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【提言】リニア開通後の南信州のビジョンについて

ページID:6202498 更新日:2024年11月19日更新 印刷ページ表示

やらまいか提言箱にいただいた提案内容と回答を紹介します

提言

リニア開通後の南信州のビジョンを見せてほしいと思います。

インパクトのある国際的な視点での企業誘致、産業や研究の発信拠点の構築、芸術・音楽が融合したイベント拠点、中央・南アルプスや三遠南信地域とのアクセス、地元産業を活性化するプラットフォーム、スポーツ誘致、観光ルートの創出など、ワクワクする未来を描いてほしいです。

 

市からの回答

ご意見のとおり、リニア中央新幹線の開通・開業を当地域の振興に生かすための準備をしっかりとしていく必要があると認識しています。

当地域の資源を十分に活かし、新たな価値を創造し、次世代を担う若年層が活躍できる活気あるまちとなるよう、市民の皆さんのご意見をお聞きしながら取り組んでまいります。

リニア中央新幹線の整備効果を地域振興に生かすための南信州地域のビジョンとして、南信州広域連合が「南信州リニア未来ビジョン(議論のための)」を、飯田市が「リニアの整備効果を地域振興に活かすビジョン(案)」をそれぞれ公表しています。

また、令和6年度末を目途に、将来の公共施設の配置や土地利用(ゾーニング)を地図上に示した「まちの設計図(案)」をお示しし、まちの将来像を市民の皆さんと共有しながらまちづくりを進めていきたいと考えています。

以下、現時点での考えを項目ごとにお示しします。

 

【産業振興・企業誘致】

○信州大学が行うグリーン水素の研究(水と太陽光から水素を発生させる)や水の循環利用の研究は、世界のエネルギー事情・水事情を大きく変える可能性のある「ノーベル賞級」の研究であり、その実証研究がエス・バードを拠点として行われます。リニア開業までの間に、水素や水循環に関連する企業や研究機関の集積を図るとともに、環境先進企業・環境関連産業の誘致を進め、「環境先進地」として世界から認められるまちをつくります。

○これまで航空機産業に取り組んできたことを活かし、次世代空モビリティ(空飛ぶクルマやドローン)の分野に取り組む地域内企業を増やし、関連企業の誘致も進めて次世代先端産業に取り組みます。

○リニアを活かした首都圏等の企業・官庁の一部機能移転(バックアップオフィス・サテライトオフィスの誘致)に取り組みます。

○具体的には、リニア駅からエス・バードまでを結ぶエリアをオフィスゾーンに、エス・バードから座光寺SICまでを結ぶエリアを研究開発型企業・機関の誘致ゾーンにと考えています。

 

【観光・アクセス】

○リニア中央新幹線及び東海道新幹線の東西軸とJR飯田線及び三遠南信自動車道の南北軸を組み合わせた広域観光ルート(例えば、品川~飯田間をリニアで移動、飯田~豊橋(又は浜松)間をJR飯田線(又は三遠南信自動車道)で移動、豊橋(又は浜松)~品川間を東海道新幹線で移動)を新たなインバウンド向け観光ルートとして提案していきます。

 また、リニア駅を起点に中央アルプス(駒ケ根高原)や南アルプス(高遠・遠山郷)と結ぶルート、昼神温泉から妻籠・馬籠を経由して中津川に抜けるルートなど伊那路・木曽路を楽しむ広域観光のための二次交通も整備していきます。

○南アルプスの「エコ登山」をさらに推進(登山口までの二次交通を構築)するほか、しらびそ高原を「星空保護区Ⓡ」として認定を受け天体観測の聖地にするなど、長野県とも連携して世界から選ばれる山岳観光地域づくりを推進します。

○天龍峡を観光地として再生するため、そらさんぽ天龍峡、天龍峡PA、天竜川和船下り、天竜川ライン下り、観光農園等の資源をつなぐ周遊型観光に取り組みます。また、時又港周辺から天龍峡にかけて、河川防災と地域活性化に資するエリアとして整備することを検討します。

○豊かな自然環境を活かし、キャンプや山歩きを楽しむ人々を誘客するとともに、古民家を活用したカフェやゲストハウス、キャンプサイトなど人を起点としてつながる滞在交流型観光を推進します。

 

【文化・スポーツ】

○獅子舞、霜月まつり、人形浄瑠璃などの伝統文化をこの地域の宝として守り、発信し、地域への誇りと愛着を育てます。リニア開通時には東西の国際空港から約1時間半となる立地を活かし、将来的に「海外から日本文化を学びに来るグローバルなまち」を目指します。

○人形劇フェスタやオーケストラと友に音楽祭をはじめ市民主体の文化芸術活動を引き続き支援し、「文化のまち」として内外の認知度を高めるとともに、活動拠点となる新しい文化会館の整備を進めます。

○全国レベルの大会の開催を可能とする複合アリーナの整備構想を具体化するとともに、グランドの芝生化を進め、将来的には、周辺町村とも連携して南信州全域に芝生グランドを整備し、リニアを活用した日本屈指のスポーツ合宿地となることを目指します。

 

【教育】

○子どもの教育については、就学前から小中学校、高校時代までを通じて、自己肯定感を高め、その子らしい人生を送ることができるきっかけを与えるような、飯田らしい「ムトスの学び」を確立したいと考えています。成績に追われず、個性と興味に応じて安心してチャレンジできるような環境づくりに、地域の皆さんとともに取り組んでいきます。

○子どもの主体性、創造性、社会性、協調性などを育む「飯田版やまほいく」をさらに推進するとともに、各中学校区に設置される「学園」ごとに特色ある教育プログラムを構築し、高校教育についても地域と連携した特色ある学びの場として、飯田で学ばせたいと思える環境を創っていきます。

 

【リニア駅周辺整備】

○「駅前広場」は、リニア開業を待たずに一部先行して供用開始し、賑わいをつくります。駐車場と飲食・物販の施設がありイベントができる「道の駅」のような形をイメージしています。早期に事業主体・出店事業者を決め、官民連携して整備計画を作り、2028年度の一部供用開始を目指します。

○先行供用して賑わいを創ることがリニア駅予定地周辺・国道153号沿線の民間投資の誘導にも重要と考えます。リニア駅からの眺望(南アルプス、風越山など)に支障が少ないエリアは「環境景観配慮指針」に基づき建物の高さ制限を協議によって緩和できることとし、「環境・景観」と「開発」とのバランスのとれたまちづくりを進めます。

○リニア駅とJR飯田線との接続(JR飯田駅・元善光寺駅)のほか各拠点との二次交通には、自動運転技術や水素エネルギーの活用など最新の技術動向も踏まえた次世代モビリティを導入していきます。

 

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