天竜川から上がったという鐘
ページID:0022044 印刷用ページを表示する 掲載日:2013年11月7日更新
梵鐘(ぼんしょう)(下久堅南原1142 文永寺)
昭和45年4月13日 県宝に指定

鎌倉時代の中頃、文永寺創建(1264年)頃に鋳造されたと考えられる梵鐘です。記銘はないものの南佐久郡小海町諏訪社の弘安2年(1279)の銘をもつ鐘と類似し、撞座(つきざ)(鐘を撞く位置を示した部分)の蓮(はす)の花弁などの意匠に時代の特徴が表れています。ゆるやかな膨らみをもった美しい姿の鐘で、近く天竜川の黒瀬ヶ淵から上がったたという伝説が語り継がれ地域で親しまれてきました。