下伊那教育会館など4棟が国の登録有形文化財(建造物)に登録されます
飯田の大火を逸れ、飯田城下町、旧飯田町当時からの歴史と風情を今日に伝える貴重な建造物4棟が国の登録有形文化財に登録されます。
国の文化審議会は、平成26年3月18日(火曜日)開催の国の文化審議会文化財分科会での審議を経て、飯田市に所在する下伊那教育会館、下伊那教育会土蔵、下伊那教育会旧黒須家土蔵、下伊那教育会旧黒須家門について、国の登録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申を行いました。
これにより、国の所定の手続きを経た後に、文化財登録原簿に登録される見込みとなりました。
下伊那教育会館 飯田市仲ノ町303番地1
飯田藩主毛利氏以来、武家屋敷の町として長い歴史を刻んできた仲ノ町に位置し、1938年(昭和13)に建てられた木造2階建の洋風建築です。建設以来、飯田下伊那地域の教職員による研修や学術研究活動が連綿と行われた歴史を持ち、特別な存在感を放つシンボル的な建造物です。
下伊那教育会土蔵 飯田市仲ノ町303番地1
下伊那教育会と同じく1938年(昭和13)に建てられた、切妻造、2階建の土蔵です。現在、戦中からの教科書が保管されています。
下伊那教育会旧黒須家土蔵 飯田市仲ノ町358番地3
旧黒須家門の東方に建つ、2階建ての土蔵です。明治後期に旧材を用いて再建されたと考えられます。旧黒須家の門とあわせ武家屋敷の街並みを感じることができます。
下伊那教育会旧黒須家門 飯田市仲ノ町358番地3
下伊那教育会の道をはさんで向かいに位置し、旧飯田藩の武家であった黒須家の門でした。江戸時代後期の建物と考えられ旧飯田藩の中級武家屋敷の様子がうかがえます。