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令和6年飯田市議会第2回定例会 閉会市長あいさつ

ページID:0120767 更新日:2024年6月21日更新 印刷ページ表示

令和6年飯田市議会第2回定例会 閉会 市長あいさつ

 令和6年飯田市議会第2回定例会を去る5月21 日に開会し、本日までの32 日間、提案いたしました諸案件を慎重にご審議、ご決定いただきましたことに厚く御礼を申し上げます。審議の過程でご指摘いただいた点につきましては、執行に当たり十分に意を配してまいります。

 今会期中の6月1日、信州大学の水循環、グリーン水素に関する研究の実証タウン実現に向けたシンポジウム「南信州におけるグリーン水素と水循環技術の展開」が信州大学、南信州広域連合及び飯田市の主催により開催されました。
 当日は、会場となったエス・バードに350人、オンラインで190人、合計540人ものご参加をいただきました。
 世界最先端となる水の循環利用の研究、水由来のグリーン水素の生成と利用の研究に、信州大学と当地域が共同で取り組んでいくことについて、多くの方に関心を寄せていただき、地域内外へ実証タウン実現に向けアピールする機会となりました。
 地球規模の課題を解決する手段となりうる水循環、グリーン水素の実証研究が、当地域において着実に成果を上げられるよう、長野県、産業界の皆さんとも連携して、しっかりと支援してまいります。

 6月2日には、土砂災害・全国統一防災訓練を実施いたしました。
 昨年は、訓練を予定していた日程と梅雨前線による大雨への対応が重なったため訓練を行いませんでしたので、4年ぶりとなる本格的な土砂災害防災訓練となりました。
 市役所危機管理センターでの本部訓練のほか、各地区でも自主防災組織を中心に情報伝達など実践に即した訓練を実施していただき、5千名弱の方にご参加いただきました。
 6月14日から始まっておりますまちづくり懇談会でも、私から防災をテーマにお話ししておりますが、一人ひとりが当事者意識を持ち、日頃からの備えをしていただきますとともに、各地区においていざというときに助け合える準備を進めていただけるよう、市としても支援をしてまいります。

 令和7年秋のグランドオープンを目指しております、道の駅遠山郷かぐらの湯につきましては、新たな源泉掘削工事が順調に進み、6月4日に、予定しておりました深さ1,300mに到達することができました。施工業者のご努力、地元の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。
 今後は、今月末に行われます揚湯試験において泉温や湧出量を調べ、7月中旬には温泉分析を実施して正式に泉質が判明する運びとなります。
 施設改修につきましては、今定例会で関連議案のご決定をいただきました。早速、本契約を締結して工事に着手し、ソフト面も含め、地元の皆さんと力を合わせて、令和7年秋のグランドオープンに向け取り組んでまいります。

 6月4日には、JR東海が大鹿村内で工事を進める「南アルプストンネル長野工区」、「伊那山地トンネル青木川工区」の工事の進捗状況と今後の見通しに関する説明会が開催され、2026年中に完了予定のトンネル工事が最大で4年近く遅れる、との説明がありました。
 駅部区間については、7月頃に飯田市において説明会を開催し、今後の工事スケジュールを示したいとのことですが、開会あいさつでも申し上げましたとおり、JR東海には、工事スケジュールの説明の前に、まずは、開業が10年も先に延びることとなった経過や事情を地元の皆さんに説明していただくとともに、工事説明会においては、できる限り具体的な工程・スケジュールを示していただきたいところです。
 その内容も踏まえた上で、リニア開業を待たずに駅前広場の一部を供用開始することも含め、今年度中に駅周辺整備計画の見直しを行いたいと考えております。

 7月1日からは、地域ポイントによる地域通貨実証実験が始まります。
 この実証実験は、買い物時にポイントが付与される既存のカード(ふくまるくんカード)に、市が主催するイベントへの参加などに対してポイントを付与する機能を付加し、地域内経済循環や地域コミュニティの活性化を図ろうとするものです。
 今のところ、ポイントが使える加盟店は38店舗、ポイントを付与する市のイベントなどは20事業弱となっておりますが、今後さらに対象事業を増やし、利用促進を図ってまいります。
 実験期間は7月1日から12月末までの半年間とし、その間にポイント利用データの分析や、利用者・加盟店へのアンケート、モニター調査等を行い、評価・検証していく計画ですので、ぜひ、多くの市民の皆さん、店舗の皆さんに参加していただきますようお願いいたします。

 最後に、いいだ未来デザイン2028について申し上げます。
 今年度は、2021年度から取組を進めてきた「中期計画」の最終年度であると同時に「後期計画」を策定する年度となります。
 後期計画についても、いいだ未来デザイン2028の基本的な構造は維持いたしますが、これまで以上にSDGsの考え方との連動を深め、また、中高生、大学生などこの地域の将来を担う若者の視点を取り入れて、環境を軸とした自立的で持続可能な地域を創っていける計画にしたいと考えております。
 市民会議である「いいだ未来デザイン会議」は4月から開催しており、5月末には、この地域で学び・暮らす飯田短期大学と飯田コアカレッジの学生や地元の高校生から、この地域に対する思いや考えを聴く機会として「Think about Future」を開催し、多くの「若者視点の意見」をいただくことができました。
 引き続き、いいだ未来デザイン会議や庁内での議論を重ね、後期計画の案を創ってまいりますので、議員各位からもぜひ積極的にご提言いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 以上申し上げまして、閉会に当たってのご挨拶といたします。
 ありがとうございました。

※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。