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「切石遺跡」で縄文時代の住居が発掘されました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年7月6日更新

飯田のずっとずっと大昔のこと、みなさんはどれくらい知っていますか?
実は、鼎地区の中央道あたりには、縄文時代から古墳時代にかけて大きな村があり、たくさんの人が暮らしていたのです!
このあたりは「切石遺跡」と呼ばれています。

切石遺跡の発掘調査の様子をお伝えします!


飯田市教育委員会事務局では、今年の5月末から6月末にかけて、切石遺跡で発掘調査を行いました。
今回はみなさんに調査の成果をお伝えします!

・・・といっても、「発掘調査」ってどういう調査なの?という方も多いのではないでしょうか。
そこで、発掘調査では実際に何をしているのか、みなさんに知っていただけるよう、解説しながらお伝えします。

※ この発掘調査はすでに終了しております。調査地は私有地ですので、許可なく立ち入らないようお願いいたします。
 

発掘調査のいろは その(1) ~土の下には何がある?ていねいに探します~


発掘調査がはじまりました。
土の下のどこに、何があるかは誰にもわかりません。まず、ショベルカーで表面の土を取りのぞいてみます。


ショベルカーの土取りのようす


人の手で掘っていきます
すると、土の色が少しだけこい場所がいくつか見つかりました。
何かあるかもしれません。ここからは人の力できれいにしていきます。

ていねいに、少しずつ土を掘っていくと・・・
暖炉がでてきました

おや、これは何でしょうか・・・? 

だんろがほりあがりました

なんと、石を囲ってつくった「いろり」が出てきました!ここは大昔の家のあとだったのです!
 

発掘調査のいろは その(2) ~どんなお家かな?くまなく調べます~



丸い家がでてきました

いろりを中心にまわりを掘っていくと、丸いお家の形がはっきりと出ました。

これで終わりではありません。
写真をよーく見てください。ぼんやりとですが、床に丸い形のかげがたくさん見えますね。
どうやら家の床には穴がいくつもあるようです。
今度はそこを掘っていきます!

家の中にある穴を掘っていきます

みんなでどんどん穴を掘っていくと・・・
おや?何か見つかったようです。

土器がでました

縄文時代の土器がうめられていました!

土器は、時代によって形やもようが違うため、家が建てられた時代を知ることができます。
土器を調べたところ、このお家は今から5,000年くらい前の縄文時代に建てられたことがわかりました。

もう1軒おうちがみつかりました
さらに、おとなりからはもう1軒別のお家が見つかりました!
さっきのお家とはほとんど時期は違わないようです。

こうして、今回調査をしている場所には、2軒の家があったということがわかってきました。
 

発掘調査のいろは その(3) ~ここが大事!しっかり記録します~

さて、調査が進むといろいろなものが見つかってきます。
発掘調査では、くわしい記録を残しておくことがとても大事です。

図面を描いているようす
写真をとったり、図をかいたりして、昔の人が残した生活のあとをしっかりと記録します。

見つかった土器のかけら
見つかった土器のかけらも、出てきた場所ごとに分けて袋に入れ、まちがいのないようにしておきます。
 

発掘調査のいろは その(4) ~いよいよ最後のしあげ!お家をきれいにほりあげます~


調査もいよいよ終わりに近づいてきました。
残りの穴を全部ほってしまいましょう。

1軒目のお家です
じゃーん!丸いお家のあとが、こんなにきれいに残っていました。
黒いかげになっているところが穴です。
ほとんどの穴は家の柱が立ててあったあとですが、食べ物を入れて保存しておくための穴もありました。

お隣のお家はちょっとぶかっこう?
おとなりのお家は、形がちょっとゆがんでいますね。
こちらは住んでいた人が引っ越していく時にいろりを壊していったので、石は残っていませんでした。

(ところどころ、家から長方形に飛び出してほられている部分がありますが、これはお家のほんらいの形ではなく、
 調査のために広げてほった部分です。)


今回のベストショット、遺跡の全体写真です
最後に高いところから遺跡全体の写真を撮って、調査は終わりです!

風越山を背景に、2軒のお家がならんでうつったこの写真がベストショットです。
5,000年前の縄文時代の人も、毎日この景色をながめていたと思うと、ロマンチックですね。

今回の調査のもうひとつの成果が、昔の「洪水」についてです。
写真の右側に白い砂の部分がありますが、これは大昔にあった川のあとで、たくさんの砂でうまっていました。
縄文時代よりあとの時代に、この地を大きな洪水がおそったこともわかったのです。

★ ★ ★ 

今回の切石遺跡の調査では、縄文時代のお家が2軒見つかりました。
お家がここまできれいな状態で見つかることは珍しいことで、たいへん貴重な成果です。
また、遺跡をななめに切る大昔の川のあとも見つかり、この地域の災害の歴史も明らかになりました。

遺跡での調査は終わりましたが、この後は出てきた土器を洗ったり、もとの形に直したりする作業が続きます。

発掘調査の様子、いかがでしたか?
これからも市内で行われる発掘についてお伝えしていきます。どうぞご期待ください!


 ※ この発掘調査はすでに終了しております。調査地は私有地ですので、許可なく立ち入らないようお願いいたします。