「飯田古墳群」築造の背景 馬関連の出土品を飯田市有形文化財に指定
ページID:0030655 印刷用ページを表示する 掲載日:2015年2月18日更新
「飯田古墳群」築造の背景 馬関連の出土品を飯田市有形文化財に指定
飯田市教育委員会では、平成26年12月15日開催の教育委員会において、飯田市内の古墳から出土した馬に関連する出土品21点3式を飯田市有形文化財に指定しました。
飯田の地は、5世紀中頃に、当時の中央政権であった大和王権との密接な関係をもつようになり、内陸交通路を用いた荷馬や、戦における兵馬として重要だった馬に関する文化を受け入れました。
そして、この馬文化の定着が背景となって、5世紀後半から6世紀にかけて、突如として狭い区域内に数多くの前方後円墳が築かれるという全国でも稀な古墳文化が繁栄ました。
今回指定した物件は、座光寺と松尾地区につくられた古墳等から出土した乗馬する際に馬に装着する馬具や、馬を飾った装飾具、馬の歯や、歯がついた状態のあごの骨で、いずれも、前述したように、5世紀中頃から飯田の地に馬文化が定着したことを証明する重要な考古資料です。
飯田の地は、5世紀中頃に、当時の中央政権であった大和王権との密接な関係をもつようになり、内陸交通路を用いた荷馬や、戦における兵馬として重要だった馬に関する文化を受け入れました。
そして、この馬文化の定着が背景となって、5世紀後半から6世紀にかけて、突如として狭い区域内に数多くの前方後円墳が築かれるという全国でも稀な古墳文化が繁栄ました。
今回指定した物件は、座光寺と松尾地区につくられた古墳等から出土した乗馬する際に馬に装着する馬具や、馬を飾った装飾具、馬の歯や、歯がついた状態のあごの骨で、いずれも、前述したように、5世紀中頃から飯田の地に馬文化が定着したことを証明する重要な考古資料です。
◆指定名称 飯田古墳群馬匹関連遺物(いいだこふんぐんばひつかんれんいぶつ)
◆指定区分 飯田市有形文化財(考古資料)
◆内 訳
1)新井原・高岡古墳群 4号土坑
・鉄地金銅張f字形鏡板付轡(テツヂコンドウバリエフジガタカガミイタツキクツワ) 1点
・鉄地金銅張剣菱形杏葉(テツヂコンドウバリケンビシガタギョウヨウ) 1点
・鉄地金銅張辻金具(テツヂコンドウバリツジカナグ) 15点
・馬歯骨 一式
◆内 訳
1)新井原・高岡古墳群 4号土坑
・鉄地金銅張f字形鏡板付轡(テツヂコンドウバリエフジガタカガミイタツキクツワ) 1点
・鉄地金銅張剣菱形杏葉(テツヂコンドウバリケンビシガタギョウヨウ) 1点
・鉄地金銅張辻金具(テツヂコンドウバリツジカナグ) 15点
・馬歯骨 一式
2)物見塚古墳
・鑣轡(ハミエダクツワ) 1点
・馬歯 一式
・鑣轡(ハミエダクツワ) 1点
・馬歯 一式
3)茶柄山古墳群 土坑10
・三環鈴(サンカンレイ)(付、環状金具) 1点
・馬歯 一式
・三環鈴(サンカンレイ)(付、環状金具) 1点
・馬歯 一式
4)高岡4号古墳
・鑣轡(ハミエダクツワ) 1点
・鑣轡(ハミエダクツワ) 1点
5)新井原2号古墳
・木芯鉄板張輪鐙(モクシンテツイタバリワアブミ) 1点
・木芯鉄板張輪鐙(モクシンテツイタバリワアブミ) 1点