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第22回飯田市地域史研究集会を開催しました

ページID:2025090607 更新日:2025年9月25日更新 印刷ページ表示

 第22回飯田市地域史研究集会を開催しました

テーマ  「農業から拓く飯田下伊那の歴史」

9月6日(土曜日)・7日(日曜日)に、第22回飯田市地域史研究集会を開催しました。今年は「農業から拓く飯田下伊那」をテーマとして掲げ、飯田下伊那の人々の暮らしや社会の姿を、特に農業の生産や技術の歴史から浮き彫りにしようと試みました。

9月6日(土曜日)

1日目の多和田雅保さん(横浜国立大学)による基調講演「農書から見る江戸時代の飯田」では、島田村(現飯田市松尾)の森本家で作成された江戸時代の農書「農業雑記」が取りあげられました。米、里芋、茄子などの作物の生産方法に関する記述や、その典拠を検討するなかで、農業を通して地域社会を論じるための視角が提示されました。そののちは、自由論題報告として、町田良さん(京都大学大学院生)から1970年代龍江地区の地域開発について、青島重行さん(歴研・満洲移民研究ゼミ)から満洲移民ののちシベリアで死去した祖父・青島秋夫の日記について報告がありました。

 





 

著作賞 小林旅人さん
「和傘ってどんなもの?阿島の和傘編」

論文賞 林優一郎さん
「三穂小学校校歌に関する考察」

奨励賞 青島重行さん
「青島秋夫日記と満州移民ーシベリアに眠る祖父へー」


調


「農書から見る江戸時代の飯田」

多和田 雅保 さん(飯田市歴史研究所顧問研究員/横浜国立大学)






(1) ゴルフ場ではなくりんご団地へ
―1970年代飯田市龍江における「開発」のせめぎあい―


町田 良さん(京都大学大学院生)

(2) 祖父青島秋夫の「日記」と満洲移民
―ゼミでの翻刻と考察―


青島 重行さん(飯田市歴史研究所満洲移民研究ゼミ)

一日目 基調講演

    1日目 基調講演の様子

9月7日(日曜日)

2日目は、農業と地域の関係を多角的に捉える4つの報告を用意しました。午前は、福嶋紀子さん(松本大学/中央大学大学院)から、白米とは異なる「赤米」と呼ばれるイネの品種が地域社会に与えた影響について、竹村雄次さん(歴研・特任研究員)から、幕末に下伊那で広まった「不二道」の活動を事例として、宗教と農業との関係について報告がありました。午後は、寺田一雄さん(柳田國男記念伊那民俗学研究所)から、聞き取りを通して明らかになる飯田下伊那の養蚕業と農家の暮らしや生活について、小川秀和さん(長野県南信農業試験場)から、南信農業試験場の一世紀のあゆみと、これからの取り組みについて述べられました。報告ののちは参加者も含め討論・意見交換をおこない、現代の農業が抱える課題も触れつつ、活発な議論が交わされました。

 
シンポジウム「農業から拓く飯田下伊那の歴史」


1


近世水田の作付け品種 ―圃場管理と禁じられた稲―

福嶋 紀子さん(松本大学/中央大学大学院非常勤講師)


2


不二道の思想と農業実践

竹村 雄次(歴史研究所特任研究員)


3


聞き書きからみる生業の民俗 ―養蚕を中心にして―

寺田 一雄さん(柳田國男記念伊那民俗学研究所)


4


南信農業試験場の一世紀を振り返る

小川 秀和さん(長野県南信農業試験場場長
全体討論・意見交換 安岡 健一さん(飯田市歴史研究所顧問研究員/大阪大学)

ぜんたいとうろん

   2日目 全体討論の様子

 


 

2日間で、のべ142名の方にご参加いただきました。また、会場では南信農業試験場の取り組みや、研究員の研究活動に関するパネルの展示をおこない、多くの方の関心を得ることができました。(研究員 岩田会津)

 展示コーナー

   パネル展示と書籍コーナー

関連ファイル

 

第22回地域史研究集会リーフレット(PDFファイル/2.4MB)

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