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飯田アカデミア第78講座を開催しました

ページID:0042464 更新日:2016年10月20日更新 印刷ページ表示

飯田アカデミア第78講座 報告

     アカデミア78講座 アカデミア78講座 講師
 
 第78回飯田アカデミアは『「文化的景観」としてみた歴史的町並み』と題して、京都工芸繊維大学准教授の清水重敦先生にお話いただきました。
 飯田を訪ねるのは今回が初めてだという清水先生は、講座の前に旧市街地の商店街で見つけた「うだつ(防火壁)」を事例に、その姿が飯田の街が歴史的に美濃地方と交流を持っていたことを示唆している点を指摘し、地域の文化や経済圏の成り立ちを示す景観の性質を説明されました。

 講座は、“景観は地域にどう役立つのか?”という問いをたて、まちづくりとの関係からそれを解説した『「文化的景観」という地域の新しいとらえ方』と、文化財保護法による伝統的建造物群保存地区と重要文化的景観の違いをふまえながら、宇治や岐阜の文化的景観の成り立ちを解説した『「文化的景観」から歴史的町並みをとらえ直す』の2講座にまたがりました。

 時代の移り変わりの中で変遷してきた飯田の街の景観の評価に結びつく視点や、町並みや景観に関する国の施策を活用したまちづくりの手法について、幾つものヒントをいただくことができました。
 

 講師

清水 重敦 (しみず しげあつ)さん 〔京都工芸繊維大学準教授〕
1971年東京葛飾生まれ。
1993年東京大学工学部卒業、1999年同大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。奈良文化財研究所景観研究室長を経て、現在京都工芸繊維大学准教授。博士(工学)。

講師著書 

『建築保存概念の生成史』中央公論美術出版、2013年(建築史学会賞、日本イコモス奨励賞、日本建築学会賞(論文)受賞)
『擬洋風建築』至文堂、2003年
『辰野金吾 美術は建築に応用されざるべからず』ミネルヴァ書房、2015年(河上眞理と共著)

これらの他に、高山市下二之町・大新町、塩尻市木曽平沢、五條市新町等の伝統的建造物群保存対策調査、宇治市、岐阜市、京都市、佐渡市、四万十市、葛飾区等の文化的景観調査に関わり、報告書の編集・執筆に携わっています。

 講義概要

「文化的景観」としてみた歴史的町並み

  •  第1講「文化的景観」という地域の新しいとらえ方
  •  第2講「文化的景観」から歴史的町並みをとらえ直す