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令和8年飯田市議会第1回定例会 開会市長あいさつ

ページID:20260227 更新日:2026年2月27日更新 印刷ページ表示

令和8年飯田市議会第1回定例会 開会市長あいさつ

本日ここに、令和8年飯田市議会第1回定例会を招集し、令和8年度飯田市一般会計当初予算(案)をはじめとする重要案件についてご審議いただきますことに対し、深く感謝申し上げます。

 22日に閉幕したミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックは、私たちにたくさんの感動を届けてくれました。
 中でもフィギュアスケート・ペア、三浦璃来さん・木原龍一さん、通称りくりゅうペアのフリーの演技には、ほんとうに感動いたしました。
 リアルタイムで家族と一緒に観ておりましたが、素人目にもすごいと分かる、観ている者の魂をゆさぶる演技でした。ショートプログラムでのミス、失意のどん底から立ち直り、世界歴代最高得点をたたき出すことができたのは、二人の絆、お互いへの信頼、自分たちが積み上げてきたものを信じる心、そしてもちろん競技者としての実力、一言では言い表せないものだと思いますが、最後まで諦めずに全力を尽くすことがやはり大切なのだと、改めて教えてもらいました。
 また、フィギュアスケートやスノーボードをはじめ様々な競技で選手同士がお互いを称えあう姿が数多く見られたことが印象的でした。
 3月6日からは、ミラノ・コルティナ・パラリンピック2026が始まります。議会日程と重なりますが、こちらも楽しみにしたいと思います。

 今月15日(日)には、午前中に信州大学の堂免一成特別栄誉教授らをお迎えして人工光合成研究と水素の社会実装に関する講演会が、また午後には第63回飯田市公民館大会が開催されました。
 午前中のグリーン水素の講演会では、堂免先生から研究の進捗状況と今後の見通しなどのお話がありましたが、聴講された方はオンラインも含め280名を数え、同席した信州大学の清水理事から講演会終了後に「飯田の皆さんの期待に応えなければという責任を感じる。時間もかかる研究だが信州大学としてはとにかく諦めずに続ける」との話がありました。
 1996年に飯田市が将来都市像として環境文化都市を掲げてからちょうど30年となる今年、いよいよ実証実験のためのグリーン水素生成パネルがエス・バードに設置されます。地球温暖化、世界のエネルギー問題のゲームチェンジャーとなり得る研究をしっかり伴走支援して、ここ南信州から世界に向けて新たな事業モデルを発信し、関連する企業誘致、新産業の創出につなげていきたいと思います。
 また、午後に行われた公民館大会では、パネルディスカッションのコーディネーターをお務めいただいた牧野篤先生から、今年は戦後の公民館活動の起点となった文部次官通牒「公民館設置運営について」が1946年(昭和21年)に発出されてから80年目に当たるとのお話がありました。ちょうどその数日前に中部経済同友会にお招きいただいて環境文化都市をテーマに講演する機会があり、飯田市が環境文化都市を掲げるに至った背景には公民館活動が盛んであることも関係しているとお話ししたばかりでしたので、戦後の公民館が生まれて半世紀後に環境文化都市・飯田が生まれ、2026年はそれぞれ80周年、30周年を迎える年なんだと、腑に落ちたような、少し感動するような気持ちで聴きました。
 パネルディスカッションでは、若い世代が何かやろうとするのを上の世代の皆さんが応援するという雰囲気が各地区の公民館で継承されていることが確認され、その後に行われた分科会のワークショップでは、どの会場でも活発に言葉が交わされていて、この地域の社会資本である「人の力」が健在であることを心強く感じました。
 地域の担い手不足、つながりの希薄化、組合未加入者の拡大などが課題となっていますが、公民館活動の新たな展開によって、あるいは、様々な場面における「公民館的アプローチ」によって、課題解決の糸口がつかめるのではないかと思った次第です。
 当日は多くの市議会議員の皆さんにも議論の輪に加わっていただき、感謝申し上げます。引き続き、地域の皆さん、議員の皆さんとともに地域の諸課題を考えてまいりたいと思います。

 本日提案いたします令和8年度一般会計予算案は、「令和8年度予算編成の基本方針」に基づき、目の前の地域課題の解決と「10 年先」を見据えたまちづくりという2つの視点に立って、いいだ未来デザイン 2028後期計画の基本理念に掲げる「人口減少の緩和と適応」を基軸に、国の補正予算を活用した令和7年度補正予算と一体的に、いわゆる13 か月予算として編成しました。
 「目の前の地域課題の解決」では、国の「物価高騰重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、子育て世帯への経済的支援として小学校給食費の実質無償化、中学校・保育園等の給食費・副食費の支援、中小企業者等への支援として働きやすい職場環境の整備や資金繰り支援などに取り組むこととしております。また、近年の気候変動による猛暑に対応するため、天候に左右されず年間を通して思いきり遊べる親子交流施設の整備に向けた検討を進めるとともに、教育環境の向上と災害時の避難所の環境改善の一環として、今後3年間で計画的に小・中学校の体育館等に空調設備を設置します。さらに、人口減少と少子高齢化などによる住民組織の担い手不足や防災・減災対策として、集落支援員の導入、防災士の育成、クマゾーニング管理計画の策定に向けた取組等を進めてまいります。
 「リニア中央新幹線の開業・三遠南信自動車道の全通を見据えた「10 年先」のまちづくり」では、リニア駅前広場の整備やリニア開通を見据えた都市計画基礎調査、(仮称)飯田山本インター産業団地の整備を進めるとともに、飯田文化会館の長寿命化改修に着手します。
 また、二地域居住の推進、品川区・渋谷区などとの住民同士の交流促進に取り組みます。

 それでは以下、6つの重点的テーマに沿って、予算案のポイントをご説明申し上げます。
 1つめは「飯田(ここ)で育ってよかった・育ててよかったと実感できるまちづくり」です。
 先ほど申し上げた、雨天や猛暑でも思いきり遊べる親子交流施設の検討、小・中学校の体育館への空調設備の設置のほか、こどもたちの健やかな成長を支える安全・安心な給食の拠点として、丸山共同調理場の老朽化に伴う新たな共同調理場の移転整備を推進します。また、学校給食費・民間保育施設の給食・副食費の保護者負担の軽減や放課後児童クラブ等の環境改善を行うなど子育て環境の充実を図るほか、飯田学園構想の推進、学校部活動の地域展開の推進にも取り組みます。

 2つめは「脱炭素社会の推進と魅力ある産業創出」です。
 今年度策定した「飯田市水素利活用ビジョン」に基づき、信州大学をはじめとする大学、企業、関係機関等と連携してコンソーシアムを立ち上げ、地域における水素利活用の可能性や事業化に向けた検討、市民意識の醸成に取り組むほか、しらびそ高原地域の「星空保護区」認定に向け、拠点整備と申請手続きを進めます。また、仕事体験や若手社員との交流などを通じて、中高生・大学生とその保護者が地元企業を知り、将来の働き方や進路を考えるきっかけをつくり、地元就職や地域定着につなげてまいります。

 3つめは「誇りと愛着を持てるまちづくり」です。
 移住定住の推進、共創人口の創出に向け、二地域居住の推進や都市間における住民同士の交流を促進するとともに、りんご並木を舞台とした映画制作や地元の魅力を再発見するガイドブックの制作を通じて、地域への誇りと愛着を育みます。
 また、「田舎へ還ろう戦略」を通じた中・長期的な各地区の人口安定化への取組を進めるとともに、市民主体のまちづくり意識醸成に向け、防災訓練や環境美化活動など全市的な活動への参加しやすい機会づくりに取り組みます。

 4つめは「安心して暮らせるまちづくり(災害への備え)」です。
 市民の皆さんが安心して暮らせる環境を整備するため、クマが出没した際の迅速な対応体制を構築し、クマを寄せ付けないまちづくりを地域全体で推進するほか、地震被害想定調査に基づく地区防災計画の見直し支援、各地区の自主防災組織と連携する防災士の育成支援を通じて、地域防災力を強化します。
 また、風越公園を「憩いの場」と「防災の拠点」としての機能を併せ持つ公園として再整備を行うほか、水害の防止・軽減を図るための準用河川の計画的な改修や緊急輸送路の路面下空洞調査を引き続き行うなどハード面でも防災力強化に取り組みます。

 5つめは「誰もが活き活きと健康に暮らし続けられるまちの実現」です。
 救急医療を担う医療機関の経営支援や身近な診療所の承継・開業支援を通じて市民が安心して医療を受けられる環境を守るとともに、妊婦と生まれてくるこどもが健康に暮らしていけるよう、妊婦を対象としたRSウイルス感染症ワクチンの定期接種を行うほか、産後ケア事業について宿泊型に加え通所型・訪問型への支援を追加するなど、妊娠期からの健康管理を推進します。
 また、飯田下伊那地域で唯一の児童発達支援センターである飯田市こども発達センターひまわりの利用者の利便性向上及び地域における中核的機能強化のため、施設と駐車場の拡充に着手します。

 6つめは「未来に向けた基盤整備」です。
 リニア駅前広場の令和10年度中の一部供用開始に向け、リニア駅周辺整備事業を進めるとともに、リニア・三遠南信道時代を見据え、都市計画等の見直しに向けた基礎調査などを進めます。
 また、(仮称)飯田山本インター産業団地の整備のほか、座光寺地区の産業用地候補地の検討など、リニア中央新幹線の開業や三遠南信自動車道の開通を見据えた産業用地の整備・検討を進めます。
 加えて、令和9年度に予定しているごんが歴史交流館の開設に向けた準備を進めるほか、飯田文化会館の長寿命化改修工事を計画的に進めます。

 以上のような取組を重点とした令和8年度の一般会計当初予算は、総額556億4,000万円と令和7年度に次ぐ過去2番目の予算規模となりましたが、先ほど申し上げましたように国の補正予算を活用し、大規模なハード整備事業を前倒しして予算計上した令和7年度補正予算第9号案を含めた、いわゆる13か月予算として見ますと、595億6,400万円余、前年度当初予算比6.2%増の過去最大の予算規模となっております。
 物価高騰の影響による施設の維持管理費や委託料、人件費などの経常経費の増のほか、老朽化した公共施設の維持・更新に係る投資的経費の増、更に社会保障関係費や利払い費の増が予算規模増大の要因となっており、基金残高の減少、地方債残高の増加に危機感を持っております。今後、一層の選択と集中、効率的・効果的な事業の構築を図りつつ、引き続き、限られた財源の中でも必要な投資を行うことができるよう、健全で持続的な財政運営に努めてまいります。

 そのほか本日提出いたします案件は、報告案件1件、人事案件4件、条例案件21件、一般案件17件、そしてただいまご説明しました「令和8年度飯田市一般会計予算案」をはじめとする予算案件20件の計63件です。
 議案の詳細につきましては、後ほど関係部課長から説明いたしますので、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。

 最後に、飯田市の人口動態について申し上げます。
 昨年2025年の飯田市の人口動態は、1年間で1,389人の減、そのうち、市外から転入した人と市外に転出した人の差、いわゆる社会増減が428人の減となりました。
 この428人の社会減という数字は、昨年に続いて県下市町村の中で最も大きな数字となっており、昨年の307人減より拡大しています。
 宝島社「田舎暮らしの本」住みたい田舎ベストランキングで人口5万人以上10万人未満のまちランキング総合1位と評価されていることとのギャップをどう受け止めるかですが、飯田の魅力に惹かれて移住する方が数多くいる一方で、高校卒業を機に多くの若者が地元を離れ、就職や結婚・子育てを機に帰ってくる人が少ないという構造的な課題に対してまだまだ取組が不十分であるということだと受け止めております。
 「ここに住み続けたい」「いずれは帰ってきたい」と思う人を増やすこと、「住み続けたい、帰ってきたい」と思いながらそれを阻むものとなっている課題を軽減することに、改めてしっかり取り組まなければなりません。
 「飯田版やまほいく」「みらい創造教育」など地域の自然や人との関わりを通じ地域への誇りや愛着を育む「人づくり」に一層力を入れること、ジェンダーギャップの解消など若者や女性が住みにくさを感じる要素を減らすこと、仕事の選択肢を増やす企業誘致や起業支援に取り組むとともに世界や全国を股にかけて活躍する地元企業を中高生・大学生やその保護者に知ってもらう機会を増やすこと等に、改めて、また新たに取り組んでまいります。
 当地域が長年抱えている構造的課題に対し、もとより私自身が先頭に立って全力で取り組む覚悟でありますが、議員各位にも共に取り組んでいただきますようお願いいたしますとともに、市政運営への一層のご理解・ご協力を改めてお願い申し上げまして、開会に当たってのご挨拶といたします。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 

※掲出文は原稿ベースであり、実際の発言と異なる箇所があります。

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