「第2次飯田市中山間地域振興計画」を策定しました
第2次飯田市中山間地域振興計画を策定しました
飯田市の中山間地域(下久堅・上久堅・千代・龍江・三穂・上村・南信濃地区)に住む皆さんが、心豊かに暮らし、地域内外の人々のつながりを持てる地域を目指して「第2次飯田市中山間地域振興計画(2019年度~2028年度)」を策定しました。
計画期間・対象地区
計画期間 2019年度から2028年度
対象地区 下久堅・上久堅・千代・龍江・三穂・上村・南信濃地区を対象とします。
基本理念 ~将来にわたり持続可能な地域をめざして~
計画期間だけでなく、将来にわたり中山間地域が持続可能な地域となれるように定めたものが基本理念です。基本理念は、地域と行政や様々な皆さんと協働して進めていくために6つの柱から構成されています。
(1)中山間地域らしい、中山間地域だからできる暮らし方を実現する
(2)空間を守り、これからの地域づくりにつなげる
(3)潜在的な力を掘り起し、地域の強みを活かした交流を進める
(4)地域に関わる部分=「関わりしろ」のある地域をめざす
(5)暮らしを支える基盤と生活環境の整備に取り組む
(6)地域と行政が協働して取り組む
※関わりしろとは・・・地域に住む方や、新たに住民となった方にとって、地域に関わる部分や、地域の人々と関わることが必要であるとの考えに基づいた造語。
基本方針 ~この10年で重点的に取り組むこと~
この計画期間内には、リニア中央新幹線や三遠南進自動車道といった交通インフラの整備にともない、時間移動が大幅に短縮されることにより、今までにない人の流れが生まれてくることが予想されます。
このため、人口減少の影響を最小限に留め、持続可能な地域づくりに向け、今回の計画においては、今後10 年間で重点的に取り組むことを、5つの基本方針としてまとめ、地域と行政の協働により様々な事業を効果的に展開するよう努めます。
1 現在住んでいる住民が愛着と誇りを持って住み続ける地域づくり
2 中山間地域の営みを活かした起業(産業)展開から拡がる地域づくり
3 地域の魅力と資源を活かして交流を促進し、関係人口を増やす地域づくり
4 地域外からの移住者を増やし、ともに未来を拓く地域づくり
5 チャレンジから生まれる次世代につなぐ地域づくり
計画前期の取組みの基本的方向
地域の資源を活用した地域内外の「交流」を重ね、人と人とのつながりの中で生まれる関係人口を増やし、「移住・定住」につなげていく取組みを進めます。地域づくりに関わる多くの人が集い、思いを共有し、試行錯誤と実践を繰り返しながらより良い地域づくりをめざし、3つのアクションにより進めていきます。これら前期の取組を踏まえ、中期における軸となる取組を検討していきます。
7地区アクション
各地区において策定されている各地区基本構想をもとに、地域資源の掘り起しと関係人口構築に向けた交流の推進、移住・定住につなげるための住民意識の醸成など、地域全体で主体的に取り組む活動を推進します。
7地区連携アクション
中山間地域が共通して抱える課題解決に向けた取組や強みを活かした取組など、これまで進めてきた1年1点型の取組をさらに展開し、移住・定住策を進めます。
エリアアクション
遠山郷・竜東・天龍峡エリアを軸に、既存組織等によるプロジェクト体制により各地域の資源のネットワーク化を図り、交流人口拡大に向けた事業展開を図ります。
中山間地域振興計画のポイント
今回の計画のポイントは次の通りです。
持続可能な地域づくりをめざし、移住・定住の取り組みに特化した計画です。
人口減少の影響を最小限に留め、関係人口、移住・定住人口の拡大による持続可能な地域づくりに向け、今後10 年間で重点的に取り組むことに特化した計画とし、地域と行政の協働により様々な事業を効果的に展開するよう努めます。
計画期間10年を前期・中期・後期に分けて進めます。
計画をより効率的に推進するため、計画期間を、前期・中期・後期に分け、必要に応じた見直しをかけながら進めていきます。いいだ未来デザイン2028 等の改定、社会経済情勢の変化、地域づくりの進捗状況などに応じて見直します。
各地区の基本構想を軸にしながら、3つのアクションで事業展開を図ります。
各地区の基本構想を軸にした7地区アクションの他、中山間地域が共通して抱える課題や強みを活かした取組を実践する7地区連携アクション、歴史的につながりの強い地域をつなげる取組を推進するエリア・アクションにより事業推進を図ります。
交通・医療・子育てといった課題は、各種分野別計画との連携により取り組みます。
住民生活に直結する生活環境や社会基盤の整備は今後も計画的に行っていきます。また、各地区で抱える生活課題の解決に向けて、飯田市の分野別の諸々の計画を推進し、今住んでいる方々の暮らしを向上・充実させていく取組みも合わせて行っていきます。