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飯田版ZEHの家の魅力

ページID:0079389 更新日:2021年3月23日更新 印刷ページ表示

飯田版ZEHの家の魅力

 飯田市は豊かな自然と優れた景観、四季の変化に富んだ山都です。この美しい自然や風景を地域の皆さんでつくり上げ、守り、育んでいることなどが評価され「環境モデル都市」に認定されています。

 飯田市の特性として、年間日照時間が2,000時間を超え、内陸性の気候のため、年間を通じて晴れた日が多く、日射量が非常に多いことが挙げられます。また、森林面積は、55,597haで市域の84.4%を占めています。

 このような地域特性である「おひさま」や「もり」のエネルギーなどの地域資源を活用した住宅は、住む人にも、地域にも、地球にも優しい魅力的で先進的な住宅です。

 そんな飯田版ZEHの家の魅力を紹介します。

・光熱費がお得

・快適な住生活

・健康面のうれしい効果

・地元工務店等による寄り添った対応

・地球温暖化対応に貢献

・地域経済へ貢献

・自然環境の保全

・いざという時も頼りになる

・補助制度が活用できる

 

光熱費がお得 年間の光熱費176,100円削減!

 飯田市は、内陸性の気候のため、年間の寒暖差が大きく、夏の暑さ、冬の寒さへの対応が必要です。これまでの住宅は、断熱効率が低く、暑さ対策、寒さ対策のために多くのエネルギーを必要とします。このため、電気代や灯油代などによる支出の負担が少なくありません。また、これらの化石燃料由来のエネルギーによる支出の多くは、地域に循環することなく、地域外へ流れ出てしまいます。

 飯田版ZEHの家は、高断熱で高性能な設備のため、使用するエネルギーが少なく、光熱費の削減につながります。また、太陽光発電による電気や薪ストーブ、ペレットストーブなどのバイオマスエネルギーは、地域内で循環するため、地域経済の活性化にもつながります。

 このように飯田版ZEHの家は、当地域の資源を活かしエネルギー使用量が少なくて済みます。モデル住宅における光熱費は、同条件の今までの住宅(H4基準)に比べて年間176,100円削減可能との試算も出ています。

【 年間水道光熱費の比較】

ランニングコスト

ランニングコスト (その他のファイル/1.8MB)

出典:LIXIL省エネ住宅シミュレーションREPORTより(抜粋)

 

快適な住生活 室内の温度変化が少ない住宅は快適!

 冬の朝、寒くて布団から出られないという経験をされた方も多いのではないでしょうか。また、足元だけ寒かったり、冷房や暖房のついていない部屋への移動がおっくうになったりしたことがある方もいるのではないでしょうか。

 高断熱の住宅で家の中を温めると室内の温度変化が少なく、快適性が向上します。

 また、冬場の居間や脱衣所の室温が上昇すると住宅内での活動が活発になるとの報告もあります。

快適住宅

快適な住宅 (その他のファイル/2.66MB)

出典:「快適・安全なすまい なるほど省エネ住宅」

 

健康面の魅力 ヒートショックの防止、高血圧症の防止、熱中症の予防など健康面でのうれしい効果がたくさん!

 東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)の報告によると、ヒートショックに関連して入浴中に急死をしたと推定される死亡者数は年間17,000人(2011年)です。これは、交通事故による死亡者数2,839人(2020年)をはるかに上回る数字です。居間や脱衣所の室温が18度未満の住宅では、入浴事故のリスクが高いとされる「熱めの入浴(42度以上)」が約1.8倍になるといわれています。家全体をあたたかくすることは、ヒートショックの防止につながります。

 また、室温の低下は血圧の上昇に影響があります。住宅の断熱性能の向上による温度変化の少ない住宅は、最高血圧の低下につながります。

 この他にも、足元を冷やさない住宅に住む方は、通院される割合が低いとの報告もあります。

健康1

健康2

「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?1 (その他のファイル/2.7MB)

「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?2 (その他のファイル/4.61MB)

出典:「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存じですか?

 

地元工務店等による寄り添った対応 困ったときに気楽に相談できるのは、いつものあの人、あの会社!

 快適な住宅を維持するためには、メンテナンスがかかせません。日々生活していると生じる建具の調整や壁・屋根の塗装などはもちろん白アリの被害も考えられます。また、家族構成の変化などによるリフォームもあるかもしれません。

 そんな時に頼りになるのは、やっぱり地元の事業者です。顔見知りの地元事業者だからこその親身で素早い対応が可能です。

 設計事務所、工務店選びは建てた後のことも考えることが大切です。

地球温暖化対応に貢献 ゼロカーボンの住宅は、地球環境への配慮、地球温暖化防止につながる社会貢献面での効果があります!

 最近は、飯田市でも猛暑日や熱帯夜となる日が増加しています。また、台風の規模も大きくなったり、ゲリラ豪雨が発生したり、今までにないような気候の変化を肌身をもって感じることも多くなってきています。このような気候変動は、地球温暖化による影響によるものといわれています。

 気候変動は、健康被害や経済的損失をもたらすばかりでなく、郷土の文化を育んできた四季折々の移り変わり、情緒などにも深刻な影響を与えつつあります。

 飯田市は、1996年に飯田市環境基本条例を制定し、2007年には環境文化都市宣言を行い、地球温暖化防止に取り組んできました。長野県でも2019年12月に「気候非常事態宣言」「2050年ゼロカーボンへの決意」を表明し、飯田市もこれに賛同しています。

 飯田版ZEHの推進は、ゼロカーボンへの取り組みの一つです。地球市民の一員として、飯田市民が取り組むことは、地球環境を守ることにつながります。

 子どもや孫の代へ暮らしやすい環境を残し、創りあげていくことは私たちの世代の大切な役割ではないでしょうか。

地球温暖化

「快適・安全なすまい なるほど省エネ住宅」 (その他のファイル/6.62MB)

出典:「快適・安全なすまい なるほど省エネ住宅」

 

気候変動への適応(環境省ウェブサイトへリンク)(外部リンク)

 

地域経済への貢献  地域の活性化や雇用の創出、人材の育成などに効果があります!

 住宅の建設は、関わる業種のすそ野が広いため、市内工務店等が請け負った場合は、工務店等はもとより、基礎工事、左官、電気・機械設備など地元事業者に仕事が回り、地元経済の活性化や雇用の確保につがることが見込まれます。また、市内業者が請け負うことで、地域内での雇用の創出が期待できるとともに、技術者の育成と技能の継承につながります。

 この他にも地域産材を利用すると、林業従事者、運搬業者、製材業者など地元林業の活性化と雇用創出につながります。

 このように飯田市版ZEHの家は、地域内の財貨循環と雇用増加効果による地域の活性化につながります。

【モデル住宅による地域経済への波及効果】

   ・仕様:木造2階建て(延床面積125平方メートル)、地域産材10%使用、請負金額2,337万円の場合

項  目

経済波及効果

雇用増加効果

地域産材の活用

489,000円

6.12人工

市内設計事務所での設計

3,896,568円

設計:22.5人工

監理:6.4人工

市内工務店での施工

36,463,000円

280人工

(飯田市ZEHモデル推進協議会 試算)

監修:信州大学工学部建築学科高村秀紀教授

     北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場 利用部 資源・システムグループ 古俣寛隆氏

 

自然環境の保全 元気で美しい森林は、おいしい水の供給や減災などに効果があります!

 飯田市は、総面積の約84%を森林が占めておりその面積は55,597haにも及びます(東京23区面積62,760ha)。そのうちヒノキ、アカマツ、スギを中心とした人工林の面積は16,436haです。その多くの木材は、利用できる時期を迎えています。しかし、近年の林業の低迷や高齢化等により、森林の維持保全に支障が生じ始めています。

 森林は、CO2(二酸化炭素)の吸収源としての役割だけでなく、飯田のおいしい水(飲料水)の供給源、保水等の機能による減災、キャンプなどのレジャーや森林浴といった癒しの場、秋の味覚やジビエなど多くの役割と資源があります。

 これらの機能を有効に発揮するためには、環境保全を考慮した積極的な森林整備が必要になってきます。

 地域の森林資源を活用することで、地域内の森林の伐採が定期的に行われ、木材搬出のための林道等整備や伐採後の造林など適正な森林管理と循環利用が推進され、森林の保全につながります。

自然環境保全

 

いざという時も頼りになる 災害時にも強い住宅!

 東日本大震災により、現在の大規模集中型の電力システムが抱える災害に対する脆弱性が浮き彫りになりました。また、2019年9月に千葉県を直撃した台風15号では、長期にわたり大規模停電が発生し、市民生活に大きな支障をきたしただけでなく、多くの生命、身体が危害を受けました。

 こうしたことから、地域で創出される再生可能エネルギーを地域で活用し、電力供給が停止した場合でも、自立して持続可能な災害に強い地域分散型のエネルギー社会の構築が求められています。

 住宅に、太陽光発電設備と蓄電システムを導入することは、再エネの域産域消を推進するだけでなく、家庭の防災力の向上を図ることにつながります。自立分散型エネルギー社会実現への第一歩です。

 家庭からの取り組みがさらに進み、これらを組み合わせ、地域で連携していくことで、より自立分散型エネルギー社会実現に近づいていきます。レジリエンス(何かあってもポキッと折れない「しなやかな強さ」)の強化につながります。