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令和5年飯田市議会第4回定例会 開会市長あいさつ

ページID:20230401 印刷用ページを表示する 掲載日:2023年11月24日更新

令和5年飯田市議会第4回定例会 開会 市長あいさつ

 本日ここに令和 5 年飯田市議会第 4 回定例会を招集し、令和 5 年度飯田市一般会計補正予算案をはじめとする諸案件についてご審議いただきますことに対し、御礼を申し上げます。

 今年がりんご並木誕生から70周年であることは、これまでも何度か取り上げてまいりましたが、去る 11 月 20 日、りんご並木において「収穫を祝う会」が開催され、私も収穫作業に参加してまいりました。
 飯田東中学校の生徒の皆さんから収穫方法を教えていただきながら、初めてりんご並木のりんごを収穫しました。最初の1つは要領が分からず、「へた」の部分が取れてしまいましたが、2 つ目からはコツが分かって、へたの付いたりんごを収穫できました。ずしりと重いりんごの実は存在感があり、これまで培ってきた 70 年間の重みも合わせて感じました。
 飯田東中学校の皆さんには、先輩の皆さんが大切に積み重ねてきたりんご並木の歴史とそこに詰まった思いをこの先も途絶えることなくつないでいってほしい、そして新たなりんご並木の歴史を刻んでいってほしいと願ったところです。そして、私たち飯田市民みんなで、りんご並木を飯田市のシンボルとして大切にし、りんご並木の精神をこれからのまちづくりに活かしていきたいと改めて思いました。
 また、収穫を祝う会に合わせ、地元の皆さんからもご提案をいただいておりましたりんご並木とその周辺を紹介する案内看板を動物園入り口に設置いたしました。動物園を訪れた皆さん、特に子どもの皆さんがりんご並木を歩くきっかけになればと思います。

 先月末には、令和 6 年度予算編成の基本方針を庁内に示しました。
 来年度は「いいだ未来デザイン 2028」の中期4年間の最終年となります。
 人口減少が進み、いいだ未来デザインの人口ビジョンで展望した人口が維持できていない状況となっている中、「地元を離れた若者が帰ってこない」という当市の構造的な課題にしっかりと向き合い、来年度予算においては、「結婚や出産・子育ての希望に寄り添っていくこと」「ゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みを加速すること」を大きな2つの柱として、予算編成を行ってまいります。
 この2つのテーマについては、今年4月からそれぞれ担当参事を配置し、予算編成作業に先行して、今後取り組むべき施策の検討を全庁的に行ってまいりました。
 若者の結婚や育児に対する価値観が多様化する中で、「家庭を持ちたい・子供を授かりたい」と思う人がその希望を実現できると感じられ、安心して子育てができる環境をつくる取組、また、2050 年ゼロカーボンシティの実現に向けて、地域全体のエネルギー自給率の向上と市民生活及び事業活動の省エネ・脱炭素化を進める取組について、来年度大きく加速したいと考えております。
 また、予算編成の基本方針の中では、引き続き「大学のあるまち」に向けて取り組んでいくことを掲げていますが、先日の全員協議会のごあいさつでも申し上げましたとおり、信州大学の「グリーン水素」の研究について、飯田市を実証タウンの候補地の一つに選んでいただいていることは、大変喜ばしいことと考えています。
 これまでに築いてきた信州大学との連携をさらに深め、将来的には研究機関・関連企業の誘致につなげていけるよう、グリーン水素生成の実証プラントの設置、実証タウンの実現に向け、引き続き、信州大学との協議を進めてまいります。

 さて、本日提案いたします議案は、報告案件 3 件、人事案件 2 件、条例案件 8 件、一般案件 15 件、予算案件 11 件の計 39 件です。

 議案第 98 号「飯田市部等設置条例の一部を改正する条例の制定について」は、令和6年4月1日に行う組織機構の見直しのため、所要の改正をしようとするものです。
 当市では、保健・医療・福祉・介護等に関する行政課題について、健康福祉部が総合的に推進してきたところですが、少子高齢化・核家族化等により家庭の孤立が進み、多様な生活支援ニーズが高まる状況にある中、これら諸課題への的確な対応力と機動性を高めるため、健康福祉部を「健康長寿のまちを目指し、地域包括ケアを推進する」部門としての「福祉部」と、「健やかな出産・子育てと、生涯にわたる健康増進を図り、子供が安心して生まれ育つ、こどもを安心して産み育てられるまちづくりを進める」部門としての「こども未来健康部」の2部とし、両部の十分な連携体制のもと、総合的に政策を推進してまいりたいとするものです。
 こども未来健康部を、すべての妊産婦、子育て世帯、こどもに対し一体的に相談支援を行う「こども家庭センター」と位置付け、こどもが安心して生まれ育つ、こどもを安心して産み育てられるまちづくりの中核としてまいりたいと考えております。

 議案第 119 号「令和5年度一般会計補正予算第6号案」は、歳入歳出ともに 10 億 7,500万円余を追加したいとする補正予算です。
 主な内容は、令和2年7月の豪雨により被災した南信濃「中橋」の復旧に係る事業費を増額するほか、令和5年4月の道路交通法改正により努力義務化された「自転車乗車時のヘルメット着用」に関し、当市における着用率が目標とする80%に対し低い状況にあることから、長野県の補助金を活用し、新たな「ヘルメット着用率向上に向けた補助制度」を創設することに係る経費などを計上しております。
 また、令和5年人事院勧告に準じた対応として人件費の増額分などについても予算を計上しております。

 議案第 130 号「令和5年度一般会計補正予算第 7 号案」は、歳入歳出ともに 11 億 9,600万円余を追加したいとする補正予算です。
 今月10日に国において閣議決定された「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に係る補正予算案において、低所得世帯への支援拡大とともに、物価高騰の影響を受けた生活者や事業者を引き続き支援するための重点支援地方交付金の追加に係る予算が盛り込まれました。
 この交付金を活用して行う事業については、年内の予算化を速やかに進めるよう国から求められていることから、当市独自の水道料金の改定についての負担軽減策も合わせて、本日第 7 号の補正予算案として追加提案させていただいたものです。
 この補正予算第 7 号案は、目下の食料品等の物価高騰が顕著であることから、特に生活者支援に重きを置き、低所得世帯に対し7万円を給付する事業のほか、令和 6 年 1 月から予定し2ている水道料金の改定に係る市民の皆さんの負担軽減対策を含む1世帯当たり1万円の支援金の交付事業などを計上しております。

 水道料金の値上げは、すべての市民の皆さんに影響を及ぼすものであり、昨年から続く物価高騰の状況においてこれを提案することは、まさに苦渋の選択でありましたが、上下水道運営審議会においても、また、市議会においても、持続的安定的な水道事業の運営、将来世代との負担の公平性などの観点から真摯なご議論をいただき、来年 1 月 1 日からの料金改定について答申、またご決定をいただきました。
 この過程において、料金改定に伴う市民の皆さんの負担を軽減する対策を講ずるよう、上下水道運営審議会からは付帯意見を、また、市議会からは、付帯決議を頂いていたところです。
 私としてもこれを重く受け止め、年内に負担軽減策を提案したいとして検討してまいりましたが、先ほど申し上げましたとおり、物価高騰対策と合わせ、市内すべての世帯を対象に、1 世帯当たり 1 万円の支援金交付事業をご提案するものです。
 安全で安心な水道水を将来にわたって安定的に供給し続けることは、市の責務であります。付帯決議にありましたように、有利な起債の活用など財源を工夫し、また事業費の圧縮に努めながら、長期にわたる建設改良計画を着実にやり遂げてまいります。
 また、これまでも、まちづくり懇談会において私から料金改定の必要性をご説明したほか、検針時のチラシ配布、広報いいだの特集記事、市公式ウェブサイトでの審議過程の公開など広報に努めてまいりましたが、引き続き、市民の皆さんに対して丁寧にお伝えしてまいります。
 市民の皆さんには、何卒ご理解ご協力賜りますよう改めてお願い申し上げます。

 議案第 129 号「南信州広域連合が処理する事務の変更及び南信州広域連合規約の変更について」は、先日の全員協議会でご説明いたしましたとおり、旧地場産センターの一部等を南信州広域連合の公の施設として改修整備するに当たり、広域連合の行う事務に「文化芸術活動支援施設の設置、管理及び運営」を追加すること等について規約の改正をしたいとするものであります。
 そのほか各議案の詳細につきましては、後ほど関係部課長からご説明いたします。

 ここで、飯田市考古博物館で公開が始まりました「短甲(たんこう)」について申し上げます。
 飯田市考古博物館で収蔵しておりました古墳時代の鉄製の鎧「短甲」2領について、このほど修復が終わり、10 月末から展示公開しております。
 この「短甲」は、座光寺地区内の古墳から出土したもので、市民の方が保管しておられたものを平成 25 年に飯田市へご寄贈いただいておりました。
 このたび、公益財団法人三菱財団の文化財保存修復事業助成金を活用して、1年に及ぶ修復作業を経て、貴重な考古資料をよみがえらせることができました。
 今後は、この「短甲」を考古博物館の目玉とした教育普及活動を実施して、飯田古墳群の価値、魅力を発信してまいります。
 また、考古博物館に所蔵する考古図書、約9千冊を閲覧できる図書コーナーも新たに開設いたしましたので、ぜひ、市民の皆さんにご活用いただきたいと存じます。

 早いもので、私が市長に就任して丸 3 年が過ぎました。
 この間、議員各位をはじめ市民の皆さんには、市政運営に対し、ご理解とご協力をいただいてまいりました。この場をお借りして、感謝申し上げます。
 この 3 年間のうち今年5月までの2年半は、多くをコロナ対策に費やすことになりましたが、検査キットの無料配布や 15 回の緊急対策事業の実施、400 回以上に及ぶ市長メッセージの配信など、手を尽くしてまいりました。
 また、コロナ対策に追われる中でも、長く地域の課題であった運転免許センターの設置に道筋をつけ、文化会館の建て替えについても基本構想をまとめつつあり、持続的な水道事業のための料金の見直しについても15年ぶりの改定を決断するなど、長年の課題について先送りすることなく前に進めてまいりました。
 地域にとって長年の願いである4年制大学の設置についても、信州大学の新学部設置の動きを受けて誘致に名乗りを上げ、結果は情報系の新学部の設置は見送りとなったものの、新学部誘致に名乗りを上げたことが、「グリーン水素と水循環の研究」について飯田市が実証タウンの候補となるという新たな動きにつながってきています。
 任期は残り1年を切っておりますが、これまでコロナ禍で身動きが取れなかった分、来年度予算は、私が目指す「日本一住みたいまち」、環境文化都市の実現に向け、ギアを入れ替えて取り組みを加速する予算としたいと考えております。合わせて、土地利用計画の見直しや未来デザイン 2028 後期計画策定を通じ、未来への礎を確かなものにする年としたいと思います。
 「対話と現場主義」という私の政治姿勢、初心を忘れることなく、引き続き全力で市政運営に当たってまいる所存ですので、議員各位、市民の皆さんのご理解と御協力をお願い申し上げます。
 以上申し上げて、開会に当たっての挨拶といたします。よろしくお願いいたします。

※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。