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熱中症を防ぎましょう
【高温に注意】 熱中症に気をつけましょう
熱中症とは
熱中症とは、暑い環境で体温の調整ができなくなった状態で、めまいや吐き気、頭痛、失神等様々な症状をきたし、最悪の場合は死に至る疾患です。
国における熱中症による救急搬送人員は毎年数万人を超え、死亡者数は1,000人を超える高い水準で推移しています。
誰でもなる可能性があり、屋外で運動中だけでなく、室内で安静にしている時でも起こります。
特に気をつけたい人
- 乳幼児
- 高齢者
- 障がいをお持ちの方、寝たきり・認知症の方
- 暑さに慣れていない方
- 普段から運動をしていない方
- 肥満の方
- 寝不足、体調の悪い方 等
暑さ指数(WBGT)について
暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、人間の熱バランスに影響の大きい気温、湿度、輻射熱の、3つを取り入れた温度の指標で、乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計による計測値を使って計算されます。
暑さ指数が28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加すると言われています。
暑さ指数 (WBGT) |
注意すべき目安 (熱中症の危険性) |
注意事項 |
---|---|---|
危険 (31以上) |
すべての生活行動で おこる可能性 |
高齢者においては、安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28以上31未満) |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25以上28未満) |
中等度以上の生活 行動でおこる可能性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意 (25未満) |
強い生活行動で おこる可能性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
気温 (参考) |
暑さ指数 (WBGT) |
熱中症予防運動指針 | 注意事項 |
---|---|---|---|
35℃以上 | 31以上 | 運動は原則中止 | 特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合には中止すべき。 |
31℃以上 35℃未満 |
28以上 31未満 |
厳重警戒 (激しい運動は中止) |
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。 暑さに弱い人※は運動を軽減または中止。 |
28℃以上 31℃未満 |
25以上 28未満 |
警戒 (積極的に休憩) |
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
24℃以上 28℃未満 |
21以上 25未満 |
注意 (積極的に水分補給) |
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
24℃未満 | 21未満 | ほぼ安全 (適宜、水分補給) |
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
※暑さに弱い人:体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など
(環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは? より)(外部リンク)
熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)・熱中症警戒情報(熱中症警戒アラート)
熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される日の前日の夕方5時頃または当日朝5時頃に発表されます。
また、気候変動適応法の改正により、令和6年(2024年)4月からは熱中症警戒アラートの一段上の熱中症特別警戒アラートが新たに創設されました。
熱中症に関する情報は、ニュースや天気予報、環境省及び気象庁のサイトなどで確認し、適切な熱中症予防行動をとりましょう。
一般名称 |
熱中症特別警戒アラート |
熱中症警戒アラート (熱中症警戒情報) |
---|---|---|
発表の基準 | 予想される日の最高暑さ指数が、長野県内のすべての地点で35に達する場合 | 予想される日の最高暑さ指数が、長野県内のいずれかの地点で33に達する場合 |
発表時間 | 前日の午後2時頃 | 前日の午後5時頃 当日の午前5時頃 |
概要 | ・過去に例のない危険な暑さ等となる ・人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある ・危険な暑さから、自分と自分の周りの人の命を守る |
・暑さから、自分の身を守る ・涼しい環境で過ごす ・こまめな休憩や水分補給・塩分補給をする |
表示色 | 黒 | 紫(以前は赤) |
熱中症は予防が大事!熱中症特別警戒アラートが始まります | 政府広報オンライン(外部リンク)
熱中症の予防
予防には「暑さを避ける工夫」と「のどが渇くと感じる前の水分補給」が大切です。喉が渇く前に、こまめに水分を補給しましょう。
自動車内の温度は急上昇します
暑くなった日の車内の温度上昇について知り、熱中症対策をしっかり行いましょう。
外気温が高い日はもちろん、外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる場所に駐車すると、車内温度が上昇する場合があります。短時間であっても、子どもやペットを車内に残して車から離れないようにしましょう。
【出典:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト公式サイト こんな人は特に注意!「車に乗る人」 (外部リンク)(https://www.netsuzero.jp/learning/le16)】