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画像で見る『飯田歌舞伎座―明治の幻の大劇場―』
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『飯田歌舞伎座―明治の幻の大劇場―』


明治末期から大正初期に飯田の羽場坂に存在した飯田歌舞伎座に関する書籍を刊行しました。同劇場の図面や興行の史料を全ページカラー図版で掲載し、飯田に花開いた芝居を観る文化(観劇文化)の華やかさと町の熱狂を見ていきます。
飯田歌舞伎座は、当時の長野県内で最大級の大きさを持つ劇場でした。また、東京歌舞伎の大看板五代目尾上菊五郎や初代中村吉右衛門、初代中村鴈治郎、新派演劇の川上貞奴がこの舞台に立ちました。これらは飯田の町に観劇の文化を根付かせ、長らく自慢として語られました。しかし、長い年月が経ちその存在を知る人も少なくなっていました。
この度、調査研究により同劇場と興行に関する史料が多数あることがわかりました。本書はこれらの史料を紹介して、飯田歌舞伎座の実態に迫ります。図面からは、江戸風と伝わっていた様相と規模がわかります。東京・大阪で作成された番付や錦絵からは芝居興行の華やかさが伝わってきます。役者写真(ブロマイド)や演芸雑誌からは新しい文化のこの地方への伝来が示されています。さらに、奉納額や菊五郎の飯田入りを撮った写真は飯田町の熱狂が残されています。また、同劇場で行われ大興奮となった下伊那大相撲の史料も紹介しています。
芝居や演劇はこの飯田下伊那地域にとって大切な文化です。同書は、この地域の芝居演劇と観劇文化の歴史を見直す契機になれば幸いです。
A5判 本文60頁
定価 1,100円
2025年 11月28日
飯田市歴史研究所 編集・発行
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