらには国際空港を通じた海外との行き来が格段に便利になること、そのことが大学の研究活動や人材誘致にとって大きな利点となること、当地域が国の「ナレッジ・リンク構想」とも連動して新しいまちを創っていく可能性と「伸びしろ」にあふれた地域であり、将来を見据えた五十年百年の計で考えるとすれば、まさに新学部を創るにふさわしい地であること、などを強調したいところです。
 また、4年制大学の空白地であった当地域に新学部ができることは、長野県全体の均衡ある発展にもつながるものであります。
 これらのことを、地域の皆さんの新学部誘致に寄せる熱い思いとともに、大学側へ伝えさせていただきました。

 以前にも申し上げましたとおり、私たちは、ただ4年制大学ができればいいなと望むだけでなく、大学生や教員・関係者が住みたい、通いたいと願うようなまちを創る覚悟を持たなければなりません。
 もとより、私自身がその先頭に立って力を尽くす所存でありますが、議員各位におかれましても、ともに力を合わせていただきますよう重ねてお願い申し上げます。
 以上申し上げまして、開会に当たってのご挨拶といたします。

  どうぞよろしくお願いします。

 

※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。