千代のアベマキ
ページID:0077673 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月26日更新
千代のアベマキ(ちよのあべまき) 1本
区 分:飯田天然記念物(平成3年3月15日 飯田市指定34号)
所在地:飯田市千代1252-2
所有者:個人
概 要:
アベマキはブナ科コナラ属の落葉高木で、本州の山形県以南、四国、九州に分布しており、飯田下伊那地方では、暖帯・暖温帯(※1・2)の地域にみられます。コナラやクヌギなどと同じく、どんぐりが実る木の仲間です。
本件は樹高約16m、幹囲3.9m、枝張りは東に17.2m、西に14m、北に13.7m、枝下(※3)2.7mを測り幹が二股に分かれています。飯田下伊那地方第1位の大木で、樹勢の衰えはありません。
本種は薪炭材やコルク材として利用価値があり、大木へ成長する前に伐採されてしまうため、本件のように巨樹に成長した個体は稀です。本件は氏神境内地に生えており、聖域であっため伐採を免れたと考えられます。
※1 温帯:気候区分の一つで、年間を通じて暖かく、四季の変化がある地域です。
※2 暖温帯:暖帯ともいい、気候区分の一つで、温帯の中でも亜熱帯に近い穏やかな気候の地域です。
※3 枝下(えだした):樹木の一番下の枝から根元までの高さ。
見学・注意事項
道路から私有地を歩きます。所有者、近隣へご配慮の上見学してください。
アクセス
三遠南信自動車道 千代ICより車で15分
書籍案内
『飯田市の古木・名木』 飯田市教育委員会 1997