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令和6年飯田市議会第4回定例会 閉会市長あいさつ
令和6年飯田市議会第4回定例会 閉会 市長あいさつ
令和6年飯田市議会第4回定例会を去る11月29日に開会し、本日までの27日間、提案いたしました諸案件につきまして、慎重にご審議・ご決定いただきましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
審議の過程でご指摘があった点につきましては、執行に当たり十分に意を配してまいります。
開会初日には、高田副市長を再任する人事案件にご同意をいただきました。
財政上の課題が大きく、難しい市政運営となるこれらからの4年間、高田副市長には私とともに「チーム飯田市役所」の中心となって働き甲斐のある活気に満ちた職場をつくり、市民の皆さんの幸福実現のためにご尽力をお願いしたいと思います。
いいだ未来デザイン2028後期計画につきましても、本日、議決をいただきました。昨年度末から長期間にわたり、慎重且つ丁寧なご議論、ご提言、そしてご審議をいただきましたことに、心から感謝申し上げます。
今後は、頂いたご提言等を踏まえ、年度戦略計画の策定と当初予算編成を進めてまいります。
令和7年度は、いいだ未来デザイン2028の総仕上げとなる後期4年間の初年度という重要な1年となります。地域自治に関する取組、こどもまんなか社会の構築に向けた取組、環境をテコに暮らしと経済を豊かにする取組を柱に据え、いいだ未来デザイン2028に掲げる未来ビジョン及び人口ビジョンの実現に向け、戦略的な取組を力強く進めてまいります。
令和6年は元日に発生した能登半島地震に始まり、8月には日向灘を震源とする地震に伴い南海トラフ巨大地震臨時情報が発せられるなど、地震災害と向き合う1年となりました。
能登半島地震では、発災翌日から述べ78人の職員が被災地支援に当たり、現在は、長期派遣として職員1名が中能登町で復旧支援に当たっております。
3月には、能登半島地震で支援活動を行った職員による報告会を開催し、中山間地域に必要な防災対策と地域のつながりの重要性について情報共有したほか、6月から10月にかけて20地区で開催した「まちづくり懇談会」では、会の冒頭、私から住宅耐震化の必要性をはじめ災害に対し備えておくべき必要な事項を改めてお伝えし、課題を共有いたしました。
9月に予定していた地震総合防災訓練は、台風10号の接近に伴い中止いたしましたが、それに代わる訓練として、10月以降、災害ごみの仮置き場設置や、福祉避難所の開設、災害ボランティアセンターの開設など実践に即した訓練を関係する皆さんと連携して行いました。また、各地区においても、避難所開設訓練等を実施していただきました。
これらの訓練によって改めて浮き彫りとなった課題については、今後の防災計画見直しに活かしてまいりますとともに、各地区において地域の結びつきの再構築を図り、災害に強いまちづくりを進めてまいります。
来月27日には第32回三遠南信サミットが豊橋市で開催されます。今年度は「地域の強靭化を考える~連携の再確認~」をテーマに、地域住民、大学研究機関、経済界、行政が一堂に会して議論を深めます。
全体会では元岩手県陸前高田市長の戸羽 太さんから、「被災地の本当の本当の話をしよう」をテーマにお話しいただきます。地域の強靭化に取り組む我々にとって示唆に富んだお話が聴けるものと思います。
議員各位におかれましても、ぜひ御参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。
12月17日に名古屋市で開催された「中部圏から全国へ! 水技術を活用したまちづくりシンポジウム」では、私が基調講演を行う機会を頂きました。
飯田市が信州大学とともに取り組むグリーン水素によるエネルギーの地産地消モデルの構築、「環境」をタネに「経済」を活性化しようとする取組についてお話しし、一般社団法人中部経済連合会を中心とした中部圏の経済界の皆さんに飯田市を売り込んでまいりました。
また、12月22日にエス・バードで開催した水素社会の実現に向けた講演会「水と光だけでつくるグリーン水素の不思議」には、現地参加・オンライン参加合わせて440人の皆さんにお集まりいただきました。ノーベル賞候補といわれる信州大学の堂免一成教授からは「グリーン水素の発生の研究」について、一般社団法人水素供給利用技術協会の池田哲史さんからは「当地域での水素の利活用の可能性」について、それぞれご講演いただき、参加された多くの皆さんから「ワクワクする」という感想を頂きました。
今後、水素社会の実現に向けて、地域での具体的な利活用の方法や関連産業の展開などについて様々な方向から検討を進め、信州大学、地元産業界、そして長野県と連携して、水素の利活用・産業振興のプランを策定し、国の支援も求めてまいりたいと考えております。
昨年の高校ラグビーは、飯田勢対決となった長野県大会決勝を制した飯田OIDE長姫高校が全国大会へと進出しましたが、今年は、その飯田OIDE長姫高校を準決勝で破った飯田高校が、そのまま長野県大会を制し、3年ぶりに花園への切符を勝ち取りました。
飯田高校ラグビー班の皆さんには、心からお祝いを申し上げますとともに、全国の舞台での活躍に大いに期待をするところです。
12月28日の初戦では、通算36回の出場を誇る岩手県代表 盛岡工業高校と対戦します。
飯田高校キャプテンの北原選手は「自分たちの強みであるディフェンスで相手をロースコアに抑え込みたい」と、先日、市役所で意気込みを語ってくれました。
昨年、全国大会へ進出できなかった悔しさをバネに、全力で相手に立ち向かい、必ずや勝利を収められることを期待いたします。私も、当日は現地へ向かい、選手たちへ声援を送りたいと思っております。
今年1年、市政運営にご理解とご協力を頂きました議員各位はじめ市民の皆さんに感謝申し上げますとともに、来る年も引き続き全力で市政運営に当たってまいりますことをお誓い申し上げまして、閉会に当たっての挨拶といたします。 ありがとうございました。
※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。