正永寺原の公孫樹
ページID:0045586 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月19日更新
正永寺原の公孫樹(しょうえいじばらのいちょう) 1本
区 分:飯田市天然記念物(昭和47年5月11日指定)
所在地:飯田市正永町2丁目1499-3
所有者:個人
概 要:
この木は樹高約30m、幹囲6.1m、枝張りは東西約16m、南北約18mを測る雄の大木です。イチョウでは市内で最も大きい株になります。
室町時代、飯田城主坂西由政(ばんざいよしまさ)がこの地に、正永寺(※1)を建立した時に植えられたといわれる、由緒(ゆいしょ)ある木です。
イチョウは中国大陸原産の植物です。諸説ありますが、室町時代に日本へ伝えられ、寺院に多く植えられたといいます。
雄と雌が株ごとに完全に分かれている雌雄異株(しゆういしゅ)の植物で、この木は毎年多くの果実(銀杏)が実る雌株です。3回霜にあたるときれいに黄葉するとのことで、例年では11月20日頃になります。
※1 正永寺:文禄(1593~1596)の頃に、江戸町の現在の位置に移転されました。
イチョウの老木は、太い枝から柱状の瘤(こぶ)が垂れることがあり、気根(きこん)・乳・乳根(ちちね)・乳瘤(ちちこぶ)などいわれています。昔は母乳の分泌に効果があるといわれ先端が利用されたために、この木の気根の先端は切断されています。
また、珍しいことに、この木の枯れ枝に種子が発芽して、雄株が一本成長しています。
見学・注意事項
私有地ですので、立入りや駐車にあたっては、所有者・近隣へ十分な配慮をお願いします。
アクセス
○信南交通 市民バス大休線「西の原団地入口」 徒歩4分