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『松下祐輔氏所蔵不二道等関係文書』を刊行しました
飯田・下伊那地域史料現状記録調査報告書3 『松下祐輔氏所蔵不二道等関係文書』
飯田市歴史研究所編 2024年
A4判 276頁 定価3,100円
松下祐輔氏所蔵文書は、飯田池田町(現通り町2丁目)で味噌醤油を商った吉本屋松下家に伝わる文書です。松下家の祖に、江戸時代末期の民間信仰不二道の指導者松下千代(1799~1872)がおり、不二道に関する文書が多数含まれています。量も質も豊富な一級史料群です。本書では、現状記録調査による文書の伝来状況や史料一点一点の内容を報告しています。
また、史料紹介「松下家文書で読む不二道・松下家」を掲載しています。松下家文書を30年に渡り調査された宮崎ふみ子氏(恵泉女学園大学名誉教授)ら執筆陣により、伊那谷に不二道が伝わった経緯、松下千代の活躍、明治期に不二道が実行教、実行会になるまでを、史料を用いて解説しています。不二道研究の最先端を行く充実した内容です。さらに、伊原五郎兵衛の明治期の書簡や醸造業組合の文書など、戦前期の飯田商工業を知る上で貴重な史料も紹介しています。ぜひ多くの方にお読みいただければと思います。
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飯田市歴史研究所
電話0265‐53‐4670