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カモシカ

ページID:0035400 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月19日更新

カモシカ(かもしか) 1種

区 分:特別天然記念物(昭和30年2月15日国指定)(※1)

所在地:長野県他29都府県

3

概 要:

国内でカモシカというと、通常日本の固有種(※2)であるニホンカモシカのことをいい、本州・四国・九州の山地に生息しています。

日本唯一の野生のウシ科の動物で、シカではなく、ヤギやウシに近い種類です。シカと大きな違いは角に見ることができ、シカは角が毎年生え変わるのに対し、カモシカはウシと同じく角が生え変わることなく、成長します。

カモシカからヤギやウシ、シカが分かれたため、原始的な形態を残しており、氷河期(※3)の生き残りといわれています。

伊那谷では、中央アルプス、南アルプス、伊那山地、三河高原などの山地に広く生息し、林道や登山道で見かけることもありますが、好奇心が強く、人から逃げないこともしばしばあります。

古くから毛皮・肉・角が人に利用されており、一時期数が減りましたが保護政策によって回復しました。

一方、広葉樹林の伐採と植林地の増加とともに、ヒノキなどの幼木を食い荒らす食害が問題となっています。そのため、特別天然記念物に指定されているにもかかわらず、有害鳥獣として個体数を定めた駆除が行なわれています。

しかし、一度の出産で1頭しか生まず、死亡率も高いため、一度数が減ると簡単に回復しない動物です。

※1 これより先、大正10年に国から天然記念物に指定され、保護されています。

※2 固有種:その国やその地域にしか生息しない動植物です。

※3 氷河期:1万数千年以上前、気候が寒冷になり、南極や北極や高山以外でも氷河が発達した時代です。

見学・注意事項

飯田市立動物園(外部リンク)(飯田市扇町33)で見学することができます。


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