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【提言】松尾東保育園民営化に関して
やらまいか提言箱にいただいた提案内容と回答を紹介します
提言
松尾東保育園民営化に関して質問です。
1説明会等で、公立保育園の建替えや、耐震化、大規模改修に地方債の活用が可能という説明をしましたか。
2避難所としての機能を持たせた民間保育園と、避難所として職員配置できる公立保育園では災害発生時に大きな差があると考えます。災害時の公立・民間保育施設の避難所開設の例がありますか。
3公立保育園の運営費・施設整備費に対する国の財源保障が一般財源化されたという理由で民営化を促進しているのは、行政が保育事業の責任を放棄していると捉えられないか。子どもの育ちと子育てを安定して保証できる公立施設の在り方・正規職員の配置、処遇についてどう考えていますか。
市からの回答
ご質問の番号に合わせて、以下のとおり回答いたします。
1松尾東保育園民営化に関しての説明や議論について
耐震化、大規模改修などへの対応に関しては、公営と民営による整備に関する様々な比較検証を行い、公立の場合は地方債の活用もあること、 民間の場合は国からの補助等が見込まれることを説明し、松尾地区における耐震化検討委員会や保育職員の研究集会などにより議論を行いました。
2避難所としての機能について
近年整備された民間保育園の園舎や園庭、駐車場などの設備に関しては、公立保育園と比較しても避難所としての機能として優れているところもあります。また、事業所などに隣接する民間保育園は、公立保育園と比較して避難所の開設など初動体制が確保できることもあると考えます。
なお、保育施設の避難所開設の例としては、過去に季節性の感染症拡大時において、一部の公立保育園で集団保育を実施したことがあります。
3子どもの育ちと子育てを安定して保証できる公立施設の在り方・正規職員の配置、処遇について
公立保育園には、市の財源により効率的な運営に努めながら、民間では担えない地域の保育や専門性を必要とする保育を、長期的かつ安定的に継続することが求められており、市全体の保育の質の向上を先導的に推進する責務があります。さらに、専門人材不足解消に向けた将来の保育人材を確保育成する事業への取り組みや、様々な家庭状況においても誰ひとり取り残さずに子供の保育・養育環境を整えていくことも公立保育園の使命です。
また、災害時における保育環境の継続や、未就園児等の家庭での養育に対する支援などセーフティーネットとしての機能や、児童虐待や発達支援などへの対応、共生社会の実現へ向けたインクルーシブ保育への取り組みのほか、地域の方や自然との関わりなど体験的学習を深める「いいだ型自然保育」への取り組みも公立保育園の役割と考えます。これらの公立保育園の使命や役割を、行政として引き続き推進してまいります。
一方で、少子高齢化に伴う社会保障関係経費の増加、施設の老朽化や利用者ニーズの変化などへの対応などにより、すべての市の施設を維持、更新していくには困難な状況もあることから、利用者である子どもと保護者の安全安心と利便性・快適性が確保・向上できるよう、施設の長寿命化や集約化、多機能化と併せ民間活力の導入も含めた施設のあり方を総合的な観点から考えています。
正規職員の配置及び処遇に関しては、クラス担任には正規職員を配置してまいります。処遇に関しては現場の職員と対話を重ねながら、処遇改善に努めてまいります。
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回答の担当課
子育て支援課