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令和5年飯田市議会第1回定例会 閉会市長あいさつ
令和5年飯田市議会第1回定例会 閉会 市長あいさつ
令和5年飯田市議会第1回定例会を去る2月22 日に開会し、本日までの27 日間、提案いたしました諸案件につきまして慎重にご審議、ご決定いただきましたことに対し、御礼を申し上げます。審議の過程でご指摘いただいた点につきましては、十分に意を配して対応してまいります。
開会翌日の2月23日に発生しました市立病院職員の不祥事につきましては、関係者をはじめ市民の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしました。改めて深くお詫び申し上げます。
開会日に、代表監査委員から、前年度の監査で指摘したことと同様の指摘を他の部署で再度しなければならないことを遺憾に思う旨の監査報告を頂いた直後のことであり、慙愧に堪えません。
まさに代表監査委員のお言葉のとおり、職員一人ひとりが今回の事案を他人事ではなく、自分事としてとらえ、今一度公務員としての自覚を新たにするとともに、信頼回復に向け、それぞれの職責をしっかりと果たしてまいります。
新型コロナウイルス感染症に関しましては、3月7日に南信州圏域の感染警戒レベルが「小康期」へと引き下げられ、3月13日からはマスクの着用が個人の判断に委ねられることとなりました。
市役所におきましても、窓口で市民の皆さんと接する場合を除き、マスク着用は職員個人の判断を基本とし、市の施設等を使用する皆様にもマスク着用を求めないことといたしました。
私自身は、およそ1か月前にコロナに罹患したばかりであり、人にうつすことも人からうつされることも可能性が低いということもあって、基本的に公務はマスクを外して行おうと考えておりますが、市民の皆さんには、他の方のマスクの着用について良い悪いを言うことは控え、それぞれの判断を尊重していただきますようお願いいたします。
また、3月13日を境にコロナウイルスの性質が変わったわけではありませんので、換気や三密の回避、うがいや手指消毒などの基本的な感染対策については継続していただきますとともに、換気が難しい場面や、医療機関・高齢者施設を訪れる場合など重症化リスクの高い方と接するような場面では、適切にマスクを着用していただければと思います。
3月10日の全員協議会でご説明いたしましたご当地ナンバーの導入につきましては、3月17日に開催した南信州ご当地ナンバー創設推進協議会及び広域連合会議におきまして、南信州広域連合を構成する14市町村で導入を進めていく旨が確認され、長野県に対して、14市町村の連名で「南信州」ナンバー導入の合意を表明することとなりました。
約3割の方が納得していないというアンケート結果、ご当地ナンバー制度そのものについても十分に認知されていないという現状を踏まえ、飯田青年会議所の皆さんほか関係者の皆さんと力を合わせて、「南信州」ブランドの確立、ご当地ナンバー制度の周知に努めてまいります。
今年は桜の便りも早まりそうだとお聞きしておりますが、3月下旬からは、飯田市美術博物館の安富桜を含め13カ所以上で桜のライトアップが始まり、4月2日には大宮通り桜まつりが、4月16日には天龍峡花祭りが開催されます。
また、南信州リゾート株式会社の天竜川和船下りが4月15日に正式にオープンとなり、4月22・23日にはやまびこマーチが、またゴールデンウィーク期間中には15周年を迎えるオーケストラと友に音楽祭が開催されます。
基本的な感染対策を続けていただきながら、多くの方々に春爛漫の南信州飯田を楽しんでいただきたいと思います。
今朝耳にしたNHKラジオの朝のコーナー「今日は何の日」によれば、今日3月20日は、1882年(明治15年)に上野動物園が開園した日だそうです。
上野動物園の開設に、飯田市が生んだ日本の博物館の父・田中芳男が関わっていることは、皆さんご存知のとおりです。ちょうど昨日、美術博物館で田中芳男に関する文化講座を聴講したのですが、そこで青木研究員から、「飯田のまちは、上野と同じように、美術博物館と中央図書館と動物園がまとまってある。」というお話をお聴きして、言われてみればそのとおりと目から鱗の思いでした。
青木研究員のお話は、この後、田中芳男がりんごの改良普及に寄与したことに触れ、そのりんごが輝くりんご並木の話で締めくくられました。
今年は、りんご並木と飯田市立動物園の70周年の年に当たります。
りんご並木を創ることを思い立った当時の飯田東中学校の生徒たちの「真っ赤なりんごが太陽の光を受けて輝いているようなまちにしたい」という思いを今一度思い起こし、市民の皆さんとともに、「くらし豊かな いいだの未来(あす)を」、「日本一住みたいまち」を創っていきたいと思います。
市政運営に対し、議員各位の引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げまして、閉会に当たってのご挨拶といたします。ありがとうございました。
※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。