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令和7年飯田市議会第4回定例会 閉会市長あいさつ

ページID:20251219 更新日:2025年12月19日更新 印刷ページ表示

令和7年飯田市議会第4回定例会 閉会 市長あいさつ

 令和7年飯田市議会第4回定例会を去る11月26日に開会し、本日までの24日間、最終日提案となった補正予算案を含め、提案いたしました諸案件につきまして、慎重にご審議・ご決定いただきましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
 審議の過程でご指摘があった点につきましては、執行に当たり十分に意を配してまいります。
 なお、物価高騰対策につきましては、国、県と足並みをそろえて速やかに実施すべき事業については本日提案した補正予算に計上し、議決いただいたところですが、食料品の価格高騰対策などその他の物価高騰対策につきましても、可能な限り早期の予算化に向けて検討を進めているところです。
 目下の食料品等の価格高騰は、市民生活に大きな影響を与えていると認識しているところであり、市といたしましても、年明けのなるべく早い時期に臨時議会を招集し、物価高騰対策に係る追加の補正予算案を提案したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 今定例会では、地域自治について、市民の役割、市の役割、地域自治組織の持続性などについての議論がございました。
 先人たちが同様の悩みに直面しながら制定した「自治基本条例」の文言に立ち返りつつ、ムトスの精神が当市の地域づくりの基本であること、その精神を継承しながら、市民主体の協働によるまちづくりを進めていくことが大切であること、そのことが地域に誇りや愛着を持ち、住んで良かった、住み続けたいと思えるまちの実現につながっていくことを、議員の皆さんと共有できたものと思います。
 また、近年取り組む地域が増えている竹林整備の取組は、学生団体や企業など、参加の輪が広がっており、参加者が主体的に関わり、楽しみながら活動している姿から、新たな関係づくりや担い手創出のヒントがあることも、質問戦を通じて共有できたと思います。
 今後、先人たちが紡いできたまちづくりの基本を大切にしつつ、時代の変化に合わせた地域自治の在り方を模索していくことになりますが、市と地域自治組織との協力関係についても引き続き見直しながら、地域の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 また、「飯田市消防団の定員、任免、給与、服務等に関する条例」の審議を通じて、消防団の定員の削減、活動可能年齢の見直し、休団制度など消防団の在り方について、丁寧なご議論をいただきました。
 全国的に消防団員の確保が課題となっておりますが、飯田市において活動可能年齢の見直しが行われるのは、昭和25年以来のこととなります。
 今後、ご指摘いただいた点や委員会における付帯決議の内容を踏まえ、支援団員のあり方など多様な可能性を探りながら、地域と一体となり、有事の際、地域の守り手として活動いただく消防団員の確保に努めるとともに、団員の皆さんが安全に活動できる環境を整えていきたいと考えておりますので、議員各位の引き続きのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 なお、今会期中に、私の新盆見舞いの件で報道がなされ、市民の皆さんにご心配をおかけいたしましたことについて、お詫びを申し上げたいと存じます。
 葬儀と同様、本人が参った場合には許容されるとの認識でしたが、公職選挙法上、疑義があるというのが専門家の見解とのことですので、今後は新盆参り自体を控えたいと存じます。お世話になった故人・ご遺族への義理を欠くことになるのは心苦しいですが、訪問することでご心配・ご迷惑をお掛けするのは本意ではございませんので、今後は控えることといたします。

 さて、令和7年を振り返りますと、2月には川路地区において「飯田マイクログリッド」の運用を開始、3月には三遠南信自動車道青崩峠道路の(仮称)青崩峠トンネルの本坑完成式が執り行われ、5月には金色洞川に排水ポンプ施設が完成いたしました。10月には道の駅「遠山郷」がグランドオープン、三遠南信サミットも飯田市で開催されました。11月にはエス・バードにおいて信州大学による水素パネル設置に向けた工事が始まったほか、中央図書館開館110周年記念シンポジウムも開催されました。今年も、本市にとって実り多い一年だったと思います。
 また、去る11月28日には、文化庁から、遠山の霜月祭をはじめとする全国の国指定文化財の神楽40件について、ユネスコ無形文化遺産への提案案件として決定したとの発表がありました。
 長きにわたり、このかけがえのない祭を大切に継承されてきた上村・南信濃の皆さんのご尽力に改めて敬意を表しますとともに、これからも、飯田の宝である霜月祭りが世代を超えて守られていくことを心から祈念いたします。

 来る12月27日に開幕する全国高校ラグビー大会には、2年連続で飯田高校が出場いたします。長野県大会においては、準決勝で飯田OIDE長姫高校と同点でノーサイドを迎え、抽選で飯田高校が勝ち上がるというドラマもありました。初戦は12月28日、4年連続15回目の出場を誇る鳥取県代表の倉吉東高校と対戦することとなりますが、飯田高校ラグビー班の皆さんには、OIDE長姫高校の皆さんの思いも背負って、飯田魂ここにありという戦いを見せてくれることを期待いたします。
 私も、当日は花園の観客席から選手たちへ声援を送りたいと思っております。

 今年1年、市政運営にご理解とご協力を頂きました議員各位はじめ、市民の皆さんに感謝申し上げますとともに、来る年も引き続き全力で市政運営に当たってまいりますことをお誓い申し上げまして、閉会に当たっての挨拶といたします。

 

※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。