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飯田アカデミア第81講座を開催しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年12月1日更新

飯田アカデミア第81講座 報告

アカデミア講師 野口昌夫先生 アカデミア81講座 アカデミア第81講座   
 

 1980年代に長期間にわたりイタリアに留学され、現地の設計事務所にも勤務され、現在日本でも多く取り組まれている歴史的な建造物のリノベーションの実践を経験された東京藝術大学教授の野口昌夫先生から、丘のまち飯田にちなんでトスカーナ州にある丘陵都市シエナの歴史的景観についてお話いただきました。

 シエナは、イタリア半島西岸に向かって流れるオンブローネ川支流のアルビア川流域と、アルノ川支流のエルサ川の流域とを分ける三又の尾根の上に形成された都市です。この街では1287年から1355年にかけて一般市民9名を委員とするノーヴェ体制による民主的な政治が行われ、経済、文化、芸術の絶頂期を迎えました。丘陵地の頂部に位置する大聖堂はその直前の1264年頃に完成したそうです。都市内は華やかなゴシック様式の建築で覆われると共に、都市構造もこの時期に確立し、現在に至っています。
 野口先生には、第1講において「シエナの都市形成とカンポ広場」と題してノーヴェ体制を象徴し、都市中心部の市庁舎102mを誇る石造のマンジャの塔を中心に扇方に煉瓦と石灰岩を敷き詰めたカンポ広場と、その広場で行われる競馬レースを主体として伝統的に行われてきた大祭「パリオ」について、そして第二講として14世紀に計画されたものの、他都市との抗争や疫病の流行等により未完に終わった大聖堂の拡張計画について「未完のシエナ大聖堂拡張事業」と題してお話いただきました。
 当日の会場はカンポ広場を模して扇状に座席を配し、野口先生ご自身が撮りためられた貴重なスライドによって解説していただき、参加者からは是非シエナを訪ねたいという感想や飯田の景観を見直すきっかけとなったという感想をいただきました。

 講師

野口 昌夫(のぐち まさお)さん (東京藝術大学美術学部建築科教授)

1954年東京都生まれ。1977年東京工業大学工学部建築学科卒業。1978年ロンドンのAAスクール大学院、建築理論・建築史研究科留学。1980年東京工業大学大学院修士課程修了。1981年フィレンツェのL.ベンヴェヌーティ設計事務所勤務(~85年)。1983年フィレンツェ大学、都市・地域研究科、E.デッティ教授に師事、イタリア政府給費留学(~85年)。1986年東京工業大学大学院博士課程修了。現在、東京藝術大学教授・工学博士。

 講義概要

イタリア・トスカーナ:丘陵都市シエナの歴史と景観

  • 第1講 「シエナの都市形成とカンポ広場」
  • 第2講 「未完のシエナ大聖堂拡張事業」