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わがまちの“憲法”を考える市民会議記録 第12回

ページID:0035569 印刷用ページを表示する 掲載日:2008年7月28日更新

わがまちの“憲法”を考える市民会議記録

会議内容

第12回市民会議記録

日時 平成16年12月20日(月曜日) 午後6時30分から午後9時30分
場所 飯田市役所3階会議室
出席者 市民会議委員14人(10人欠席)、事務局4人 合計18人

会議の内容

第11回市民会議(12月3日開催)において、わがまちの“憲法”を考える市民会議の「最終答申書」については、運営会議でその原案をまとめて今回の市民会議に示すこととされたことを受けて、去る12月14日開催の運営会議において原案をまとめ、事前に市民会議委員に配布してあったものを元に検討を行いました。

まず初めに、骨子案全体についての意見が出されました。

(委員)
欠席委員も多い中、今日一日で煮詰めていくことでよいのか。3月議会への上程は一応の日程であり、こだわることはないのではないか。前文や総則など分科会の議論と骨子案が結びつかない部分もあり、かなり違ってきてしまっているところもある。したがって、まだまだ時間をかけて議論していくことが必要である。飯田市の位置付けも位置や自然的な部分にとらわれて、中核都市としての位置付けが消えてしまった。前文でも市民をどう扱っていくかを謳うべきではないか。また、分科会では市民の定義を納税の圏域以外(働く者・学ぶ者)にも広めるという議論もあったはずだ。十分な話し合いができていないからこういうことになる。事業者や公益活動を行う団体などを対象者とするならそれらの対象者の意見も聴く機会を持ちながら市民会議で検討していくべきだ。スケジュールも不透明で、そういうところを見直していかなければならない。市民を拘束する部分もあり、お互いの意見交換を行う時間を十分持つ必要がある。まだまだ煮詰められる内容になっていない。

(座長)
この市民会議に期待されていることはどこまでかということになる。しっかり議論している市民会議もある。今回の市民会議は議会が市民の意見を聴くために設置したもの。初めのスケジュールでは12月に自治基本条例の提案となっていたが、市民会議では条例案までは無理であり、骨子案程度が限度と判断した経過がある。ズレは確かにあるが、今までの議論が全く含まれていないことはないと思っている。

(委員)
委員の意見に対して座長がまとめてしまうのではなく、それぞれの委員の意見を聴くことが大事だ。自治会長会との懇談会の内容も知らされていない。「市民会議は意見を出せばいい、後は議会がやるから」というわけには行かない。また、「後で直すようなものでなく、崇高なものを初めから作りたい。」といっていたのに見直し規定が入っており、その事についても議論がされていない。もっと論議を深めていかないと最終答申には至らないし、それなりの内容にはならない。何よりもこれまでの議論と骨子案が変わってしまったことが理解できない。

(委員)
短い時間ではあったが順序よくやってきたと思っている。それぞれの部分を進めていくと分科会の議論と変わったところが分かってきて、そこを議論して行くことで問題点も解決できると思う。
(委員)市民の意見を聴くことに対して途中から考えが変わってきた。はじめは委員として責任を持つものと思っていたが、それは議会のやることということになった。市民の意見を聴くことは大変大事なことで、その意見を条例の中へ反映させていくことができるかどうかにかかっている。それができないとなると市民の考えと開きのある条例になってしまわないか心配だ。

(委員)
市民の意見はしっかりと聴かなければならない。具体的な方法はこれからのことだが、市民の盛り上がりがあれば時間をかけなくてはならない。盛り上がりに期待したい。

  続いて、各項目の検討に入りました。
  前文については、次のような意見が出されました。

(委員)
中間報告の論点整理にある「普遍的な価値として継承すべき部分」及び「目指していく道」の記述はあるか。また、地方自治法には「民主的にして能率的な行政の確保」となっているが、効率的な面ばかりが強調されている。「民主的な運営」という言葉を入れた方がよい。個性的、創造的で特徴のある地域づくりの観点から、「ベストワン」ではなく「オンリーワンの地域づくり」を盛り込む必要がある。

(委員)
飯田らしさを表現することはなかなか難しい。条例制定におけるプロセスも飯田らしさとなり得る。市民会議を設置して議会がイニシアチブを取ることも飯田らしさだ。論点を絞ってくると飯田らしさがだんだん薄れてきてしまう。条文の中にきらりと光るものは入れきれない。13支所と18公民館による地域運営は飯田らしさの一つ。

(委員)
ハードからソフトへの考え方の転換が必要で、そうした中から理念が出てくる。しかし、この骨子案ではこれから先目指すものが見えてこない。飯田市だけでなく周辺部分も含めて支えていくということが謳われてこないと目指すもが見えてこない。豊かさにもいろいろある。飯田市特有の経済・産業をどう生かしていくか・どう関わっていくかについても記すべきと考える。精神面だけでよいのかという疑問がある。

(座長)
「民主的な運営」については、「市民が主体」の言葉の中に込められていると考える。また、前文に具体的な施策を入れるのいかがなものか。

(事務局)
議会提案という性格から、市長部局に関わることを細かく盛り込んでいくことは難しい。市長の了解が必要となる。まちづくりの理念や目標を議会提案の中で示すことは相応しくないと思う。そうした点から自治基本条例の組立はイメージするものよりも狭い範囲でしか規定できない。誰もが納得できる形にしておき、制定後市長や議会が提案して修正していけばよい。市民に関わる部分も含めるという意見もあったが、そうするには本来ならばアンケート等が必要になり、時間のかかる作業になる。

(委員)
時間がかかるため省くというのは通らない話だ。議会提案でも執行は市長となる。最近行政職員の出席が悪い。飯田市らしい心の豊かさ、これからも大切にしていこうという精神くらいは入っても良いのではないか。前文が一番大事なところだから、もっと多くの人で議論することが必要だ。執行する側の行政職員の意見も聴かなくてはならない。

(座長)
議会と行政では初めから認識の差があってスタートしている。

(委員)
市長へは中間報告書を示して説明した。引き続き調査・研究を進め、最終答申書ができたら見せて欲しいとの話しがあった。最終答申を見て行政内部では話が進むものと思われる。

(委員)
行政の方で大幅な注文が出ないようにまとめていくのが「最終答申」ではないか。本来、こうした崇高なものを作るには十分な時間をかけてやるべきであって、時間がないでは済すまされない。「十分に論議がされていない。」という注釈が付いてなされるならばよいが、「十分な論議がなされて。」という形で出ていくのは賛成できない。

総則については、

(委員)
目的にある、「市民、市及び議会の役割を明らかにし・・」の「市民」は削除したらどうか。後ろの1節があるから重複するような感じがする。市民は行政や議会が役割を明らかにした中で意見を反映させていくことになる。「市民」を入れるのなら後ろの1節は不要と考える。

(委員)
市民主体の自治基本条例である。今までのように市や議会が決めたことをやるのではなく、これからの社会は市民が主体にやっていくことになるので「市民」はあって良いと考える。
「市民」の定義が、分科会の議論では市内に居住する者だけでなく勤務する者、学ぶ者を含めることになっていたが、違ってきてしまっている。中核都市としての責務からして、納税者だけを対象として良いのか十分検討する必要がある。

(事務局)
勤務する者、学ぶ者を市民に含めるとした場合、他の部分との整合性も考える必要がある。

(委員)
住民投票は住民であって市民とは違う。飯田市に来ている者が、市民でないからといって、まちづくりに関わらないと言うことはないと思う。いっそのこと居住者に限ってしまった方がよい。事業を営む者としてもそこに関わる従業員は自ずと関わりが出てくるものだ。いろんな人たちが入ってくることによってこれからの「まちづくり」は進むことになる。市のサービスを受けられる者として良いのではないか。

(委員)
他市等の例を見ても働く者、学ぶ者は入っていることが多い。除外することに飯田市としての何か意味があるのかと思ってしまう。ただし、権利だけを考えればは広めた方がよいと思うが、責務も入っているので一概には言えないが。

(委員)
「自治」という言葉は、定義しない言葉ではなかったか。

(座長)
「自治」という言葉は条例の上から見てキーワードではある。

(事務局)
勤務する者、学ぶ者を含めると、市長部局の負担が重たくなる。議会サイドで出す範囲はここまでとして、その後のすりあわせで了解が出た時点で入れていけばよいのではないか。

(委員)
市民をどういう対象にするかは基本である。既に考え方に違いがあって、このまま行くと基本理念から違っていってしまう。基本だけは決めておかなくてはならない。基本理念と矛盾する部分があれば、その部分で再度議論して意味づけていけばよい。個別の部分と矛盾するからといって、基本理念を曲げてしまうわけには行かない。

  自治の基本原則では、

(委員)
用語の定義では「まちづくり」となっているが、ここでは「住みよいまちづくり」となっておりその意味はあるのか。削除しても良いのではないか。

(委員)
「まちづくり」は「市民福祉の向上」のためだけでよいのか。「まちづくり」には「産業」の部分も入ってくるのではないか。

  市民の役割に関しては、

(委員)
コミュニティの部分の言葉の使い方を再度検討してもらいたい。(要検討)

(委員)
コミュニティのエは削除して良いのではないか。(ここではいらない)

(委員)
コミュニティのアの「地域づくり」は「まちづくり」でよいのではないか。

(委員)
コミュニティのウの「総会等の決定」とすることはいかがなものか。再度検討を願いたい。

  議会については

(委員)
付属機関の設置については、法的に問題はないかどうか。

  市等の役割については、

(委員)
市長のリーダーシップが問われる時代になってきているが、そのことを謳い込んでいるのか。「自治の基本原則を深く認識し、・・」に含んでいると考えてよいのか。

(委員)
市の役割の部分が多く規定されている。当たり前のことをただ羅列しただけであって、まだまだ整理できていないように思える。

(座長)
住民自治は市民の意思に基づいて推進するとの定義があり、それを受けた市や市長の責務にウェイトがかかるのは必然的だ。

(委員)
住民の役割が大事であるのに、これだと市が支えているような感じがする。基本理念からしても何故ここで市に厚くしなくてはならないのか。やはり全体的に整理し直す必要があるのではないか。また、市は市長が代表するものであり、市と市長を区別する必要はあるのか。市長といった時にも個人を言っているわけではない。市という行政体を細かく分ける必要があるのか。

(委員)
これまで中間報告書の体系に倣って進めてきたのでこれでよいのではないか。そうしないとすべてが崩れてしまう。

(委員)
地域自治組織については、飯田市でもまだ検討中であり、はっきりしていないから削除すべきだ。

(委員)
2村との合併が行われれば同時に合併特例区の導入は決まっている。市内18地区についても導入の方向で検討がされており、具体的な内容までは書けないとしても、飯田市の自主の精神からも盛り込んでおくべきと考える。

(委員)
市民会議の議論の中で、以前には本条例の検討とは関係ないと言う話しだった。

(委員)
最終的な合意はできていないが、中間報告書に対する意見の中に「地域自治組織」について条例の中に盛り込んで欲しいというものもあった。

(座長)
市民会議として「地域自治組織」を集中的に議論した経過はないが、中間報告書における「自治の基本原則」の中で「地域自治の確立」を上げており、「地域自治組織」を念頭において議論を進めてきたと思っている。

  住民投票については、

(委員)
論点整理には「市長」という言葉がなかったが、入ったのはどういうことか。それこそ他の部分との整合性がおかしくなりはしないか。

(座長)
中間報告書では少しぼかした方が良いという判断で省いたが、骨子案では住民投票の実施等を判断するのは市長であるとの考えから入れた。全体に渡ることだが、法的な整合性まではこの市民会議に期待されていないと考えている

  以上のような意見交換が行われ有意義な市民会議となりました。
  多くの意見が出されたことから、再度市民会議を開いて骨子案の検討を行うこととし、第13回市民会議を12月27日(月曜日)午後6時30分から市役所3階大会議室にて開催することに決定しました。