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南信州の柚餅子

ページID:0085102 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月16日更新

南信州の柚餅子(みなみしんしゅうのゆべし)

区 分:長野県選択無形民俗文化財(平成12年3月15日 長野県選択)

所在地:飯田市南信濃 他

概 要:

味噌・小麦粉・砂糖・クルミなどをまぜ、柚子(ユズ)の皮の器に入れて蒸した保存食・携帯食で、現在は主にお菓子・珍味として、お茶請けや酒の肴として食されています。

ゆべし

解 説:

大型の柑橘類であるユズは中国大陸の原産で、奈良時代には日本に伝わってきたといわれています。温暖な気候を好み、県内では天龍村を中心とした天竜川流域の南端の地域で栽培されています。

11月に果実を収穫すると、上部をなるべく小さく切取り、中身をスプーンで刳り抜き、ユズの皮の器を作ります。

ボールに味噌・砂糖・小麦粉・白ごま・はちみつ・クルミ等を入れて良く混ぜ合わせて具を作ります。

ユズの器に具を詰め、切取ったふたをし、蒸し器で3~4時間蒸します。

飴色に蒸しあがったユズを冷やしてから形を整え、ザル等に並べて5~7日間天日で干し、続いて風通しのよい日影で乾かします。

ほど良い硬さになったらなるべく薄く切って食べます。

参考文献:

『信州の郷土食 ―ふるさとの味と食文化―』長野県下商工会連合会婦人部(編) 1985


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