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女性の健康について

ページID:0101844 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月24日更新

女性の健康について

 女性の体と心は主に卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの影響を受けています。

 特にエストロゲンは、女性特有の体の機能を発達させるだけでなく、骨量の保持、動脈硬化の予防、自律神経のバランスを保つ、脳の血流を増やし活性化させるなど、女性の健康に関係する大切なホルモンです。

女性のライフステージと健康

 女性はライフステージごとに女性ホルモンの分泌量が変化するため、起こりやすい病気やトラブルが変わってきます。今の自分やこれからの自分に起こりやすい病気やトラブルを知っておくことで、早めに対処することができます。

 女性のライフステージごとのホルモンバランスと、起こりやすい病気やトラブル、対処方法をご紹介します。

小児期〜思春期(10歳〜20歳くらい)

性成熟期(20歳〜40歳くらい)

更年期(40歳〜60歳くらい)

老年期(60歳〜)

 

小児期〜思春期 10歳〜20歳くらい

 女性ホルモンの分泌量が急激に増え、妊娠・出産が可能な体へと整っていきます。その過程で女性特有の体や心のトラブルも増え始めます。

 

月経のトラブル

 月経のトラブルには色々なタイプがあり、治療が必要なものもあります。症状が長引く場合や、日常生活に支障がある場合は、婦人科を受診しましょう。

 

  月経不順

 月経周期は25〜38日、持続期間は3〜7日が正常と言われています。

 この範囲から外れる場合を月経不順と言います。また、月経量が異常に多い(1時間に1回以上ナプキンの交換が必要、血の塊がでる)場合は、婦人科へ相談をおすすめします。

 思春期のうちは月経周期が不安定なため、ダイエット、過度な運動、ストレスなどで月経不順が起こりやすくなりますが、これらを改善することで周期が戻ることが多いです。

 月経前症候群(PMS)

 月経3〜10日前になると心身に不調が生じ、月経が始まると症状が軽減したり、治まったりします。

 症状は、乳房痛、下腹部痛、頭痛、イライラ、落ち込み、不安感など人それぞれです。

 月経困難症 

 月経時に強い下腹部痛や腰痛などが起こり、日常生活が送れなくなるものを月経困難症と言います。

 無月経

 3ヶ月以上月経のない状態を無月経と言います。無月経には18歳を過ぎても初経がない「原発性無月経」と、今まで来ていた月経がとまってしまう「続発性無月経」があります。

 無月経は放置している期間が長いほど卵巣の機能が戻りにくくなるため、月経が3ヶ月以上こない場合は婦人科を受診しましょう。

 

セルフケアのポイント

 日頃から基礎体温や体調の記録をつけ、月経周期やそれに伴う体調の変化を把握しましょう。

 冷えは月経不調を起こしやすいため、日頃から体を温めるようにしましょう。

 気になる症状がある場合は、婦人科を受診しましょう。定期的に受診することで、病気の早期発見、早期治療につながります。

 

摂食障害

 食事のとり方を自分でコントロールできなくなり、過度な食事制限や過食をしてしまう病気です。無理なダイエットがきっかけになることが多いですが、原因は人間関係のストレスなど心の問題があると考えられています。症状がひどくなると、低栄養状態が続くことで命に関わることもあり、早期に治療を開始することが大切です。本人には病気の自覚がないことがほとんどです。周囲の人は行動の変化に気づいたら、早めに専門機関に相談しましょう。

  〈相談窓口〉 長野県精神保健福祉センター 026-266-0280

 

管理栄養士よりひとこと  〜思春期は人生で一番エネルギーが必要な時期です!〜 

 思春期の女性は、やせすぎの方が増えています。無理なダイエットは、月経不順を招いたり将来の骨粗しょう症のリスクになります。また、将来妊娠した場合には、生まれてくる子どもの健康にも影響があると言われています。

 しっかり食べて、しっかりからだを動かして、適正体重を目指しましょう!

〈あなたの適正体重は?〜適正体重の計算方法〜〉

 身長(m)×身長(m)×22=    Kg

〈思春期に特に必要な栄養素〉

カルシウム・・・10代(月経が始まる前後の時期)はカルシウムをたくさん骨に吸収できる時期です。将来、骨粗しょう症のリスクを減らすためにも、体づくりをしておきましょう。

 

性成熟期 20歳〜40歳くらい

 女性ホルモンの分泌量が安定します。

 不妊症、月経困難症、月経前症候群(PMS)、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がん、卵巣がん、乳がん、甲状腺の病気などが起こりやすくなります。

 

この時期から気をつけたいがん

  子宮頸がん

 子宮頸がんとは子宮の入り口に発生する悪性腫瘍です。主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。性行為で感染しますが、ほとんどの場合が免疫によって消滅します。ウイルスが消滅せずに感染状態が続くと、子宮頸がんに進展することがあります。がんの初期は無症状のため、検診で早期発見し早期治療することが大切です。

子宮
 乳がん

 女性が罹るがんの中でもっとも多いがんです。30〜40歳で発症率が高まります。

飯田市の子宮頸がん検診・乳がん検診

 飯田市では、子宮頸がん検診、乳がん検診を行っています。これらのがんは、早期発見し治療する事で治る確率が高いがんです。

 2年に1回は必ず受診しましょう。

 

〈がん検診のお申し込み・お問い合わせ〉

飯田市保健センター 0265-22-4511(内線5536)

 

プレコンセプションケアについて

 プレコンセプションケアとは、自分自身の体と心を正しく理解し、早くから健康的な生活習慣を身につけ、生涯にわたり、元気でいきいきとした体と心をめざすことです。

 そしてそのことが将来子どもを望んだ時に、すこやかな妊娠・出産へとつながっていくという考え方です。

国立成育医療研究センターhttps://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/(外部リンク)

 

不妊症

 カップルが赤ちゃんを望んでから1年たっても妊娠が成立しない場合を不妊症と言います。6組のカップルのうち1組が不妊症と言われています。不妊症は決して女性だけの問題ではありません。夫婦でよく話し合い、医療機関を受診しましょう。

 

夫婦で妊活! チェックポイント

□ 規則正しい生活を心がけていますか

□ きちんと睡眠をとれていますか

□ バランスの良い食事を心がけていますか

□ 適度に運動をしていますか

□ ストレス発散できていますか

□ 将来の妊娠・出産やライフプランについて話をすることがありますか

□ 喫煙・飲酒について気をつけていますか

□ 健康診断を受けていますか

 

管理栄養士よりひとこと 〜妊活中から健康なからだづくりを心がけましょう〜

 日頃から、年齢に関係なく摂ってほしい栄養素ですが、特に、妊活中や妊娠中に大切な栄養素をご紹介します。

葉酸:赤血球の形成やDNAの合成に関わります。胎児の神経管閉鎖障害を予防します。

〈多く含む食品〉ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、いちごなど

カルシウム:胎児の骨や歯をつくるために使われます。

〈多く含む食品〉牛乳、プロセスチーズ、ちりめんじゃこ、干しエビ、小松菜など

:体に十分な酸素を運ぶための重要な栄養素です。特に女性は鉄分が不足しがちなので積極的にとりましょう。

〈多く含む食品〉レバー、赤身の肉、あさり、大豆、小松菜など

 

もっと詳しく知りたい方は

厚生労働省ホームページ:妊娠前から始める「妊産婦のための食生活指針」(外部リンク)をご覧ください

 

歯科衛生士よりひとこと 〜妊活中から歯周病予防を!〜

 歯周病の原因菌の中には、女性ホルモンを特に好んで繁殖する種類があります。そのため、女性は男性よりも歯周病になりやすいと言われています。歯周病は早産や低出生体重児が生まれるリスクになりますので、定期的に歯科検診を受け、むし虫歯や歯周病の治療は妊娠する前にすませておきましょう。

飯田市では、不妊症・不育症相談を行っています。

 「妊活したいけど気をつけたらいいポイントは?」「不妊治療ってどんな治療なの?」「お金はどれくらいかかるの?」など、お話をお聞きしながら、ご質問にお答えします。妊活準備段階の方のご相談もお待ちしています。相談は、助産師(不妊症不育症ピアサポータ・女性のヘルスケアアドバイザー)が担当しています。また、より専門的なご質問に対しては、体外受精コーディネーターの相談にお繋ぎします。

〈不妊症・不育症相談についてのお問い合わせ〉

飯田市保健センター 健康推進係 0265-22-4511(内線5515) 平日8時30分〜17時15分

相談時間 平日9時00分〜18時00分 概ね1時間の相談時間となっています。お電話で日程調整させていただきます。

 

更年期 40歳〜60歳くらい

 女性ホルモンの分泌量が低下し、閉経にいたります。

 生活習慣病、骨粗しょう症、動脈硬化、うつ、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、乳がん、更年期障害、甲状腺の病気が起こりやすくなります。

 

更年期症状・更年期障害

 卵巣の機能が低下し急激に女性ホルモンの分泌量が低下するため、ホルモンバランスが崩れ、心身に様々な更年期症状が起こります。更年期症状のため、日常生活に支障をきたしている状態を更年期障害と言います。

 症状は大きく3つに分けられます

1 血管運動神経症状:顔のほてり、のぼせ、発汗など

2 身体症状:動悸、めまい、頭痛、関節痛、咳など

3 精神症状:不眠、イライラ、気分の落ち込みなど

 更年期症状は、甲状腺の病気の症状と似ているため、症状が続く場合は、まず内科を受診し、甲状腺の病気ではないことを確かめることも必要です。

 

セルフケアのポイント

バランスのよい食事をとり、適正体重を心がけましょう

睡眠をきちんととり、規則正しい生活を心がけましょう

カフェイン、アルコール、喫煙は症状を悪化する場合があるため、症状が重い場合は量を減らしましょう

定期的に健康診断を受け、元気に高齢期を過ごせるよう準備しましょう

 

管理栄養士よりひとこと 〜タンパク質を積極的にとりましょう!〜

 更年期障害や生活習慣病を発症しやすくなるので、適正体重をこころがけ、バランスの良い食事をとるようにしましょう。

〈不定愁訴に対して効果が期待できる栄養素〉

大豆イソフラボン・・・女性ホルモンと同じような働きをします。大豆イソフラボンから有効成分を抽出した、「エクオール」を含むサプリメントも効果があると言われています。

タンパク質・・・筋肉や臓器、肌、髪、爪、体内のホルモンや酵素、免疫物質などを作ります。

〈多く含まれる食品〉肉類、魚介類、卵、大豆、乳製品

 

歯科衛生士よりひとこと 〜更年期の歯周病〜

 更年期を迎えると、女性ホルモンが減ることから骨密度が低くなり、骨粗しょう症になりやすくなりますが、歯を支えているあごの骨も弱くなります。歯茎がやせたり、口が乾きやすくなることも歯周病の原因になりますので定期的に歯科受診をして、プロのケアを受けること(プロケア)と自分で歯磨きなどのセルフケアを行うことで歯周病を予防しましょう。

 特に糖尿病と歯周病は相互関係があり、歯周病の治療をすることが糖尿病のコントロールにもつながります。

歯周病ってどんな病気?(外部リンク)

歯の磨き方(外部リンク)

 

健診を受けて動脈硬化を防ぎましょう!!

 女性ホルモンが減ってくることで増えてくる、高コレステロール、高血糖、高血圧をそのままにしておくと、血管が傷み、弾力が失われた状態になります。その状態を動脈硬化と言い、動脈硬化になると、血管がつまりやすくなったり、やぶれやすくなります。動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、腎不全といった、命にかかわる病気を引き起こします。この病気の怖いところは、自覚症状がなく進んでいき、ある日突然上記の病気を発症することです。 

 自分の血管の動脈硬化の状態を予測することができるのが、健康診断です。健康診断を受けて、生活習慣を見直すきっかけとし、動脈硬化を予防しましょう。そして、元気に老年期を過ごせるよう、準備しておきましょう。

 

〈飯田市国保特定健診についてのお問い合わせ〉

飯田市保健センター健康推進係 0265-22-4511(内線5514・5931)

 

 

老年期 60歳くらい〜

 女性のからだを守ってくれていた女性ホルモンの分泌量がわずかになり、生活習慣病にかかりやすくなります。

 骨粗しょう症、がん、アルツハイマーなども起こりやすくなります。

 

生活習慣病の重症化に注意しましょう!

 年齢がすすむにつれ、動脈硬化による、脳血管疾患、心筋梗塞、腎臓病が起こりやすくなります。また、糖尿病はアルツハイマー型認知症を引き起こすことも分かってきました。引き続き健診を受け、生活習慣病に注意しましょう。また、治療中の方は治療を継続することがとても大切です。

 

75歳になったら、後期高齢者健診を受診しましょう!

 飯田市では、後期高齢者健診(医療機関での個別健診)を行っています。

 治療中の方も、普段検査していない検査項目がある場合があるので、主治医に相談の上、受診してください。

 健診実施期間  5月1日〜翌年1月31日

 健診料金    自己負担1000円

         人間ドックでも約9000円の補助券として使用できる医療機関があります。

 

〈後期高齢者健診のお申し込み、お問い合わせ〉

 飯田市保健センター健康推進係 0265-22-4511(内線5514)

 

 

 

やっていますか?フレイル対策 〜寝たきりにならないために〜

 フレイルとは、元気な状態から要介護へと衰えていく状態のことをいいます。フレイルの時期に何らかの対処をすることで、もとの元気な状態に戻れると言われています。

 なるべく早い時期からフレイル対策をはじめましょう!

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かんたん!フレイルチェック 

□  6ヶ月間で2kg以上体重が減った

□ 1日3食きちんと食べていない

□ 以前に比べて歩くのが遅くなった

□ お茶や汁物でむせることがある

□ 今日が何月何日かわからない時がある

 

 あてはまる項目があった方は、これからご紹介する「フレイル予防4本柱」を意識して生活をしてみましょう。

 

フレイル予防4本柱

1 健康管理

 毎年健康診断を受け自分の健康状態を把握しましょう

 治療中の方は治療を継続し、重症化を予防しましょう

2 栄養+お口の健康

 1日3食、主食・主菜・副菜(野菜や海藻)バランスのよい食事をこころがけましょう

 定期的な歯科検診+歯とお口のお手入れを

3 身体活動

 こまめにからだを動かしましょう

 ウォーキングや筋トレなどを無理なく行い筋力を維持しましょう

 飯田市のフレイル予防の動画はこちら(外部リンク)

4 社会参加

 家族や友人と定期的に連絡・交流を

 買い物や通院、地域行事に参加し外出の機会を

 

歯科衛生士のおすすめ 〜オーラルフレイル予防体操〜

 お口の機能低下のことを「オーラルフレイル」といい、フレイルの入り口と言われています。フレイルチェックで、「お茶や汁物がむせることがある」に当てはまった方や、「最近固いものが食べにくくなった」、「滑舌が悪くなった」という方はオーラルフレイルの始まりかもしれません。

 オーラルフレイル予防体操でオーラルフレイルをしっかり予防していきましょう!

 

 パタカラ体操・・・食べ物を口に取り込み、飲み込む一連の動作を鍛えられます。誤嚥予防に効果があります。

 (1) パ、タ、カ、ラをそれぞれ5回づつハッキリと発音します。

 (2) パタカラと続けて発音し、それを5回繰り返します。

〈発音のポイント〉

  パ  唇をしっかり閉じてから発音します。  

  タ  舌を上あごにしっかりくっつけて発音します。

  カ  のどの奥に力を入れて、のどを閉めて発音します。

  ラ  舌を丸め、舌先を上の前歯の裏につけて発音します。

もっと知りたい方へ・・・

8020財団ホームページをご覧ください(外部リンク)

 

 

管理栄養士よりひとこと 〜低栄養にご注意を!〜

 高齢期になると、気づかないうちに栄養が足りていない状態(低栄養状態)になることが少なくありません。加齢とともに内臓の機能が低下し、活動量も減り、食欲不振になりがちです。老年期を元気に過ごすために、1日3食食べ、少しづつでも色々な食材を口にして、しっかり栄養を取りましょう。特に体を作るたんぱく質は毎回の食事に取り入れたい食品です。

 合言葉は「さあにぎやかにいただく!」です。

さ 魚

あ 油

に 肉

ぎ 牛乳乳製品

や 野菜

か 海藻

い 芋類

た 卵

だ 大豆・大豆製品

く くだもの

 

 


    

 

 

 

 

 

 

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