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ふれあいトーク「飯田OIDE長姫高校商業科の生徒さんと」(2026年8月17日)
●ふれあいトーク 飯田OIDE長姫高校商業科3年生の生徒さんと
今年4月に商業科の授業「地域人教育」の一環で市長講義を聞いた学生のうち、飯田市の取り組みに関心や疑問を持った生徒代表4名と一緒に、地域のことについて語り合いました。
日時 2026年8月17日(月曜日)9時45分〜10時45分
場所 飯田市役所 A301
参加者 飯田OIDE長姫高校商業科3年生の生徒さん

リニアの今後について
○生徒さん:リニアの今後について教えてほしい。
○佐藤市長:リニアの開業が10年以上先になるということだが、リニアができるのを待っているわけではなく、むしろここからの十年が大事になる。飯田の良いところを伸ばし守りながら、生活基盤を保っていくことが重要。また、地元がうまく活用することも大切で、リニアができれば、飯田市に住みたいけど仕事や進学の関係で住めない人が、飯田市に住みながら都市部での生活も両立できるようになる。
○生徒さん:リニアの開通は、地域の外から来る人へのアピールが重要だと考えていたが、「まず地元が上手く活用する」という視点を聞いて納得した。飯田市に住みながら都市部との生活を両立し、地元が好きで離れたくない人にとって住みやすくなると良いと感じる。
○佐藤市長: それが贅沢で豊かな暮らし方だと思う。豊かな自然や温かい人間関係の中で日々の生活を送り、必要な時にリニアを使って都会へ遊びに行くといった豊かなライフスタイルがここ飯田では実現できる。
地域の魅力について
○生徒さん:佐藤市長が飯田市に戻ってきた理由と地域の魅力はなにか。
○佐藤市長:これまで鳥取や大分など様々な地域で勤務し、どこで働いてもその地域のために全力を尽くしました。2011年に副市長として飯田市に戻った際に、やはり生まれ育った愛着のあるふるさとで仕事をするやりがいが大きいと感じた。
飯田には豊かな水や森があり、空気も美味しく、食べ物も自給できるなど、人間が生活するうえで必要な要素が高水準で揃っている。四季の変化も明確でありながら気候が過酷すぎず、冬の日照時間にも恵まれており、非常に暮らしやすい地域。
4年制大学誘致について
○生徒さん:4年制大学誘致の状況を教えて欲しい。
○佐藤市長:元々、信州大学が情報系の新学部を創設する方針を示したため、飯田市として誘致の手を挙げた。しかしながらその後、計画の変更があり学部新設が一旦見送りとはなったが、将来的には、この地域にも4年生の学部がぜひ欲しいと思っている。
今後、リニアが開通すれば首都圏や中京圏からのアクセスが改善するため、時間的距離の短縮を強みに、地方キャンパスやサテライトキャンパスを検討している私立大学へもアプローチしていきたい。
また、エス・バードでは、今年度から水に太陽光を当てて、光触媒の力を使って水素を取り出す研究の実証実験がスタートしている。ここから発展し大学院から学部へとつながっていくと良い。
飯田市にあったら良いもの
○生徒さん:アーティストやアイドルのライブができる大きな施設があったら嬉しい。
○佐藤市長:いまはアーティストのツアーやスポーツの全国大会などを開催できる施設が十分とは言えない状況。そのため、もし今後施設について検討していく場合には、地域に合った利用規模や頻度を考慮しながら、地域住民の皆さんが日常的に使いつつ、外部からも人を呼び込めるような適切な規模感であることが望ましいと考えている。
将来的にリニアが開通すれば、短時間で名古屋や東京まで行き、好きなアーティストのライブを観に行くといった選択肢も広がってくる。
また、これまでアンケートで、「飯田市にあったら良いもの」について聞いてみると、「イオンモールやラウンドワンなど遊べる場所が欲しい」という声が多い一方、「将来どんな街に住みたいか」という問いには「自然豊かな街」「安全で温かい街」という回答が多く見られる。商業施設が欲しいとは思っていても、住むことを考えたときに一番大切にしたい本質はやはり「飯田の豊かな自然や温かい暮らし」にあると感じられる。
地域人教育の取り組み
○生徒さん
上郷地区担当:地区の方々と協力し地域キャラクターを作成し、成果を「上郷文化祭」で発表予定。あわせて、シールや缶バッジなどのオリジナルグッズ制作も計画中。
橋北地区担当:11月に旧飯田測候所の広場へキッチンカーなどの店舗を誘致するイベントを企画。地域の方々と協力しながら、春草通りをめぐるスタンプラリーの開催を目指している。
全市担当:特定の地区の魅力発信にとどまらず、飯田市全体の多様なジャンルの魅力を体験・探求し、学びを深めていく方向性を検討中。
○佐藤市長:飯田市には、たくさんの素晴らしい魅力いろいろなものに直接触れ、自らの目で見て、耳で聞き、自分の頭でじっくり考えることを大切にしてほしい。現代はインターネットで検索すれば、様々な情報がすぐに手に入り、それを見ただけで分かった気になってしまいがち。生成AIを使えば簡単に資料を作成することもできる時代だが『自分が直接現場へ足を運び、地域の方から話を聞いたからこそ表現できるもの』にこそ、本当の価値があると感じる。そうした生の体験や対話を通して試行錯誤することで、皆さん自身の成長へとつなげてほしい。
市外から見た飯田市の魅力
○生徒さん:飯田には人形劇や焼肉など、老若男女が楽しめる独自の文化がある。都会の人から飯田がどう見えているのかを知るため東京でインタビューを行ったところ、飯田の「時間、空間、豊かな自然、日々の暮らし」そのものが、都会の人にとってお金や時間を払ってでも体験したい価値であることが分かった。市長から見て、飯田市に住む人たちが、こうした魅力に十分気づいていると感じるか。
○佐藤市長:正直なところ、当たり前のことになりすぎていて、十分には気づけていないと感じる。空気や水のように、当たり前にある豊かな暮らしのありがたさは気づくのが難しい。むしろ、インタビューしてもらった内容のように、市外の人から「飯田はここがいいね」と言ってもらう機会を増やすことで、魅力と誇りを再認識できるようになると思う。
○生徒さん:他の地域を実際に見ることで、地元・飯田の魅力や良さを改めて実感することができた。将来一度外へ出たとしても、また飯田へ戻ってきたい。

