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飯田アカデミア第92講座を開催しました(20201003)

ページID:0075525 印刷用ページを表示する 掲載日:2020年10月16日更新

10月3日(土曜日)に飯田市役所で開催しました

高村先生講義  

 ※備考:新型コロナウイルスへの対策を講じ、Zoomを活用したオンライン形式で実施。    

講義概要

  多種多様なアジアの都市の特質や歴史を見つめるなかから、ヨーロッパとは異なる都市の歴史遺産の再生・活用の方法を探りました。かつてアジアで盛んであった水辺のアクティビティや身体性の回復が重要であり、また水神や水の聖地の存在を再発見することから未来の日本の都市像についての提言もいただきました。

テーマ  都市の歴史と保存活用の考え方 -日本とアジアを例に-

  第1講  アジア都市の保存と活用を考える₋動態と更新の歴史から

  ヨーロッパと異なるアジア都市の特質として、「アクティビティ」「身体性」をキーワードに挙げ、また時代の変遷とともに都市や建築が更新される動態としての歴史に注目する必要があること指摘されました。こうした理解を前提に都市の歴史遺産の保存と活用を考える必要があり、ヨーロッパのような時が停止したようなモニュメンタルな街並みの保存と同じ方法で保存活用を行うことには限界があることが論じられました。

  日本だけでなく、アジアの各地の町並みの修景では、ときに「町並みにそぐわないものを排除する」といったことが成されますが、こうした介入によって、まちのアクティビティが失われ、魅力の減少したテーマパーク化した町並みとなってしまう現象が、アジアに共通してみられます。高村さんがこれまで注目されてきたアジアの都市は、北京や上海といった中国の大都市や、マカオやシンガポールといった国際都市、タイのアユタヤ・バンコク、インドネシアのバリ島、インドのバラーナシなど多岐にわたりますが、どれも近代以降に景観が大きく変化しながら現在に至っています。そのなかで、まちづくりの成功は、保存における真正性(オーセンティシティ)を守ることよりも、元来のアジアの生活文化にみられるいきいきとした水辺の再生や「やわらかいルール」が鍵となることを示唆されました。

  第2講  都市の領域はどこまでか―災害から浮かび上がる日本の未来像

  近年は大規模な災害が多発し、また人口も減少するなか、都市をどのように再建・維持していくか考えることが都市研究の大きな課題となります。

  日本の歴史的な都市を古代や中世までさかのぼってみると、湧水地や川の流れの要所などが聖なる土地(聖地)となり、水の神や山の神が祀られていることが発見できます。例えば大阪や東京といった現代の大都市のなかにも、中世以前にさかのぼる神社があり、それらの立地は、かつての城下町の時代の都市領域の縁辺にあたり、時には当時の為政者によって、神社の位置が都市の開発とセットで移動された事例も多く見出されます。つまり、日本の歴史的なまちづくりにおいて、水の神や聖地を祀ることは大切なことであったことがわかります。自然の脅威から身を守るうえで、こうした小さな神社や聖地の存在から都市を見つめ直すことが、現在のまちづくりでも重要な方法となりえることを豊富な事例紹介からお話しいただきました。

 

お問い合わせ 

 飯田市歴史研究所
 電話 0265‐53‐4670
 Fax  0265-21-1173