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【提言】社会体育活動に携わる指導者について
やらまいか提言箱にいただいた提案内容と回答を紹介します
提言
飯田市では、社会体育活動における青少年スポーツ指導の指針を策定し、指導者に対して、指導上の課題や、課題解決に向けた指導指針を示しています。しかし一部の指導者には、高圧的に子どもたちの気持ちを追い詰めたり、人格を否定したりするような不適切と思われる言動が見られます。子どもの保護者からは、「あれだけ好きだったのに、指導者の言動が辛くて行きたくないと言っている」と聞くこともあります。
そこで質問します。
1 社会体育活動に携わる指導者は飯田市やスポーツ協会等の指導員として認定されていますか。またはそういう指導員認定制度がありますか。
2 飯田市が策定した指導が行えるよう、指導者に対して定期的な講習や研修を実施していますか。
もし、そのような制度がなければ、指導者認定制度や、指導者への定期的な指導講習等の実施を提案します。
市からの回答
現在、日本スポーツ少年団に加盟している団体は、公益財団法人日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格等を有することが登録条件となっているため有資格者の指導の下に活動されていますが、それ以外の社会体育活動に携わる指導者は、必ずしも有資格者とは限りません。また、現在のところ飯田市としての指導員認定制度は設けていませんので、全ての実態を把握することは難しい状況です。
ご指摘いただきましたとおり、指導者の暴言や長時間にわたる練習による子どもの心身への負担等、行き過ぎた小中学生のスポーツ活動は大きな課題と認識しています。
現在、中学校部活動の地域移行を見すえ、筑波大学のスポーツ心理学専門講師と連携し、中学校教員や飯田市スポーツ協会に加盟する競技団体等の指導者を対象として、生徒の主体性を引き出す指導と、科学的根拠に基づく成長期の適切な指導について学ぶ指導者研修会を実施しています。
また、平成26年に策定した「飯田市社会体育活動における青少年スポーツ指導の指針」を引き継ぐものとして下記のとおり「指導者の心得6カ条」を掲げ、子どものスポーツ活動を支える指導者や保護者としての意識を地域全体に広げていく取り組みを進めています。
今後も、全てのスポーツ活動において、児童生徒の意思が尊重され心身の成長に配慮した適正な活動となるよう、指導者育成の機会を中学校部活動以外の社会体育で活動するスポーツ団体にもひろげていくとともに、中学校部活動の地域移行を見すえ、飯田市独自の指導者認定制度についても検討していきます。
同時に、保護者や地域からも声をあげ、子どもの人格を傷つけるような指導を許さない雰囲気を地域の中に醸成していきたいと考えていますので、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
私たちは、全市型競技別スポーツスクールの指導者として、保護者とともに、子どもの最大の理解者であり最高の応援者となるために、以下のことを大切にします。
- お互いを認め合える“人”を育てます。
- プレーヤー自身が“考える”ことを尊重します。
- 勝敗よりも、プロセスを重視します。
- 怪我やバーンアウト(燃え尽き)から守ります。
- 指導のあり方を学び続けます。
- 生涯、スポーツを楽しめる大人に育みます。
※全市型競技別スポーツスクールについてはこちらをご覧ください
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